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虎キチが長男を溺愛したため、長男が虐待されたことはこれまでに書いてきました。
今回は、虎キチと次男との関係についてお書きしたいと思います。
この離婚には、モラ美いわく「子どものため」という大義名分で、その「子ども」とはほとんど次男を指している、そんな条件を大量につけられています。
虎キチに毎日会いに来させるのも次男のため。
学校行事にできる限り参加しろ、これも主に次男のため。
モラ美が言うにはその理由は、
「次男は感受性が強くて、親の離婚なんかに耐えられない繊細な子どもだから」
(だったらなんで離婚したん?)
以前にもお書きしていますが実際のところ、
この次男、暴力的で虎キチにもよく殴ってきたり物を投げてきたりしています。学校ではいじめをやる側の子で、呼び出しもしょっちゅうです。
わがままで、ものを買い与えられない限りねだり続けるようなところがあります。
話を聞く限りでは繊細にはほど遠いのです。
しかし、虎キチは、モラ美が言う、この子が繊細だというウソをこれまた鵜呑みにしていました。
なぜか?
実は、
虎キチ自身がこの次男をあまり好きではないからです。
そんな自分が許せないから、
なんとか次男をいい子だと思い込み、愛そうと努力したからなのです。
この子は、長男から9年離れて産まれました。
虎キチは、この子が産まれたときに、自分の人生が終わったと感じました。
長男が成人すれば自由になれると思っていたのに、この子が大人になるまで自分は縛られてしまう、と。
(彼はモラ美をそこまで嫌っている自覚がないので「何から?」という問いかけの主語はない)
逆にモラ美は喜びました。
虎キチを縛る公明正大な「手段」が出来たからです。
また、この子はモラ美に性格がそっくりでした。
モラ美にとってはそこが愛しく、逆に虎キチにとってそこはやはり、愛することが難しい点でした。
誤解のないように付け加えますが、
「憎んで」はいません。
「愛せない」だけです。
我が子ですからそれなりに「可愛い」とは思います。
しかし、「愛せない」
心の底から奮い立つような愛しさ、湧き上がる保護欲、父性がない。
寄ってくればそれなりに遊んであげるけど、構ってやりたい気持ちや、幸せを願う気持ちがほとんど起こらないのです。
なので、
虎キチは、苦しんでいました。
我が子が愛せない。
そんなのいけない!
と。
だからこそ、過剰に自分にウソをつきました。
モラ美の言葉を受け入れました。
愛する長男は叩いて育てたのに、わがままで乱暴な次男には手は上げませんでした。
そしてこう思い込もうとしました。
「〇〇〇(次男名)はいい子だ、繊細な子だ、感受性の強い子なんだ!」
と。