
<2014年9月18日>
長野県塩尻市奈良井、旧中山道の宿場町巡りで、メインの街道をひと通り歩いた帰り道です。
メインストリートから一旦外れて、裏側の線路脇の道を通り、「 鍵の手 」 から再びメインストリートに戻って来て
もう少し戻ったところに 「 抜け道 」 を見つけました。
家と家の間に狭い空間があって、裏側へ抜けられる細い道。暗い小路の向こうに、明るく見えるのが、つい
さっきまで歩いていた線路側です。

細小路を抜けて行くと、そのまま裏の畑へ、そして裏道 ( 線路の側道 ) へ、その先はJR中央本線の線路と
奈良井川になっています。つまり、こちらは東側、谷側の抜け道です。
こういった 「 抜け道 」 が街のあちこちにあって、生活の利便性と防災を兼ねた工夫がされています。

もう少し行くと、茶房 「 こでまり 」 の横に水飲み場があって、屋根の向こうが石段になっています。
これも 「 抜け道 」。こちらはさっきと反対側、西側、山側の抜け道です。行ってみました。

石段を登って行くと、突き当りを右に折れるところに、また水飲み場があります。
山から流れ落ちて来る湧水が、如何に豊富か分かります。

山側抜け道の上に出ました。
街道沿いに建った家屋を見下ろす位置になります。

抜け道の上には、こちら側にも道路がありました。
左手に山を見ながら、北へ向かって行く方向です。

反対側は、右手に山を見ながら南へ向かって行く道路。
こちらは登りになっていて、鎮神社、鳥居峠方面になります。

山側の裏道からは、奈良井の街が見下ろせます。
中心となる旧中山道のメイン街道を挟んで、谷側にも山側にも、建物の裏手にそれぞれ道路が走っています。
ある意味、生活道路的な道が、もともと整備されていたのかも知れません。

山側の裏道を少し歩いて、メインストリートへ戻ります。
「 手打そば 」 の暖簾が下がっているあたりが、メインストリート。本通りに戻って、さらに街巡りを続けました。