クリミア半島と朝鮮半島 | 沈みかけ泥舟のメモ

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今はネタバレなしの映画感想ブログ化してます。

ウクライナの中でもクリミア半島に存在する
マクドナルド3店舗が営業を停止するそうです。

理由は明確に語ってないようですが
ロシアからみれば古い言い方ですが
「西側諸国」からの制裁の一環と見えるようで、
ロシアの保守政党党首はマクドナルド閉店に歓迎を示し
「ロシア内の全マクドナルドも閉店して欲しい」といきまいてるようです。
どこの国でも保守反動派は後先考えないボンクラばかりです。

クリミア半島情勢は当事者である
ウクライナ人やウクライナ政府の思惑の外側で悪化の一途をたどってる感じです。

ロシアとEUの境にあってその政権がどちらに付くかは
安全保障上重要という土地では
外交力、政治力が真に試されます。

ウクライナからロシアの後押しでクリミア自治政権が独立するという動きは
チベット自治区や新彊ウイグル自治区などを抱える
中国政府にとって見過ごせない事態で
ロシアに対して不満を抱いているようですが、
ウクライナ情勢から学ぶべきことが多いのは日本も同じではないでしょうか。

中国と日本にとってEUとロシアにとってのウクライナのような位置に
朝鮮半島という場所があります。
特に中国にとってはロシアがウクライナからクリミアを削ったように
朝鮮半島に日本と友好的な国があるのは好ましくありません。

日本など他の国々の地図では
北朝鮮と韓国は別々の国として色分けされますが、
北朝鮮の地図でも韓国の地図でも
朝鮮半島は一国という扱いになってます。
北朝鮮と韓国を隔てているのは国境ではなく「軍事境界線」です。
お互いに理想とする国の形は違いますが
朝鮮半島は一つの国という意識はあります。
今は中国と同盟関係にある北朝鮮と
アメリカと同盟関係にある韓国に分かれてますが
いつの日かまとまろうとはしているわけです。
その時、どちらが朝鮮半島の国家になるとしても
中国にとってはアメリカや日本と友好的では困ります。

喉元に剣を突きつけられては眠っていられません。

そういう意味ではアメリカと安全保障条約を結んでいる韓国にも
出来るだけ中国びいきな人間を増やしておく必要があります。
その日が来た時に中国と不可侵条約を結んでくれたり
あわよくばアメリカではなく
中国と安全保障条約を結んでくれれば
というくらいの夢は抱いているかもしれません。

そのためもあって北朝鮮との結びつきを強めつつ
韓国が日本に対して持つ不信感を増長するために
わざわざ韓国の抗日の英雄を称える施設を作ったりしています。

韓国国内でも反日運動を強めるあまり
中国との結びつきが強くなりすぎることを疑問視する声はありますが、
日本側が韓国の反日現象に対して
低俗な民族だとか、朝鮮半島は頼まれたから併合してやったとか、
韓国軍も虐殺をしていたとか、
ともかく韓国を貶めて反日に対抗しようとするものですから
中国への接近を嫌う韓国人が「裏切り者」扱いされ
余計に日本にとって状況が悪くなるばかりです。

中国と地続きである朝鮮半島はどんな国が治めても
中国との関係には気を使うのは当然です。

とはいえ、日本にとっても目と鼻の先の隣国なんですから
中国が親日国にでもならない限り
中国ばかりにベッタリな朝鮮半島になっては困るわけです。

クリミア半島を編入しようとするロシアの動きは
韓国を懐柔しようとする中国の動きと心理は近いように思います。

島国ゆえ国境を接する国の政権がどちらを向いていようと
あまり気にしないという態度が身についてしまったのかもしれませんが、
領土問題と大国との間にある国がどちら寄りかを考えることは
密接につながっているように思います。

クリミア半島を巡るアメリカ、EU、ロシア、ウクライナの動きから
日本が韓国とどう付き合うべきか学べるかもしれません。

国内支持者に媚びたり、逆に韓国や中国に遠慮し過ぎて
国益を損なうことがないように日々勉強したいところです。