隷属国家 日本の岐路―今度は中国の天領になるのか?/北野 幸伯

覇権国家アメリカが唯一の大国の地位から凋落し、あと数年で


日本を抜いて経済大国となる同じく覇権国家中国の国際社会


での台頭という大激変の時代にあって、これから日本が


自立国家としての道を歩むのか、それとも、中国の隷属国家


となるのかということを、国際関係の専門家が鋭い視点で


論じた内容。


日本は、中国やロシアなど自国の国益のみで政治を行う老獪な


国に挟まれ、その上、アメリカが自国のことで精一杯になって


しまった今、外交の強化、防衛体制、食糧自給率の向上、


エネルギー確保などをしっかりとした意思と戦略を持って


いかなければいけないという著者の意見に賛成する。


メモ

・中国の軍事予算は日本の3倍。19年連続二桁の伸び。

・99年からGDP比累積債務残高がG7で最悪。更に悪化

 するので、日本の財政は2020年までもたないbyMr円・榊原氏

・空洞化は国家税収が減るため悪。製造業を捨ててはいけない。

 そのため法人税の減税を。

・米国の通商代表部は政府に「年次改革要望書」を提出。郵政民営化

 もこの要望書で強く要求。米国の金儲けのための外交。

・中国はエネルギー確保のためには他国を侵略する。

 ex)1974年ベトナムの西沙諸島に侵略。1995年にフィリピン領

    のミスチーフ環礁に軍事施設を建設、その後拡充。

・中国の脅威のために仲良くする国は、1アメリカ、2ロシア・インド

・食料自給率向上は、学校給食を完全米飯給食にする。現在2.9日/週

 完全米飯給食にするだけで年に10億食増える。