
<5月3日>
岩手県奥州市江刺の街歩き。
明治記念館 ( 旧共立病院 ) の建物を見つけて中へ入り、木造四階建ての一番上まで登って、江刺の街並み
を見渡しました。
急勾配の階段を急降下して、玄関から再び外へ。

リーフレットで再確認すると、中央玄関、玄関の吹き抜け、外から見えるコーニス ( 蛇腹 ) など、この洋館は
明治時代の建物としては、貴重でユニークな形式が現代に残されていました。しかも無料。

玄関前にあったのは、「 鐘の鳴る丘 」 のモチーフになった建物という標柱と、人首川 ( ひとかべがわ ) と旧
共立病院の曰く因縁です。
「 鐘の鳴る丘 」 の方は、昭和22年7月から3年半に渡ってNHKラジオで放送された連続放送劇だそうで、
古関裕而作曲の主題歌 「 とんがり帽子 」 とともに大流行したそうです。この舞台のモチーフになったのが、
この建物と江刺の街並み・・・とのこと。

こちらは人首川と旧共立病院の説明。

人首川 ( ひとかべがわ ) はなかなか読めません。
今から1200年の昔の伝説から始まる歴史は、このちょっとドキッ!とする川の名前になった由来について
詳しく書かれていました。

帰り道は、明治記念館をあとにして、再び大橋を渡って行きました。
夏には流灯会が行われ、秋には鮭が遡上してくる人首川。大橋の下流には 「 下の橋 」、上流には 「 中の橋 」
「 重染寺橋 」「 夢の橋 」・・・と橋が続いて行きます。
この街は、遠く平安時代の空気から藩政時代、近代、現代と様々な歴史がコンパクトな街並みの中に凝縮
されているようでした。