モラ美、心からの叫びをあげる | 泥棒猫の言い分

泥棒猫の言い分

愛した人を略奪しました。

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「私はもう限界まで働いてヘトヘト、睡眠もろくに取れない」

「子どもを育てられない」

「アンタが子どもを引き取れ」

「でも子どもは二人とも女(猫のこと)が大嫌いだから、女がいるとそっちに行かない」

「だから女(猫のこと)と別れて子どもを引き取れ」

 

 

 

 

 

もともと、

モラ美は理屈にならない理屈、ムチャクチャな暴論を感情のままに投げつけてくる人でした。

 

しかし、このメールには、

明白なトチ狂い方の上にも、ついに吐き出した彼女のナマナマしいホンネがさらけ出されているのがおわかりでしょうか?

 

 

彼女は、初めて言ったのです。

 

「女と別れてよ!」

 

 

 

 

 

これまでのモラ美は、プライドとこじらせで虎キチと別れたくないと言い出せず、こんなにこんなにお別れしたくないのに虎キチの提案をすんなり飲み込んで離婚してしまったのです。

 

別にいいわよ?私だってアンタが嫌いだから!

 

 

内心絶対に夫を手放したくなかったのに離婚してしまった彼女は、なにがなんでも虎キチを取り戻したくて、あの手この手の条件を付けたり、いろんな文句を言ってきたりしました。

虎キチにかじりつき、爪を立ててしがみついて、離すまいと踏ん張りながらも、口先だけは、私だって離婚してよかったよ、とうそぶいて。

 

 

しかし、離婚は離婚。

法的な権威を持っています。

モラ美は甘く見ていました。

 

 

 

こんなのウソだ、きっと虎キチは返ってくる、

そう信じてい続けていたモラ美だからこそ、

 

いつまで待たせるんだ?

早く戻ってこい!

 

しびれを切らし、今まで言ったことのなかった言葉。

 

 

「女と別れてよ!」

 

 

 

 

 

 

本当にモラ美は、言葉通りに育児疲れで虎キチに子どもを押し付けたくて、こう言ったのでしょうか?

 

違います。

 

 

 

 

 

 

 

仮に、もし、

この言葉にもし虎キチが従って、私と別れて子どもを引き取ったら、モラ美は必ず虎キチにこう言ってきます。

 

 

「アンタに子育ては務まらない」

 

「子どもには母親が必要だ」

 

 

そして虎キチがそれでも一人で頑張っていても、こう言うのです。

 

「そんなんじゃダメだ」

 

「ちゃんとしてあげてんの?」

 

「次郎がかわいそう」

 

「アンタじゃ子どもをーーーーにする」

(成績悪く)

(栄養失調に)

(不良に)

(バカに)

 

 

 

そして家に乗り込んでくるのです。

私はイヤだったけど子どものためにという顔をしながら!

そして、女(猫)ひとりを追放し、

以前と同じ生活を、

同じ家族を形成するのです!

 

 

 

 

 

当然ですが、

こんなモラ美の妄想通りにことが運んだワケがありません。

(というより、これ最近見つけた蔵出しメールだからモラ美が送信したの2年前。ずっと埋もれていたし。読まれてもなかったモラ美メール、ギガみじめ。しかも見つけたのが虎キチではなく猫という)

 

 

 

 

ここまで、

ここまで別れたくなかった夫とどうして簡単に離婚してしまったのか。

 

「女と別れてよ!」

 

プライドの傷つく言葉を言い訳しながら屈辱に耐えながら書き送るくらいなら、

離婚に応じたのがそもそもの間違いだったモラ美。

(というより、この言葉は自分たちが離婚する前に言うべきでしょ。もうこっちは結婚してんだし夫婦なの!アタマおかしいって言葉以外にはなんかないかな!?)

 

 

 

 

 

 

 

虎キチにとっては、耐え難きを耐えた結婚生活、苦渋の判断の離婚。

 

モラ美にとっては、藪から棒の、ポッと出の勢いだけの離婚。

 

 

 

重みが違いすぎました。

 

 

 

 

なんとなく決めた離婚だからなんとなくイヤになって戻ってくるだろう。

 

 

それがモラ美だけの切実な願望だということに、モラ美は気づいていませんでした。