前回の続きです。
ふふふ、私にしては意外と早いペースでしょ。
(2ヶ月半は早くないか…^^;)
さて、まずは施設入所してからのだいちんの変化をご報告。
その後、入所に至った経緯を説明しますね。
だいちんの変化
だいちんが入所して3ヶ月半、彼に顕著な変化を感じています。
まずは表情が明るくなったこと。
入所数日後に面会した時に、あきらかな違いを感じました。ここが合っているんだな、と嬉しかった🥹
そして落ち着きが感じられました。
えーっと、落ち着きといっても強度行動障害ですからね😅走り回ったり、飛び跳ねたりは当たり前。なんなら他害だって今まで通りバッチリあります。
ですが、なんというか今までのような険しさが消えて、メンタルが安定しているような感じ。
逆に言えば、病院は合っていなかったんだなと。
いえ、
病院を責めているのではなく、病院という場所には限界があるのだと、個人的にそう思いました。
運動量が増えました。
元気になった要因のひとつはコレでしょう。病院ではほとんど部屋から出ない生活だった(と思われる)のでね。
今までは、なんにもない病室でずっとひとり。定期的に様子を見にくる看護師さん。たまにある作業療法。
食事はドアをはさんで窓口から、看護師さんにスプーンで与えられていた(と聞いた時はちょっとショックでしたが、安全のためとのこと)。
保護者は隔離病棟には入れず、中も見えない。もちろん聞けば様子はちゃんと教えてくれましたが。
コロナ禍という状況も相まって様子を把握しづらい感じはありましたね。(多分、わたしの性格もあったかと)
新しい施設は、全面リニューアルしたばかり。強度行動障害の病棟からも、ナースステーションや、みんながくつろぐ広間まで、ガラス張りで見渡せて開放感があります。
私もだいちんの個室まで入れるし、部屋のドアにもガラス窓が付いていて、閉じ込められている感も和らぎます。
だいちんも頻繁に部屋の外に出してもらって、危なくない程度に人との触れ合いもある様子。
強度行動障害仲間との関わりもお勉強?している、、、といいな😆
入所に至った経緯
きっかけは前回の記事の通り。
人づてに今の施設の全面リニューアルを知り、強度行動障害者の病床増設の話を聞いて、勧められるままにエントリーしました。
ですが実はあまり期待していなかったんです。
何しろ他害がある上に、最重度知的障害のため、最低限の身の回りのことがあまりできない。
通常は入所施設が決まるまでに、お試しで入所の練習をして、受け入れ可能かを見極めてからの入所となる。
それって、絶対ムリじゃーん😣
見学すらしないで決まった
「リニューアル工事も終わって、入所者さん達の移動も済んだので、入所いいですよ」
と連絡が来たのはエントリーして1年後。
…は?入所?
まだお試しどころか、見学すらしてない。
なんならだいちん本人にも会ってないのに、いいの??
…って驚きますよねふつう。
私にとってはこんな驚きの展開でしたが、それにはちゃんと理由があったんです。
医療型だったから
そう、入所施設には「福祉型」と「医療型」があるのですが、通常は福祉型に入所します。
医療型で強度行動障害病棟があるのは、全国でもかなりめずらしい。
私も医療型なんて考えたこともありませんでした。
なにも出来ない、が前提
医療型には車椅子の人、全身麻痺の人もいます。つまり自分では身の回りのことがなにも出来ないが前提。
「入院先が変わるだけ、と同じですよ」と担当医に言われましたが、ほんとそんな感じです。
病院のケースワーカーの存在
そして私が自分で動いたのではなく、病院のケースワーカーさんにすべてお願いしたのも良かったのだと思います。
7年間におよぶ長い長い入院生活でしたが、その分、だいちんのことを伝える充分なカルテもあったでしょうし、物腰やわらかなケースワーカーさんの上手な仲介も大きかったと私は思っています。
強度行動障害は医療の範ちゅうでは?
今回の経緯と、だいちんの今の様子を見て私が勝手に思ったことですが…、強度行動障害病棟は、医療型の施設にももっとあるべきではないかと。
自分の経験だけでそう言うのは、ちょっと軽率かもしれません。
ですが、実際、強度行動のあまりの強さに福祉型での受け入れが困難になることが大きいのは事実です。
行き場のない障害
わたしが強度の子の子育てに行き詰まっていたころ、同じような子育てをしているお母さんと出会い、その人のおかげで「子どもも入院できる精神病院」に入院できました。
全国でも少ない病院です。
7年後、だいちんは無事に入所施設に入りましたが、そのお母さんの息子さんは今も入院したまま。(この方は隣市在住。)
決まりかけていた施設に断られ、今も施設探しを続けています。
私はかつてその人に救われたのに
私はその人を救うすべがありません。
ちなみにここ北九州市には、強度行動障害者が入れる施設はなく、病院に入院するか、自宅で看るしかありません。
市外だと市内の人が優先になるケースが多いようです。
医療と療育の連携
昔、「発達障害児の療育は、支援学校まかせになっている」というような記事を書いた記憶があります。
医療と療育は、連携しているようで連携していない、そんなもどかしさを感じて書いた記事です。
結局、だいちんくらい知的に重いと療育は難しい、というのが私の今までの感想です。でも医療だけでいいかというとそんなことはない。
病院にただ入院しているだけでは、心はさらに病んでいくだけのようにも感じます。(個人の感想です。)
思春期外来って多分、昔よりは増えていると思うのですが、きっと全然足りてない。思春期外来自体のクオリティも病院ごとに違うでしょう。
医療と療育との連携でどのくらいの成果が現れるのかは分かりませんが、総合的な支援は絶対に必要と感じています。
さて。
いつもよりめっちゃ長文なうえに、わたしの割にはまじめな文章でしたね(笑)。
またしばらくしたら、だいちんの様子をアップしたいと思います✨
次は来年~😆