
<2018年12月19日>
上野の 「 国立科学博物館 」 で開催されていた
「 日本を変えた 千の技術博 」 めぐり。
第5章 「 モノを変える技術 」 エリアの中の
「 生活を変えた新素材 」 の次は 「 炭素繊維 」 です。

太めのボンベがありました。

「 炭素繊維圧力容器 」 でした。

そして第6章エリアへ入ります。
「 生命に関わる技術 」 です。

第6章の最初は 「 天然物化学から生命科学へ 」 というテーマで、
日本の特色を活かした技術の紹介でした。

品種改良を重ねて行く中で生命科学の分野に
入り込んだのが 「 カイコとイネ 」。

カイコと繭の見本です。カイコにもいろいろ種類がありました。

日本の近代化を支えた産業の一つが繊維産業で、
中でもカイコは外貨を稼いでくれました。

ここまで巨大にすると、いささかグロテスクですが、
カイコの姿の細かいところまで分かります。

そのカイコが造る繭は三味線になっていました。

「 クモ糸シルク 」 という絹を使っているのが三味線の弦だそうです。

「 クモ糸シルク 」 とは遺伝子組み換えで
クモの遺伝子を導入したカイコの造った繭のこと。
強くて切れにくいクモの糸の性質と、
絹の持つ光沢の柔らかさを併せ持った糸ができたそうで、
こうなるとまさに 「 生命科学 」 の領域です。