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<9月18日>
 
 長野県塩尻市奈良井、ここが 「 重要伝統的建造物群保存地域 」 として国の指定を受けたのは、旧楢川村
 
時代の昭和53年。それを記念して、翌54年に、この標柱が建てられたようです。
 
 若かりし頃の私が、一人旅でここを訪れたのは昭和49年頃だったと思いますので、当時はまだ保存運動が
 
水面下で行われていた頃だと思われます。
 
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 その後、平成元年に 「 手づくり郷土 ( ふるさと ) 賞 」 として、歴史を生かした街並み三十選に選ばれ、
 
平成17年には 「 手づくり郷土大賞 」、「 美しい日本の歴史的風土百選 」( 平成19年 )、「 花の観光地づくり
 
大賞 」( 平成21年 ) と次々に選ばれています。
 
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 伝建地区指定以来36年、長い年月をかけて努力して来た結果が、この街並みとなりました。
 
 「 手づくり箸 宮川漆器店 」。
 
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 下町から中町に入って来たあたりでしょうか。
 
 時間もゆっくり流れているような気分にさせてくれる街並みです。
 
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 「 マリヤ地蔵庭園 」 とあります。
 
 臨済宗のお寺 「 大宝寺 」 へ向かう参道沿いに、昔、藪の中から見つかったマリア地蔵があるとのこと。
 
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 案内してくれた塩尻市役所の方が、“ これは是非見てください!” と言って説明してくれたのが、防災設備。
 
 とくに消防車の格納庫の処理です。
 
 普段は木造のシャッターが下りていて、街並みの景観を損ねないように配慮されています。
 
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 イザ!となれば、シャッターを開けて出動する仕組み。
 
 ちょっとした気配りかも知れませんが、滅多に出動することのない消防車を 「 上手に隠して 」 います。
 
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 立派な建物前に来ました。「 徳利屋 」 とあります。
 
 天保年間に建てられたとみられるもので、昭和15年頃までは旅籠として使われていたとのこと。現在は市の
 
有形文化財に指定され、資料館を併設した 「 そば処 」 になっています。
 
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 徳利屋=原家住宅、ということのようです。
 
 建築の専門家が見れば、またひと味違う見方がありそうな建物ですが、素人の私にとっては 「 古くて立派な
 
建物 」 ぐらいの感想しか言えません。
 
 様々なアイディアを駆使して 「 景観保護 」 に努めている街並み。だらだらとした緩やかな坂道をさらに奥へと
 
進んで行きました。