
<2013年7月22日>
東京お台場の日本科学未来館で開催されていた 「 サンダーバード博 」。
消火器でサンダーバードの救助活動を助ける・・・という趣向の体験型コーナーを抜けると、サンダーバードで
描かれていた様々な 「 未来図 」 を、「 今の実物 」 やジオラマで表現したコーナーになりました。
中でも目を惹いていたのは、秘密基地であるトレーシーアイランドをベースにした 「 スマートアイランド 」。

かなり精巧に造られているジオラマです。
1号、2号、3号がそれぞれ島の一部に配置され、動きも再現しているスグレもの。

「 くらしとエネルギー 」 というテーマで、国際救助隊の先端技術を紹介しており、サンダーバードの放映から
約50年たった現代で何が実現され、何がまだ実現されていないかがよく分かります。
スマートアイランドは東芝が担当したようでした。

近くに寄ってみると、細部に亘って細かく丁寧に造られています。ここは1号の発射台。
いろいろな映像や資料を参考にして作り上げたんでしょうが、その緻密さには、ある意味感動です。

原子力開発、海洋開発、太陽光や風力などの発電システム、炭素繊維といった新素材開発、さらには人命
救助の様々なノウハウなど、現代社会での実物との比較で内容が詳しく解説されていました。

もう一つの楽しみは、子供たち向けのゲーム形式のコーナー。
音声認識、動体視力、目の年齢などで遊べます。そういえば、しゃべるだけで動くとか、相手とテレビ電話で
話すといった未来技術が普通に出て来て、当時は遠い未来のことだと思っていました。
それが今や、スマホで音声検索やテレビ電話ができる時代になり、サンダーバードで描かれていた未来社会
の一部が実現していることになります。
100年後の未来を描いたサンダーバード、そのうち半分の50年が経った今の姿と、これからもう50年後には
果たしてどこまで実現しているのか・・・ゲームに興じる子供たちが今の自分の年齢になったときは・・・などと
考えさせてくれる展示でした。