命の尊さ | 空想大好き娘ちゃんとの日々

空想大好き娘ちゃんとの日々

令和元年に娘ちゃんは自閉症スペクトラム障害と診断されました。現在普通学級在籍、通級指導教室を利用する娘ちゃんとの日々を記録したいと思います。

いいね!ありがとうございますニコニコ

 

とても嬉しく思っています照れ

 

読んでいただき、ありがとうございますお願い

 

 

このブログは、

自閉症スペクトラム障害と診断された

小学校3年生の娘ちゃんとの日々を

母であるドラ子が書いております。
 

普通学級在籍、通級指導教室に通い

たくさんのことを学んでいます。

 

ドラ子の家では、

 

メダカとエビを飼っています。

 

娘ちゃんが年少の頃のに

 

障害者の方が育て販売していた

 

メダカ(品種不明)2匹とミナミヌマエビを購入し

 

飼い続けています。

 

一時期、卵や子メダカを保護ネットを使用し

 

繁殖させましたが

 

パパさんが単身赴任でいない間

 

水槽のお手入れが辛く感じるようになり、

 

 

(ドラ子父母との同居でしたので

 

二階に水道設備がないのに

 

ドラ子一家が自由に使えるのは二階で

 

メダカ水槽を置き飼育していました。

 

 

保護ネットを使わない自然繁殖に変更した結果

 

メダカは増えず

 

そして1匹となりました。

 

(保護ネットで子メダカを保護しないと

 

親メダカが子メダカを食べてしまうのです。)

 

パパさんと話をし、

 

色々な品種を入れると

 

弱い個体は長生きできなそうだから、

 

最後の一匹が死んでしまったら

 

新しいメダカを飼う事にしたのでした。

 

 

 

 

 

去年の出来事です。

 

ドラ子の知り合いの方が

 

テレビのニュースで

 

メダカがブームだと聞き

 

自分も飼いたいけれど

 

実際は育てやすいのかと聞いてきました。

 

 

 

 

 

ドラ子は水換えは2週間に1度必要だけど

 

メダカは2年以上は生きてくれるし

 

ミナミヌマエビは

 

水槽の苔を食べてくれるので

 

特別な手入れをせずとも

 

ズボラなドラ子でも飼育できて、

 

とにかく可愛いよと教えたのでした。

 

 

 

 

 

 

 

ドラ子の知り合いの方は

 

インターネットで

 

珍しい品種の高額なメダカに一目惚れし、

 

水槽一式とエサに、ライトなどなど…

 

買い揃えて飼い始めました。

 

そして黒色や黄色に赤色の

 

珍しい色のミナミヌマエビも購入したと

 

嬉しそうに話てくれました。

 

 

 

 

 

その方が購入してから数ヶ月ほどして、

 

メダカやエビの話をした時に

 

 

 

『珍しいメダカの品種は、

 

品種改良されているせいで弱くて

 

すぐに死んでしまう。

 

色々飼ってみたけど

 

(死んでは新たな品種を購入)

 

長生きしない。

 

エビはまだ育てやすいんだけど…

 

もし良かったら

 

メダカとエビを貰ってくれる?』

 

 

 

 

そう、おっしゃったのです。

 

 

 

 

 

ドラ子は、その方が既に

 

育てる気が無くなっている事が

 

わかったので、

 

引き取る事にしました。

 

 

 

 

 

 

我が家の新しい家族になったのは

 

メダカ一匹と

 

色鮮やかなミナミヌマエビ数匹。

 

メダカに関しては横から見ると

 

背骨が不自然に曲がっていました。

 

娘ちゃんはこのメダカに

 

”セボ” と名前を付けました。

 

 

 

 

 

我が家の水槽には

 

先住のメダカ(その名はボス)とミナミヌマエビが

 

いました。

 

ボスは3年生きた老魚でしたが

 

セボよりも元気に勇ましく泳げました。

 

一緒の水槽に入れたらボスに

 

追いかけられないかと心配しましたが、

 

セボは水槽の底を泳ぐので

 

追いかけられることはありませんでした。

 

セボは、背骨が曲がっているせいか

 

泳ぐと疲れるようで水槽の底の砂に

 

お腹をつけて体を休ませていました。

 

エサの時間になり、

 

水槽の前に立ち手を叩きエサをあげても

 

水面から落ちたエサを

 

少し食べる程度だったので

 

ボスよりも若いけど

 

長生きは難しいかと思いました。

 

 

 

 

 

ですが、1週間位した頃、

 

いつものようにエサの時間に手を叩くと

 

水面まで泳いできて

 

エサを食べるようになったのでした。

 

1ヶ月程経った頃には

 

砂底にお腹をつけて休む姿は

 

ほぼ見なくなりました。

 

そんなセボを

 

娘ちゃんは可愛いと言いました。

 

 

 

 

 

 

セボが我が家に来て三ヶ月ほどして

 

ボスが死にました。

 

我が家に来て3年程一緒に過ごせました。

 

娘ちゃんは

 

アセアセ『ボス、死んじゃったね。

 

その言葉を何度も何度も

 

何日経ってからも言いましたが

 

泣くことはありませんでした。

 

 

 

 

 

2月の中旬頃

 

セボに寿命が近づいてきた頃に見える

 

サインが現れてきました。

 

我が家にきた最初の頃の様に

 

砂底にお腹をつけて

 

休むようになりました。

 

水槽に近づくと

 

いつもはエサを貰えると思い

 

水面に向かって元気に泳ぎだすのに

 

砂利の上でゆっくりと

 

胸びれを動かすだけなのです。

 

曲がっていた背骨も

 

更に曲がったように見えました。

 

多分、あと数日の命だとドラ子は思い

 

娘ちゃんに声をかけました。

 

 

 

お願い『多分ね、セボはもうすぐ

 

寿命がくると思うの。

 

エサをあげても水面に上がって

 

これなくなったでしょう。

 

動きも以前よりゆっくりしているし

 

砂利にお腹を着けて泳がない時間が

 

増えたでしょうはてなマーク

 

 

 

アセアセ『でもさ、前も砂利で休んでいたし…

 

エサあげてみてもいいはてなマーク

 

 

 

ショボーン『いいけど、

 

もう水面まで上がってこれないと思うよ。

 

それでも、怒らないでね。』

 

 

 

娘ちゃんは、水槽の前で手を叩き

 

 

 

ニコ『セボー、ご飯だよ。』

 

 

 

そう、声をかけましたが

 

セボは上がってきませんでした。

 

 

 

おーっ!『セボー、おいでー。』

 

 

 

セボは力を振り絞るように泳ぎました。

 

水面まではあがってこれないけど

 

口をパクパクさせたので

 

エサをピンセットでつまみ

 

水中へ沈めてあげました。

 

セボは、水槽の底へと落ちてくるエサを

 

ほんの少し食べました。

 

 

 

ニコニコ『ママが声をかけても、

 

セボは泳がなかったんだよ。

 

セボにとって、

 

名前をつけてくれた娘ちゃんが

 

お母さんなのかもしれないね。

 

だから、娘ちゃんが声をかけると

 

頑張って泳いでくれたのかな。』

 

 

 

その時、

 

 

 

笑い泣き『セボー、死んじゃ嫌だびっくりマーク

 

 

 

娘ちゃんが、泣きました。

 

 

 

 

小学3年生の冬に

 

娘ちゃんは命の尊さを感じた様でした。

 

 

 

 

そして

 

 

 

笑い泣き『セボ、生まれ変わったら

 

絶対に私の妹になってね。』

 

 

 

そう、言ったのでした。

 

 

 

 

 

娘ちゃんは、一人娘です。

 

娘ちゃんを授かるまでは

 

姉弟が居たらいいなと

 

漠然と考えてていました。

 

 

 

娘ちゃんを授かった時、

 

二人目は男の子がいいなと

 

思いました。

 

 

 

 

娘ちゃんが産まれて、

 

育児書の通りにはならない育児が

 

始まりました。

 

とにかく娘ちゃんに

 

謝ってばかりの育児でした。

 

 

 

上手に授乳できなくてごめんね…

 

 

 

便秘にさせちゃってごめんね…

 

 

 

歩かないのも

 

言葉が遅いのも

 

目が合わないのも

 

不器用なのも

 

 

 

 

ごめんね、

 

 

 

 

 

 

毎日が大変なんだけど

 

娘ちゃんの笑顔がたまらなく可愛くて

 

気がつけば

 

もし二人目を授かれても

 

娘ちゃん以上に愛せる自信がない

 

そんな自分に

 

気がついてしまったのです。

 

 

 

 

パパさんとも、話をしました。

 

 

 

 

パパさんは、

 

 

 

UMAくん『もし二人目がいたらそれは嬉しい。

 

でも、娘ちゃんに必要な

 

ドラ子さんとの時間が

 

二人目ができたからという理由で

 

失くせる…なんてできないし。

 

娘ちゃん一人を大切に育てる選択も

 

十分すぎるくらいに幸せだと思うよ。』

 

 

 

 

そう、言ってくれました。

 

 

 

 

当時は、娘ちゃんの便秘の治療と

 

ドラ子にしか対処できない

 

こだわりが沢山あって

 

もともと自分に自信のないドラ子は

 

自分の限界が見えていたのかと思います。

 

 

 

 

 

今、娘ちゃんは9歳。

 

パパさんと、二人目のことを話してから

 

数年が経ちました。

 

 

 

 

便秘の治療に費やす時間は随分減りました。

 

(家のトイレはドラ子と行く。このこだわりは

 

まだ無くなっていません。

 

主治医とママとトイレは小学3年生までね…

 

と話しているので

 

あと少しで一人でトイレに行ける…はず)

 

保育園時代の

 

”移動は抱っこ(歩かない)”

 

このこだわりは、無くなりました。

 

30分以上怒り泣き叫ぶような癇癪も、

 

無くなりました。

 

(一人でクールダウンできるようになりました)

 

テレビがEテレとスポンジボブ以外でも

 

怒る事はなくなりました。

 

偏食はあるけど

 

朝食は甘食というこだわりが

 

無くなったおかげで

 

精神的にも時間も余裕ができました。

 

 

 

 

 

 

弟か妹がいたら

 

きっと優しいお姉さんになるんだろうな。

 

 

 

 

小学校に入学する頃から

 

ずっと妹が欲しいと言ってた娘ちゃん。

 

 

 


 

年齢的に

 

授かる事は難しい。

 

金銭的にも…

 

育ててあげれるか心配になる。

 

 

 

 

 

でも、今が最後のチャンスな気もする…

 

 

 

 

 

それでも

 

娘ちゃん以上に愛せる自信がドラ子には、

 

ないのです。

 

 

 

 

 

お願い『やっぱり、妹が欲しいのはてなマーク

 

 

 

キラキラ『うん。私、沢山遊んであげるよ。

 

オモチャも貸してあげるし

 

本だって読んであげる。

 

いい子いい子する。だからお願いビックリマーク。』

 

 

 

ショボーン『ママね、

 

娘ちゃん以上に誰かを可愛いと思えないの。

 

だから、妹や弟は我が家にこないんだよ。

 

ごめんね。』

 

 

 

ぐすん『ママなら、可愛がれるよ。大丈夫だよ。』

 

 

 

ショボーン『・・・もしも、妹がいたら

 

娘ちゃんのお洋服をあげれるはてなマーク

 

ママは妹のお世話があるから

 

娘ちゃんが眠るまで手を繋いでいられない。

 

空想のお話も

 

出来ない日が増えるし、

 

トイレも一人で行けるかなはてなマーク

 

娘ちゃんの大好きな

 

アイテム(寝る時に必要な3種)が

 

汚されてしまうかもしれないよはてなマーク

 

いい事だらけでは…ないんだよ。

 

それでも、妹が欲しいはてなマーク

 

妹じゃなく弟かもしれないよはてなマーク

 

 

 

 

アセアセ『…それは、困る。』

 

 

 

 

 

娘ちゃんを困らすような言葉を

 

並べてしまいました。

 

 

 

 

 

少し考えて娘ちゃんは

 

 

 

 

おーっ!『セボー、今までありがとう。

 

またメダカに生まれるんだよ。

 

セボが死んだら、メスのメダカを飼うから

 

そのメダカの子供になってね。

 

卵から生まれたら、また私が名前を付けるし

 

一緒に暮らせるからね。』

 

 

 

 

その日の寝る前の読書の時間は、

 

最近いつも読んでいた

 

鬼滅の刃のノベライズ本ではなく

 

ヨシタケシンスケさんの

 

『このあと どうしちゃおう』

 

を選んだ娘ちゃん。

 

 

 

数年前に、ドラ子の祖母が亡くなった時に

 

一緒に選んで購入した本です。

 

あの時は、笑って読んでいた娘ちゃん。

 

 

 

 

今回は、時々笑って

 

時々神妙な顔で読んでいました。

 

そして、布団の中に入って

 

悲しいと泣きながら

 

娘ちゃんは眠りについたのでした。

 

 

 

 

 

 

翌朝、水槽を見ると

 

底砂の上で静かに胸ビレを動かしている

 

セボがいました。

 

まだ、生きていました。

 

娘ちゃんが喜ぶと思って

 

 

お願い『娘ちゃん、セボがまだ生きているよ。

 

こっちにおいで。

 

声をかけてあげたらはてなマーク

 

 

と、よびました。

 

娘ちゃんは、首を振りました。

 

 

 

ニコ『私が水槽の前に行って声をかけたら

 

セボは・・・泳いじゃうでしょうはてなマーク

 

疲れさせたら、可哀そう。

 

だから私は、エサの時間以外は

 

水槽の前に行かないって決めたの。』

 

 

 

ニコニコ『わかったよ。』

 

 

 

ニコ『それにね、もうセボが死んでも

 

悲しくないの。

 

絶対に、また会えるから。』

 

 

 

 

 

娘ちゃんが号泣した日から

 

10日程、

 

セボは生きました。

 

 

 

 

 

もう少し暖かくなったら

 

メダカを購入する予定です。

 

セボが生まれ変わって

 

我が家のメダカになってくれると

 

嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

娘ちゃんは

 

ヨシタケシンスケさんの絵本が

 

大好きです。

 

『このあと どうしちゃおう』は、

 

死後について

 

優しくユーモラスに書いてある本です。