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「お前なんて嫌いだった!」
「ずっとカヨちゃんが好きだった!」
モラ美にとっては、ニトログリセリン飲まされたくらいの爆発力だったに違いない。
自分がずっとバカにしていたカヨちゃん。
サークルを彼女が辞めてから、話題にのぼることもなかったカヨちゃん。
「私のことは言わんといて!」
私からのこの要請を不承不承飲んだけど、正直言ってしまいたい虎キチ。
本当はお前なんか嫌いだし好きな人いるんだ!
そんな内心の作用からも、思わず出てしまった言葉なのでしょう。
モラ美は、こう反撃しました。
「そんなの知ってたわよ!」
ウソです。
知ってるはずはありません。
こんなに嫉妬心と猜疑心と独占欲の塊で、年中夫の浮気にやきもきしている女というより鬼婆みたいなヤツが、もしそんなことを知っていたら、狂ったように言い立てるに違いないのです。
自分たちは上手くいってる、そんな風にも思っている発言を、常に彼女は繰り返していたのです。
モラ美は、よく、こういう応酬を使ったそうです。
「そんなの知ってたわよ!」
知らないことを聞かされると、よくこう言ったそうです。
「知ってたのか、へえ~すごいな」と虎キチは単純に感心していたそうですが。
(ある意味この人も頭悪い)
そして、さらにこう反撃しました
「私だってね、アンタのことなんか嫌いだったんだから!
アンタのアレとかコレとかずっとイヤだったんだから!」
その、反撃内容。
あまりにもくだらないので仔細は書きません。
身体的特徴の欠陥や性的なことが中心でした。
虎キチの名誉の為に記述しておきますが、
これみんなでっち上げでモラ美の妄想です!!!
(口臭の件と同じです。気の毒な虎キチは20年間言われ続けて自分はそうなんだと思い続けていました。全部デタラメ。実際出会って一緒に暮らしている私が保証します)
電話中、
虎キチは、吐き出して楽になったようで、いつもの口調に戻っていました。
や~、本当、ひどいこと言うわアイツ。まあ、そんなヤツだから別れたいんだけどね~。
クールダウンした虎キチとは裏腹に、
私の方が燃えたぎる活火山になっているとも知らずに。