よくネットやテレビ、雑誌などにはこんなことが書かれている。

今の車は電子制御(以下電制)が介入していてつまらない。


皆さんはどう思われるだろうか?

そもそも車とは(国産車に限り)元は手軽な移動手段、夢、希望から開発されたものである。
ここで車の歴史を辿っていきいつから電制満載となったのか振り返ってみよう。

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当然このころの車には電制など全く存在していない。
ちなみにこのトヨダAA型は戦時中の車なので戦後の車から話をしていくとすると…

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戦後の日本の車はお金持ちの贅沢品であった。
そのため戦後の日本を走っていたのはオート三輪と呼ばれる車両であった。

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ところが50年代、ある車の登場によりマイカーブームが到来する。

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スバル360である。
この車は軽自動車規格で作成された。
安価で入手できる素材をボディに使用、強度を保たせたことにより低価格で販売できた。

60年代に入ると各社安価で手に入る車を作り始めるとともに車に夢や理想を詰め込んだ。

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70年代に入るとオイルショックにより車の売り上げは低迷するが、日本車の質を上げたのはこのオイルショックのおかげと言う人もいるほど日本車にとって進化に必要だった困難であった。

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80年代、電子制御システムがちらほら登場します!
例えば燃料噴射装置がキャブレターからインジェクターへ切り替わったりカーナビができたり一部ABSが搭載されたり…
更にはオプションパーツとしてパワーウィンドゥが登場しましたが、当時は一部のお金持ちしか装着できませんでした。

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電制メインとなりつつも機械制御が混じる90年代、そしてエコカー登場!

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90年代は電制がメインとなりつつも一部制御は機械制御が使われておりました!
電制と機械制御の割合は70:30くらいといってもいいかもしれませんね!!
上流階級の快適装備だったパワーウィンドゥはほとんどの車で標準装備になりました。
更に90年代といえば世界初のハイブリツドカープリウスも誕生し、他のメーカーでもハイブリツドカーの開発がスタートしましま!
今では国内ほぼ全メーカーにハイブリツドカーかがありますね!!

2000年代
電子制御の時代到来!
機械制御はほとんど消滅!!

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2000年代になると機械制御はほぼ消滅しました。
すべての車からハイテンションコードは消え、イグナイターと呼ばれる単体で使えるコイルに切り替わったり、スロットルの制御はワイヤから電スロに変わったり、そのためにISCVが消え、エンジン始動時の制御関係はスロットルバルブ1つで制御できるようになりました!!

2010年代~2020年代
電気、水素の時代到来!
自動運転の時代到来か?

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電気自動車や水素自動車が発売され、ガソリンに変わる燃料の可能性が模索されてます。
また、ドライバーが運転しなくても目的地まで行ける自動運転技術が研究されています(僕は反対ですが…)

未来の車に求めるもの…
未来の車は電制が進化するのは目に見えますが、原点に戻り機械制御をふんだんに使った車を作ってみても面白いかもしれませんね!

今回はここまで!

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(普通大衆車の先駆けパブリカ)