※ご注意※
「エクストラストーリー」は
RPGツクール2000で制作された「ファイムのシムシティー~ダークネス壱の野望!編~ 」
のストーリー内容も一部含まれております。

ネタバレも含まれている場合もありますのであしからず

 

 

シナリオ04 「イタリアに行って!コロシアムの闘い」パート1
「イタリアメイズ」

テレビ:
闘牛士…闘牛士のように血肉を振り絞り、
滾る己の力で拳のごとく奮う。そして
闘牛は興奮し、対象を彼方まで突き飛ばす
いきおいで吹き飛ばすのだ。闘牛のような
感覚を味わいたい?ハネを授けよう!素敵でジューシー!

ウインディ:
闘牛…。
闘牛士ですか。そういえば
闘牛士の歌とかで有名ですし、牛さんって
赤いものを見ると反応しちゃうんですよね。

もし闘牛士さんに吹き飛ばされたら
私ならすごい遠いところまで
吹っ飛んじゃいそうですよ…。

まあ、幸い赤い部分はありませんからね。


やみっち:
ウインディちゃん!ただいま。
ピザを買ってきたよ。本場のピザ。
とってもおいしいんだよ。一緒に食べよ。

ウインディ:
闇市さんはそろそろ帰国されるんじゃないでしょうか。
ほら、お店のこととかあると思うし。
それに私とずっと付き合ってばかりじゃあ…


やみっち:
なにを言っているのよ。ウインディちゃんとなら
ずっと一緒よ。お店のことなら心配後無用。
むしろずっと付き合っていくつもりよ。


ウインディ:
はぁ…闇市さんがそうなら何もいいませんよ。
ですが、調べたところによると、次の国、
何かの催しが開催されるって聞きましたよ。
さっきも闘牛士関連の広告がよく流れましたし。

やみっち:
闘牛士と言えば…飲めばハネが授けられるわ。
ほら、ウインディちゃん。
このマルゲリータ、おいしいわよ。

ウインディ:
マルゲリータ?


やみっち:
えっ、もしかして食べたことないのかしら。
だったこの機会に食べましょう。
ウインディちゃんが食べてるところ
みたいからさ。

ウインディ:
そんな、マルゲリータを食べるなんて
まるで共食いみたいなもんですよ。


やみっち:
共食い?なに言っているのよ。
ただのピザじゃない。そんな原材料に
虫とか使われているわけがないじゃないの。



ウインディ:
で、でも…その名前を聞くと
なんだか思い出してしまうんです。
あれは確か昨日みた夢でしたでしょうか。
マルゲリータ…なんかそのような名前を
見た気がします。


やみっち:
どんな夢?



ウインディ:
そうですね。雰囲気はイタリアンな街並み。
しかし暗いのかして夜間に出歩いている感じ。
夜ですから寒気も凄かったんです。

まあ、なんでうろついていたのかわかりません。
それも夢ですからね。鮮明でもないし…



やみっち:
へぇ、興味があるわね。
もぐもぐ、続けて聞かせてよ。


ウインディ:
夜ですから…周りがどんな感じであったのか
鮮明ではありませんでした。詳しくいうなら
霧がかかっている感じ。人気も感じられないし。
悪夢のような夢をみていたのかもしれません。


ウインディ:
そこでその先に道があるのかどうか疑いながら
先にいくと、そこには…困り果てた女の子がいたんです。
どうしたかなと思って、つい声をかけてしまったんです。

でも彼女はやさしそうな声で聞いて来ました。
彼女はおなかをすかしていたんです。
もう夜だし、飲食店は閉まっている、家に帰って
家族に作ってもらえないのかと聞きますが、彼女は
首をよこにふりました。

なんでも彼女の両親はとても厳密な教育方針らしく
一切の自由を与えられなかった。そんな束縛から
逃れたいために家族が寝静まった隙に逃げ出したそう。
だから誰かに物乞いをしていたみたいです。


ウインディ:
なにか良いものがないかと思って、丁度懐に
食べかけのビスケットが入っていたのを
思い出してそれを渡しました。
それを彼女はおいしそうに食べました。
よほどおなかを空かしていたんでしょうね。


そしてそれを食べ終わったその瞬間。
彼女は私に顔を近づけてきて…チューしたんですよ。


やみっち:
チュー…!?

ウインディ:
ええ、唐突で頭が回りませんでした。
まあ、現実じゃなくて夢の中ですからね。
頬にされた感覚とかありませんし。


やみっち:
ちょ、ちょっと待ちなさいよ。
夢の中といえどウインディちゃんに
第一のチューをするなど。許されないわよ。


ウインディ:
闇市さん、抑えて抑えて。
とまあ、夢でしたし。
その後あっさり目は覚めましたけどね。
不思議な夢でした。


やみっち:
ウインディちゃん、
罰としてあとで私とチューよ。
なんか気が済まないわ…


ウインディ:
へるあっ?!

シナリオ04 「イタリアに行って!コロシアムの闘い」パート2

高貴なる都、華々しい都市へ
「イタリアメイズ」

ウインディ:
ふぅ、外の空気は実においしいですね。
以前、テレビで紹介されていたのをみて
なんだかいい感じのところだなぁと思ってました。
実物は何倍ですよね!

やみっち:
そうね…奥に見える建造物が
派手やかな感じをだしているわね。
ふふ、これから二人きりでデートを…
というかウインディちゃん。まずは
定番のブティックでしょう。行きましょ。


ウインディ:
闇市さんったら、わちゃわちゃしていますね。
フフフ、こんな派手やかな場所でしたら
きっといい感じのお洋服とかありそうですね。

やみっち:
ええ、だから私がコーディネートしてやるわ。


???:
あの…すみません。
ちょっといいですか。


ウインディ:
はい、なんでしょうか?

???:
ちょっと道案内してもらえませんか。
道に迷ってしまって。
どこにいっても似通った場所ばかりで
混乱しちゃってるんです。


ウインディ:
道案内。それなら任せてください。
私もお初ですがガイドマップもしくは
ネットの地図アプリを使えばなんとかなりますよ。

リーフバリア:
あ、ありがとうございます。
私はリーフバリア。リバリという
名前で活動しているものです。

ウインディ:
リバリさんですか。
活動は一体、なにをされてるんですか?

リーフバリア:
そうですね。普段は観葉植物を育ててまして。
この街に来ているんですが、いろいろと
広くて、道に迷ってました。
それと仲間とも外れてしまっていて。


ウインディ:
ええ、一緒にいきましょうか。
闇市さん、買い物はそのあとでよろしいでしょうか。
私達もこの街がどうなのかまだ手探りですし。


やみっち:
ええ。いいわよ。
でも確かに道がいくつもある感じね。
まるで迷路みたい。



ウインディ:
迷路なら得意です。
行き当たりバッタリじゃなくて、
勘に支えて突き進んでいくのですから!



やみっち:
それ、ダメなやつじゃない…

移動中だよ…
ヒント:写真ポイントはウインディと相談しよう



ウインディ:
リバリさん、この辺でしょうか。
とくに道に迷う事無くこれましたね。


リーフバリア:
わあ、ここです。
おかげでたどり着きました。
これで案内のお礼です。

ウインディ:
これはなんですか?なんだか
金色のビラのようなもの?
パスポートにもみえるような…?


リーフバリア:
それがよくわからないんですよね。
なにか使えそうかもしれないので。
じゃあ、私はいきますね。

って、お姉さん!?

コールドバリア:
リーフバリア。心配したわ。
地図を持っていかず。そりゃ迷子になるわ。
ここイタリアメイズは迷路のような街並みで
観光客を迷路に迷わさせるような感覚に
させることで有名よ。

リーフバリア:
なるほど。しかし一発で
案内できるなんてすごいです。
私なんて迷路なんて激ムズですよ…



ウインディ:
えへ、迷路には昔から自身があって。
それじゃあ、気をつけて帰ってくださいね。


コールドバリア:
リバリをありがとうね。
ん?あなた、その金色のは…?


ウインディ:
ああ、リーフバリアさんに
もらったものですけど。
これが何なのかわかりません。


コールドバリア:
ふふ、リバリったらいいことするわね。
それは幸運を呼ぶものよ。
それを持っていたらいいことがある。
大切に持っておきなさい。


ウインディ:
ええ、本当にもらっていいんですか?


リーフバリア:
いいんです。だからお礼にあげたんです。
ねっ?お姉さん。


ウインディ:
ありがとうございます。
幸運ですか。こうみえても別名
「ラッキーウーマン」と呼ばれたことが
ある私に更に幸運を呼ぶと言うのですね。

やみっち:
流石にそれはね。
まあ、幸運ということなら
ウインディちゃんと本当の意味で
お付き合いできますってことね。
ウインディちゃん!


ウインディ:
幸運。ですか…まあ、それが
何かを意味するんでしょうね。
それじゃあ、いきましょうか。闇市さん。


やみっち:
無視しないでよ!!


ウインディ:
闇市さん、あそこにあるのは…闘技場じゃないですか。
ほら、ハネを授けるでお馴染の広告の後ろに
映っていたあの建造物…。


やみっち:
まあ、大きなコロッセオだわ。
この中で闘技が繰り広げられるんだわ。
それも一年一度のお祭り。
今年もそれがやってくる。

この国ではそういう催しを
観たいがために遠い国からわざわざやってくる
客もいるくらいよ。私たちみたいな感じでね。

ウインディ:
へぇ、でもさらに先へいくと
ミラノ・カセドラルというところに着きますね。
ファッションとデザインが織り成す都市だそうです。
ここならアフターヌーンショーでしょう!

やみっち:
えへへ、いい感じだわ。
ますます素敵なデートになりそう。


シナリオ04 「イタリアに行って!コロシアムの闘い」パート2
「ミラノ・カセドラル」

ファッションとデザインの世界
「ミラノ・カセドラル」へようこそ!


やみっち:
すごい綺麗なところだね。
ブティックもだけど、いい所過ぎて
どれも選べないわ。ウインディちゃんが厳選してよ。


ウインディ:
ええ、そういうのは疎くて。
ほら、闇市さんのロリータファッションなら
推せるものがあるかと。


やみっち:
あら、ウインディちゃんったら。
ウインディちゃんが好むファッションを目指すわよ。
無論、あの夢に出てきた不埒な女に負けないくらい。


ウインディ:
まだ根に持ってるんですか…。

やみっち:
当り前よ!第一キッスをするなんて…ムカムカムカッッ!



ウインディ:
とりあえずコロッセオも気になりますし、
行きたいところが多くて迷いますね。
う~~ん、あれはなんでしょうか。
人だかり?いや、集団でなにかをしているような。


やみっち:
何みているの、ウインディちゃん。
って、あれは誰か苛められているよ!
ウインディちゃん、助けなくちゃ。


???:
やめてよ。服破れちゃう。
ダメだよ。いじめなんか…。
痛いよ…痛い…。


ウインディ:
これはひどいです。
よーし、私が止めに入ります。
喧嘩なんてはしたないことは
お断りです!!おりゃあ!!


やみっち:
ああ、ウインディちゃん!
喧嘩上等なんて危ないよ。
怪我しちゃうよ!!




ウインディ:
オラオラオラっあありゃぁぁーーー!!!


やみっち:
ああ…ガチモードだわ。
でもウインディちゃん。やさしいよね。
そう、喧嘩もイジメもだめ…だからね。


ウインディ:
ふぅ、なんとか和解に至りました。
弱いものいじめはしてはいけない。
そういう心の入れ替えが重要なのですよ。
はい、これでもう大丈夫ですよ。


???:
あ、ありがとう。怖かった…。
急に襲われて…私、ストーンⅠというの。
石を集めていたところを襲われたみたいなの。
でもあなた達が助けてくれてよかった。


ウインディ:
当然です。弱い者イジメは許してはおけませんから。
それで石を集めていたのに何か理由があるんですか?

ストーンⅠ:
えっとね、この辺の街に転がっている石って
普通の石のように見えるんだけどそうじゃないの。
なんだか不思議な石があるみたい。
それを集めるといいことがあるって言われたの。

ウインディ:
そうなんですね。
石を集める…昔はダンゴ虫とかいろいろな
ものを集めていましたよ…。

おっと、うっかり…落としてしまいました。
ごめんなさいね。


ストーンⅠ:
!!
ねえ、今の落としたものはなに?


ウインディ:
えっ?普通のビザというかチケットというか…


ストーンⅠ:
それ、見せてほしいな。
見るだけだから取らないよ。


ウインディ:
はい。これですが…


ストーンⅠ:
すごい。綺麗。金色に光ってる。
すごいな。これをもっていけば…


ウインディ:
えっ…

やみっち:
ああ、あいつ!持って逃げたわよ。
助けた恩を仇で返す気だわ。
ウインディちゃん、追うわよ。


ウインディ:
どうして、ストーンⅠさん??


シナリオ04 「イタリアに行って!コロシアムの闘い」パート3
「ミラノ・カセドラル」


ストーンⅠ:
はぁ…はぁ…悪いことはしていない。
これさえあれば、お父様もわかってくれる。
これさえあれば…


はぁはぁ……くじけちゃダメだよ…



ウインディ:
はあ、まさか…持っていかれるなんて。
リバリさんからもらった幸運を呼ぶもの。
これじゃあアンラッキーウーマンに落ちましたよ。

やみっち:
そんなこと言っている場合じゃないでしょ。
さっさと追わないと質屋に売られたらどうするの。
取り返しのつかなくなる前に取り返す。
そしてハッピーエンドよ!



ウインディ:
わ、わかりましたよ。


ストーンⅠ:
!!!おっ、追ってきているなんて…
すぐに逃げて、遠くに逃げなくては…



やみっち:
くぅ…なんてことなの。
逃げ足が素早いじゃないの。
ウインディちゃん、あんな高価な
ものを売りつけられてはならないわ。
捕まえて制裁を加えてやらないと。


ウインディ:
でもまってください。それは
なにかわけがあるんじゃないでしょうか。
助けたのに逃げるなんて…わけがあるんですよ。


やみっち:
そうかしら。
人のものを取ったら泥棒。
なんてことをしてくれているわけ。
じゃないと気が治まらないからね。


ウインディ:
はい…



ストーンⅠ:
はぁ…はぁ…嘘。
なんでついてきているの…
これは必要なの…必要…
ちょろまかせばいけると思ってた。
でも…

ウインディ:
闇市さん、ちょっと休憩しませんか。
私、あまり走るのは好きじゃないので…。


やみっち:
ダメだよ。それじゃあ
より遠くに逃亡しちゃうじゃない!
なんとしてでも追いついて取り返すの!
体育会系だったかもしれない私の脚力を
舐めてもらっちゃ困るわ!



ウインディ:
うぅ…でもストーンⅠさんには
なぜこのようなことをしたのか
説明してもらわないとなりませんね。


やみっち:
ええ。その通りよ。
あっ!しめたわ。あの辺、行き止まりに
ぶちあたるかも。にしし、追い込み作戦
バッチグーよ!


ウインディ:
そんな作戦企んでませんが…


やみっち:
さあ、覚悟しなさい。
泥棒は徹底的に懲らしめてやるわ。



ストーンⅠ:
ひっ!み、見つかった…。


やみっち:
残念ながら壁によじ登ろうなんて
野暮な考えは通じないわよ。
大人しくそれを返しなさい。返さないのなら
あの手この手を使ってまでよ。

ウインディ:
それはやりすぎですが。
ストーンⅠさん、落ち着いて、
どうしてこんなことをしたのか
教えてくれませんか。それは私達にも
必要なものだったりするんですよ。


ストーンⅠ:
嫌…これは放せないの。
せっかくみつけた。でもこうするしかなかった。
だから、…理解してほしいの。

やみっち:
あのね!それは私達のものよ。
そんな変な理屈だろうが理由が
簡単にまかり通るわけがないでしょうが!!
わかりなさいよ!!


ストーンⅠ:
うぅ…だってぇ、お父様がぁ…

ウインディ:
お父様?ストーンⅠさんには
お父様がおられるんですね。
それでそれが関係しているのですか?
詳しく教えてくれませんか?


ストーンⅠ:
ダメだよ。白けちゃう。
こんな話だめ。頼れないの。
私一人で、なんとかしなくちゃいけないし。



ウインディ:
そ、そういわずにですよ。
困っている人は放ってはおけませんから。



ウインディ:
えっ?こ、拘束の身に?
それで檻の中におられるんですか。
それも無実の罪で。本人は冤罪を訴えていたけど
それも敵わずに罪として扱っていた…。

やみっち:
酷い話ね。

ストーンⅠ:
お父様、なんどか冤罪だと
周りに信頼を取り戻してもらおうと
していたの。でも聞いてくれる人はいない。
お父様は、ずっと檻の中。
釈放してもらう未来なんてないよ。



ウインディ:
それは困りましたね。
今も刑務所もしくは拘置所にいるのですか。
なんとかして冤罪だと認めさせなくては。


やみっち:
それってつまり、お父様を脱獄させるってこと?


ウインディ:
強行手段になってしまいますが、疑いを
晴らすためのアクションも必要です。
一つの信頼を取り戻すことは簡単。
誤ったことを別の解釈に受け止めてもらうんです。

そうすればお父様も自由の身ですよ。


やみっち:
それでお父様はどこの刑務所かしら。


ストーンⅠ:
え、えっと…その。ろーまってところ…?


ウインディ:
ろーま?
ろーまといえばローマですよね。
えっと、なんでしょうか。
ガイドブックによると闘技場が開かれるのは
ローマコロッセオと呼ばれるところみたいです。


やみっち:
コロッセオ…闘技場ね。
でもそこ、刑務所なのかしら?
まさかと言うけどさ、刑務所が
闘技場の中にあるってこと?


ウインディ:
おそらくそうみたいですね。
歴史あるものですし、昔に罪人を
閉じ込めるために利用していた…なんて
ありえそうです。

そうですか、その中にお父様が…


やみっち:
裁判で揉めるのも面倒ね。
だったら、脱獄させりゃいいんだわ。
私達で協力してね。


ストーンⅠ:
ダメだよ。そんなじゃん捕まっちゃう。



やみっち:
心配御無用だわ。
案外、スニーキングミッションたるもの
慣れているからね!
ふふ、スパイとなった気分で、
奪うものは奪うのよ!

ウインディ:
ですねぇ。他に作戦とやらもありませんし。
ですが日中には出入りするのも難しいですし、
夜に行うのが適切かなと思います。
それにいろいろと調べたいこともありますし。

やみっち:
だから、安心しなさい。
私達であなたのお父様を出してあげる。
そして冤罪だったことを人民…愚かな愚民共に
知らしめるわよ。


ウインディ:
闇市さん、やる気満々なんですね…

やみっち:
当り前よ。無実の罪で捕まったなんてきいて
それを信用している無能な人間が許せないわ。
早くして罪を認めてもらわないとならんのよ。


ストーンⅠ:
うん、お願いするね。



シナリオ04 「イタリアに行って!コロシアムの闘い」パート4
「ローマコロッセオ」


ウインディ:
夜になりましたね。ぶっつけ本番のリハーサルなしの
作戦決行…上手くいくか心配ですが、
まあなんとかなるでしょうね。いつもの謎の
補正もおそらくつきますでしょうし。


やみっち:
ここが開催される大きな闘技場。
コロシアムの名に相応しいリングね。
ふふ、観戦する分には見応えありそうだわ…
ってそんなんじゃなくって、どうやって
中に入るかよ。流石に夜間警備くらいは
いるんじゃないかしら。


ウインディ:
それじゃあ、屋上からの侵入なんてどうです?


やみっち:
おっ、それいいわね。
壁をよじ登り、煙突から侵入しよう。
調べたところによると地下に牢屋があるようだわ。
なんで地下に閉じ込めるのよ。そんなに
重い罪を犯したというわけ?


ウインディ:
まあ、調べてみないと何もわかりませんから。


歴史ある闘技場
「ローマコロッセオ」

ウインディ:
わあ、中は大分、警備が堅そうです。
それに赤外センサーまでありますよ。
これは一筋縄ではいきませんよ。

やみっち:
そうね。警備体制もすごそうよ。
ウインディちゃん、これはみつかったら
私達も不法侵入者としてみられて
牢屋にぶち込まれるオチよ。気をつけよう。


ウインディ:
善意な心がある私でも
こういうことはしたくはありません。
ですがストーンⅠさんのお父様のため。
そして冤罪とわかってもらうため…



やみっち:
たまにはゲスな道しるべを
辿ることも大事なのかもしれない。
世の中を渡っていくための
教訓としてね。

ウインディ:
あっ、か、鍵がかかっているじゃないですか。
これより地下に入るには
ベースメントキーが必要のようです。
警備室に侵入しないとダメじゃないですか。

やみっち:
警備室には人の気配を感じられるわ。
どうやって奪いとろうかしら。

そうだわ。いいことを思いついたわ!

ウインディ:
えっ、ちょ、ちょっと!!
闇市さん、走らないでください!
音でみつかってしまうでしょう!!

やみっち:
大丈夫よ。
うしし、ローマといえばあれよね。



警備員:
んっ、誰だ!
って、うわあああああっっっーーー!!!


しばらくお待ちください。ウインディぺこり
ヒント:ウインディは二ホンに憧れているよ。盆栽に興味がある?


やみっち:
よし、取ったどーー!
はい、勝利品よ。
警備員いたけど私が闘牛のフリしたら
驚いて転げ落ちていったわ。なんだちょろいじゃないの。
他に警備員がいるようじゃないし、一人で
監視していたみたい。これなら簡単に
解放できるんじゃないかな。


ウインディ:
はぁ、ほとんどゴリ押しじゃないですか。
でもまあ、鍵が手にはいったのなら
これでお父様をたすけられますね!


さあ、先のところへいってみましょう。


やみっち:
よし、開いたわ。
というか鼾が聴こえるわね。
他の囚人もいるわけね。変に
大きな音をだして起さないようにと。


ウインディ:
あれっ?闇市さん、あそこに
体育座りで座っている方、ストーンⅠさんに
似てません?名前まで聞きませんでしたが、
雰囲気的にそれっぽいわ。


やみっち:
声をかけてみましょう。
あのゥ…ちょっといいですか。


???:
!!…だ、誰だ…。
もう見回りの時間は終わったのでは…
ん?警備員…にみえない?

ウインディ:
驚かせてすみません、警備員じゃありません。
実は私達、あなたの娘さんに頼まれて、
あなたを助けにきたのです。もしかして
ストーンⅠさんのお父様でしょうか。


父親:
ああ、そうだ。私がストーンⅠだ。
私の娘が…そうか…心配しているんだな。
私は無実の罪で檻の中にいれられた。
何度も信頼を取り戻させようと試みたが、
どれも失敗で終わった。もうどうにもできない。


ウインディ:
私達に提案が一つあるのです。
お父様が無実であることを知ってもらうことです。


父親:
そんなことができるのか。
他に証拠とか証言となるものなんてない。
どう考えてもこちら側が不利であろう。

ウインディ:
大丈夫ですよ。私を信じてください。
さあ、鍵もありますし、今開けます。
一緒に出ましょう。


父親:
…わかった…でも…


やみっち:
時間がないわ。こんなところで
モタモタしてたら他の囚人が
起きてややこしいことになってしまうわ。
早く!


(異形のうなり声が廊下全体に響く音)


ウインディ・やみっち:
!!!


やみっち:
な、なに…この恐ろしい声のようなものは…?


ウインディ:
や、や、闇市さん…みてください。
あの光った赤い目つき…あれなんですか!
なんでこの先に…まさか牢屋の扉をあけたから?
ここに侵入したから?

やみっち:
わからないわ。
でも警備員みたいにあんな怪物のような
ものがいるなんて話が違うわよ。
さ、さっさとこんなところから逃げよう。


父親:
ストーンⅠ…いや娘に伝えてくれ。
私はどう考えてもここからでれない。あの怪物がいるからだ。
君達も私のことはいいから、ここから脱出するんだ。


ウインディ:
で、でも。お父様を助けるために
ここへ来たんですよ。そんなこと言っていないで
いきましょう!


やみっち:
う、うわあ、待ってよ…。
もう目と鼻の先にやつがいるわよ。
あの佇まい、怪物同然だわ。
あんなのに突進されたら一溜まりもない!

ウインディちゃん、逃げるわよ…


移動中…
ヒント:恐ろしいボスが存在する。それは何の為に…



やみっち:
はあ、せっかく助けにいったのに
変な怪物が出るわ。父親もなぜか拒むわ。
あと良い感じってところだったのに。


ウインディ:
お父様は普通だったらあそこで
出ようと考えるはずですよ。でもあの
怪物のことを知っている…なにか
関係があるんじゃないでしょうか。


やみっち:
でも一番くやしいのは今日が
開催日。もう地下になんていけないわ。
なんであん時に一緒についてこなかったわけ。


ウインディ:
悔やんでいても何も起きませんよ。
このことは娘さんにも伝えておきましょう。
それにお父様も終身刑の身ではありませんし、
チャンスは後からでも確保できます。


やみっち:
それにあの怪物もちょー気になるわ。
まさか闘牛士の怪物?そんなわけないわよね。
ツバサなんて授けられてないわよっ!

ウインディ:
ですが、闘牛士と聞いても
別の国を連想しちゃいますよね。
私のイメージが確かなら
マタドールが闘牛士として活躍
しているくらい。


やみっち:
しかしあの獰猛さはどうみても牛よ。
タックルなんてされたら全治三ヶ月よ。
気をつけなきゃ。


ウインディ:
そういえば気になりましたけど。
もしかして私達もコロッセオの中に
入るというわけですか?

やみっち:
もっちろんよ。
って言っても見る側だけどね。
丁度、チケットも変えたみたい。
古代のローマの闘技場を生でみられるわよ!


ウインディ:
ですが……



シナリオ04 「イタリアに行って!コロシアムの闘い」パート4.5
「ローマコロッセオ」

ストーンⅠ:
お父様、どうだった?

ウインディ:
はい、見つかりました。
見つかったのはいいんですけど、お父様は
すぐには出たくない…みたいなことを
言っていたんですよね。


ストーンⅠ:
出たくない?すぐに?
で、でもお父様。無実の罪で
檻の中に入れられたのに…どうして。


ウインディ:
お父様の考えが分かればいいんですが、
今は地下に忍び込むなんて危ない
ことはできません。また今夜
説得しにいかなくては…

やみっち:
でもさ、問題は昨日もみたあの
闘牛のような怪物ね。さすがの私達でも
あんなのと戦うなんて蛇足だわ…


ウインディ:
ここで考えても仕方がありませんし、
それにまだ冤罪が認められていない。
お父様が表に出てきたら脱獄したと思われ、
脱獄を許したのが私達だと知られたら一緒に
檻の中行きですよ。


やみっち:
それも十分に考えられるわね…。
大丈夫だから。あなたのお父様が
出られる猶予なんていくらでもあるわ。


ウインディ:
まあ、そろそろ入場のお時間ですよ。
行きましょう。



司会者:
レディースアンドジェントルメーン!
皆様、今年もやってきました。
ここ「ローマコロッセオ」で行われる
死をも恐れる苦痛と悲劇の悲愴…
血と血で争ういにしえから伝わる
地獄の闘技場。そこに戦士が集い、
勝利を狙うのみなのです!


ローマコロッセオ委員会は
今大会の名目を往年のものとは
考えを変更し、もう少しバラエティ豊かな
ものを選りすぐることに致しました。
皆様も楽しんでいただけることでしょう!

では、戦士の入場までしばしお待ちを…



やみっち:
わぁ、すごい観客ね。
それほど例年のお祭りなのかしら。
でも血と血と争う死闘だから、目が背けちゃうわ。


ウインディ:
ですよね。私も本来は
こういうものは見たいと思ったことは
ないですよ。でも好奇心に駆られては
見逃せませんよ。


やみっち:
って、ウインディちゃん。
ピザにフランクフルトにジュース。
いつの間に買っていたのよ…

ウインディ:
あら、闇市さんの分は
買ってませんでした。
よかったら一本ありますので
食べます?


やみっち:
ウインディちゃんのだったらもらうわ…


ウインディ:
もぅ、闇市さんったら頬赤くして。照れてるんですね。


やみっち:
て、照れてなんかいないわよ!もう!


司会者:
ええ、いよいよ闘技を開始する
お時間が参りました。ここに集う歴戦を委ねる
戦士達が、今、参戦いたします!
勝利の女神は誰に微笑むのか?これは
見所がありそうだっ!

さあ、マタドールのごとくさけてみよっ!


ウインディ:
歴戦の戦士って、言われても
知っている人が一人もいませんよ。
それでもすごい人が集まってるんですよね。


やみっち:
って、長い名前の戦士が多いわね。
まあ、だれが優勝しようが
私達はどうたっていいのよ。
こういうのはただみて、楽しむだけだから。


ウインディ:
そうですね…んっ?



???:
…………。


やみっち:
ウインディちゃん?どうしたの?


ウインディ:
今、なんだか見覚えの顔のある人と
向こうの離れた客席から見えた気がするんですよ。
もしかして夢の中で出会った…


やみっち:
は?あれは夢の中の人物でしょ?
実在するわけないじゃない。それに
似たような人は五万といるわ。気にしないで。

ウインディ:
…………。


こうして…おぞましい闘技場が開催された。
このコロッセオ内では悲鳴と歓声が響き渡る。
歴史ある争いを闘技場で行い、真のツワモノを決める。
人はなぜ戦いをやめないのか。
一人の少女が飛び立つ時、ツワモノ達は恐怖に慄く…

観戦中…
ヒント:好きなシナリオをみてみよう


司会者:
さあ、闘技場も気付けば終盤戦。
名残惜しいこの激しくも血肉を噛み締める闘い!
両者とも余裕の表情。実況のスタンドはばっちり。
さあ、後半をびっしり決める闘いはまだ続く!


やみっち:
はぁ…大分長い試合ね。
最初はよかったけどだんだんと飽きてきたわ。
ウインディちゃん、途中抜けしない?
別にこんなの最後まで観る必要ないでしょ。

ウインディ:
う~~ん、防戦一方ですしね。
でもそれを考えると…んっ?
待って下さい。闇市さん。


やみっち:
何よ。またあの女?


ウインディ:
違いますよ。あれ!
出てきた挑戦者さん、鎖でつながれていますけど
あの中にいるのって…

やみっち:
えっ…!!!!


ウインディ:
ストーンⅠさんのお父様…うそっ…
地下の牢屋に閉じ込められている囚人を
まさか闘いの場の"物"として使おうって?


やみっち:
そんな馬鹿な話、あるわけないでしょう。
でもあれじゃあ立派な生贄じゃない。
…もしかして刑務所に入れられた囚人は
闘技の場の玩具同然に扱われるわけ?
それで命を落すの…


ウインディ:
そ、そんなぁ……

司会者:
おっと、次はこのコロッセオの
地下に罪を重ねた罪人を糧にし
闘技を行うようです。罪人は
命を落すか落さないかのスリルです。
これは見物ですよ!



やみっち:
あの司会者目。いくら犯罪を犯した
罪人そのものをぞんざいに扱っているわ。
それに冤罪のはずのお父様だって…


ウインディ:
闇市さん、やはりあの時に
一緒に出たのが良さ下でした。
しかしお父様の判断は変わらなかった。
もしかしたらお父様はこのことを承知の
上で私達の救出を拒んだのでは…


やみっち:
そ、そんなわけないでしょう。


ウインディ:
だとしたら暢気に観戦している場合などありません。
こんな闘技場、囚人を軽々しく扱っている。
道徳的客観を冒涜するなど許しがたいことです。
無実が晴らされていない人間を公の場で
見世物同然に扱うだなんて…

私、お父様を助けにいきます。


やみっち:
ウインディちゃん…そうね。


司会者:
おっとっと!ここで意外なる挑戦者が!
コロッセオのステージに二人の少女が
いるではありませんか。彼女らは関係
なんてないはず。まさかの参戦に
闘志たる戦士たちは抵抗の意をみせない!


しかし本大会は子供の参戦を許諾していません。
今から彼女たちの規則違反での罰則を
受けてもらいますよ!



やみっち:
あの馬鹿司会者の言うことなんて
ただの雑音よ。無視してあの
檻の中からお父様を救出しましょ。



ウインディ:
よくみたら目を閉じている。
というか眠っているんですね。
ええ。こんなこと公平でもなんでもありません!



司会者:
さあ、そんな少女たちはわが道をゆくぞ!
しかし罰則まで時間はあとわずか。
このまま台無しにされては何も残らないぞ。



セバンチャス:
お譲様、彼女らの行いは
善意ですか。あれは許諾なしでの範囲です。
普通だったら罪に問われます。

???:
…………。


ウインディ:
さあ、受けて立ちますよ。
お父様を助けるためです。がんばりましょう!


やみっち:
ええ。


司会者:
闘う前にストップ!
ここで不正を課した少女たちに
罰則としてスペシャルゲストを招待しました。
代わりにそちらと闘ってもらいましょう!


やみっち:
ちっ!勝手に闘う相手を変えられたわ!


ウインディ:
で、でも待って下さい。
あれって、昨日私達が地下で
遭遇した怪物と酷似していませんか。


やみっち:
え…
い、いいい、言われてみれば…



ウインディ:
スペシャルゲストって…


VS
闘技に飢えた狂乱の闘牛士
「デスター・バッファロー」


デスター・バッファロー:
レディースエンドデスオブデッドエンド…
喰らうが死!!


ウインディ:
うわああ。お、遅いかかって来ましたよ。
しかも手に握っているのは大きな大きなアクス。


やみっち:
げぇ、暗闇のシルエットでよくわからなかったけど
全体はあんな感じなのね。
これは本物の闘牛士だわ。
ウインディちゃん、逃げよう。



司会者:
慌てふためくふたりの少女!
しかし逃げられてはこまりますね。
二人の挑戦状。わたくしはこの試合を
存分に期待しておりますので。

さあ、あの二人を駆逐するのです。


やみっち:
そんな馬鹿な。
なんだかよくわからないバリアが展開しているわ。
あいつを倒せないとここから出れない。
インチキ司会者めーーっ!!!


ウインディ:
闇市さん、落ち着いて。
かく言う気分はマタドールです。
あの闘牛士を仕留める方法、実は
あるんじゃないでしょうか。

実はこのコロシアム。あの巨体とは
似合わない出っ張りとかありますよね、
あれに引っかかれば、攻撃の隙ができるんじゃない
かと睨んでます。


やみっち:
なるほど。あんな馬鹿でっかい
巨体を懲らしめるための落とし穴も
ちゃんとあるわけねぇ。じゃあ、
上手いこと誘導させましょう。


ウインディ:
私が囮になりますね。
そして闇市さんはその定位置でスタンバイ。
失敗しても同じことを繰り返せばいいのです。


やみっち:
上手くいくことを願うわ。



ウインディ:
よし、気分はさながらツバサを
授けんとする闘牛士…この試合に
勝ち、お父様を救うのです!

さあ、私についてきなさい。


やみっち:
ウインディちゃん、すごく果敢に
あの牛に近づいているわ。
ちょっと臆病なところがある
ウインディちゃん、成長したんだね。うるうる…

って、泣いている場合じゃないわ。
こっちに引き寄せてくるんだもん。



ウインディ:
闇市さん、連れてきました。
この辺なら上手いこと嵌りそうですよ!


やみっち:
挟んじゃってちょうだい!

ウインディ:
えいっ!こっちですよ。こっち。
ここなら私達を攻撃しやすいですよっ!!



やみっち:
やったぁ、上手いこと嵌ったわね。
それにしても身動きが取れていないみたい。
無様ね。


ウインディ:
さあ、背中に弱点らしきものがあります。
あれで留めをさしましょう!!



やみっち:
わかったわ…


司会者:
やばい!負けそうです。
しかし勝利の女神はまだ微笑んでいない!
ということはチャンスはまだあるということ。
幸運はまだ左右されていませんよっ!!


やみっち:
げぇ、今度は何よっ?!
そんな卑怯なことしても
すぐにこんなやつ倒されるんだから。


ウインディ:
闇市さん、なんだか嫌な予感しかしません。
あの司会者さんがさらに余計なことを
したみたいです。そういえばリミッターで
一応、抑えていたのですが、今、解除されました。


やみっち:
そ、それって…

ウインディ:
つまり、止まるところを知らない
ただの暴れ車のごとく動き回る
闘牛士になるのですよ。



司会者:
おっ、チャンスはまだあるわけです。
ここに来て少女達は大打撃だっ!
さあ、勝って盛大に乾杯しましょう。
いけいけいけえーーっ!!

やみっち:
ど、どうするのよ。
もう止めることもできないじゃない。
…そんなぁ…



ウインディ:
落ち込む必要なんて。ありませんよ。
お父様は助けます。それに卑劣なまねを
しても諦めませんから。


やみっち:
えっ。

ウインディ:
私がなんとかしますよっ!!!!

やみっち:
ちょ、ちょ、ちょっとおお!!
ウインディちゃんが牛に向かっていた。
危ないわよ。あんな突進を
くらったら大怪我で済まないというのに。


司会者:
な、なんたることだ。
少女の底力。リミッターが切れた闘牛士の
圧巻的なパワーという名のパワーを
強靭なる合力で抑え込んだ?!
彼女は一体何者だぁぁーーーっ!!!


ウインディ:
私が、勝つんだぁぁーーーあぁあーーーっ!!!

やみっち:
た…た…倒した…。うそっ、信じられない。



司会者:
…………。





ウインディ:
闇市さん、やりましたよっ。
これでお父様を救えます。



やみっち:
ウインディちゃん。
あなた、すごいよ。本当にすごいよ。


ウインディ:
なに泣いてるんですか。
正義は最後まで諦めませんよ!



シナリオ04 「イタリアに行って!コロシアムの闘い」パート5
「ローマコロッセオ」

父親:
君達に感謝してもしきれないよ。
まさか君達が私が無罪だったことを
裁判で証明してくれるなんて。
私一人、娘一人では冤罪なんて晴れなかった。


ストーンⅠ:
あ、ありがとうございます。
お父様が戻って来てくれて…うれしい。


やみっち:
どういたしまして。
無実の罪で捕まえるなんて酷いからね。
そういう人がいたら無実ですって
しっかり教えなくちゃならないわ。


ウインディ:
ですね。今後、そういった
人が出ないように犯罪を犯したか
どうか判断しなければなりませんね。

父親:
…そうだ、つまらないものですが
こちらを君達に渡しておこう。
とある貴族の方に頂いたんだけど、
私達にはそういうのは似合わない。
闘技場で優勝した君達と私を
救ってくれた感謝の印だよ。


ウインディ:
あ、ありがとうございます。
大切に使わせてもらいますね。


父親:
さて、私達はそろそろホテルに
戻るとするよ。娘、同じ年の
子たちに助けてもらえてよかったな。


ストーンⅠ:
うん。たくましかった…


やみっち:
そういってもらえるとうれしいわ。
子供だから見た目で全部決めちゃだめよ。


父親:
それじゃあ、またどこかで!


???:
…………。


セバンチャス:
お譲様。ストーンⅠ一家の危機は
あの二人の少女に救われましたね。
さて、彼らはチャンピオンという
名の称号をもらったわけですが、
二人としてそれに気付いていない。
これは、なにかお察しでしょうか。



???:
…………。

セバンチャス:
そうだった。わたくしは
ちょっとさぐりたいものがありまして。
お譲様、しばしここでお待ちください。
なにかあれば即急にSPをお呼びしますので。


やみっち:
さて、ウインディちゃん。
コロシアムの闘いは完全に終わったわ。
あとは二人で…その…デートしましょ。


ウインディ:
闇市さん、急にどうしたんですか!


やみっち:
いろいろあったじゃないの。
たまには浮世の疲れも忘れて
甘いスイートな時間を…


ウインディ:
!?
闇市さん、誰かがこちらに
向かってきているのですが…


やみっち:
は?


???:
こんにちは。お二人に
お伺いしてもよろしいでしょうか。

ウインディ:
どなたでしょうか?


わたくしは…マルゲリータ。
ミラノ・カセドラルに住まう
名も無きお譲です。
ウインディ様、闇市様ですね…。
ローマの闘技場の文化にふれたのは…


やみっち:
マルゲリータ?!ピザじゃないのかしら。
ってそれもウインディちゃんの夢の中に
でてきた浮気相手じゃないの!!


ウインディ:
浮気相手…???


マルゲリータ:
わたくしが…夢の中に…
ウインディ様、詳しいことを
お聞かせください。

ウインディ:
えっ?えっと…

マルゲリータ:
詳しく教えできないのでしょうか?
でしたら素敵なギフトを差し上げますので
その条件として…


ふたり:
えぇっーー!!??



セバンチャス:
はぁ…忙しいことやら忙しいことや。
お譲様、長くなって申し訳ありません。
で、そちらは一体?


マルゲリータ:
お帰りなさいませ。
ウインディ様と闇市様ですよ。
わたくしがウインディ様の夢の中に
出てきたとおっしゃられるので
お聞きしているところですの。

セバンチャス:
成る程。おっと自己紹介が
まだでした。わたくし、マルゲリータ様の
執事を務める物です。今日はお譲様の
休日のお供として出てまいります。
ウインディ様、闇市様、よろしくお願いします。



ウインディ:
ちょっと待って下さい。
どうして貴女は私たちの名前を
知っているのですか。今、初対面だというのに。


マルゲリータ:
実はセバンチャス様のお調べに
よって貴女様たちの情報を
こちらが獲得していましたの。
ですから、貴女様達の素質に
圧巻でしたの。

やみっち:
こ、個人情報じゃないの!
ちょっと商業人の情報リークは
許すまじよ!

マルゲリータ:
そのような野暮なことは
決してしませんのでご安心を。
それではウインディ様たちに
提案がありますの。あるものを
ここミラノ・カセドラルでお探しください。

探すといってもあるお店に立ち寄ってください。


ウインディ:
あるお店?それはどんなお店でしょうか?



マルゲリータ:
人目着かない場所ですが、わたくしの
お知り合いが運営していまして。
すでにお話はつけておりますので
すぐに交渉が成立いたしますわ。
ウインディ様らならすぐに見つけられると
思いますので。


やみっち:
ウインディちゃん。
要するに怪しいお店だよ。
でもそれを必要とする人材もいるの。
こういうのは私、得意分野だから。


ウインディ:
ちょっとグレーな気もしますが……



マルゲリータ:
ではよろしくお願いいたします。



ファッションとデザインの世界
「ミラノ・カセドラル」へようこそ!

やみっち:
ウインディちゃん!いかにもって
感じのところをみつけたわよ。
あのお嬢様の言っていたところだわ。
さっそくやら入ってみましょう。

???:
いらっしゃいませ。
イタリアンなものを追い求める…
いや古から伝わる魔術という魔術を
追求しつづけてきて早五万年…
もう魔術が世を支配するぞという
倫理観は正しくはならないだろうと
証言することができます。そんな館へようこそ。


やみっち:
前置きが長いわよ…


デイジー:
マルゲリータ様からお聞きしていますよ。
あなた達に必要物資があるということ。
聞けば闘技場の優勝者ですよね?
だったら渡さずにいられないじゃないですかぁ。
では、お渡ししたいところでありますが…


先ほど先客がおりまして。あなた達の
必要物資がまるごと持っていかれたのです。
これはあなた達に必要なものなのに。


ウインディ:
えぇっ、それって盗まれたんじゃ…?!

デイジー:
そうなのですよ。
これではせっかくの必要物資が
受け取れないですよね。
でも待って下さい。先客の方は
ある地区に移動したとか言っていたような。


やみっち:
それは大変だわ。取り返さなきゃ。
せっかく用意してもらったのに
我が物顔で持ち歩いてるなんて許せない。


デイジー:
頼みます。商売がらみ盗むなんて
常識の範疇を越えていますし。

やみっち:
同業者としては見逃せないわ。
絶対に取り戻してやるわよ!



ウインディ:
それじゃあ、マルゲリータさんの
ところへ戻りましょうか。



デイジー:
………うふふ


セバンチャス:
う、う、ウインディ様ーーー!!!
た、た、大変でございます。
マルゲリータ様が、異形の
怪物に誘拐されてしまいましたーー!!


ウインディ:
えぇぇーーーっ!?


セバンチャス:
ウインディ様らがお店に
いかれている間、突然雲行きが
怪しくなりまして。その途端、
激しい光が瞼をくらましたんです。
そしてそれが治まったと思いきや、
お譲様の姿がないんですよっ!!


やみっち:
雲行きが怪しくなる。点滅…
なにか分からない怪物かなにかに
お譲様が誘拐されたわけね。
しかし、行っている間にそんなことがあるなんて。


セバンチャス:
お譲様がどこへ連れ去られたかわかりません。
ああ、心配で心配で胸が張り裂けそうです…。


ウインディ:
あぅ……
一体、どうしたら…



シナリオ04 「イタリアに行って!コロシアムの闘い」パート5.5
「ブラーノ・アイランド」

美しき海を見渡す 
「ブラーノ・アイランド」

わてり:
今日もお魚がたくさん取れたて。
新鮮で焼いちゃったらとてもおいしい。
ふふ、これだから漁業はやめられない~~。

んっ?



わてり:
あぁぁーー!!なんてことかしら。
砂浜でお、女の子が倒れているーー。
ありゃ、海に流され、漂流の身になっちゃったのか!!


わてり:
おーい、大丈夫ですか。大丈夫ですか。
生きてますか?声は聞こえてますか。
う~ん、返事がないただのしか…じゃなくて
心臓マッサージをしないと!!

ふぅ~~ふゥ~~~ふゥ~~はあ…ダメかな。
手遅れだったかな。



???:
むくっ…わたしは一体…


わてり:
ああっ、なあんだ。無事だったのね。
もう心配したよ。君、海で溺れて
近くの島に流されたんでしょ。あとちょっとで
命を落すところだったよ。
で、名前は?わたしはわてりというの。


ライチ:
ライチ…だったかな?
ライチでした。海で溺れて流された…
記憶が覚束ないのですが…

わてり:
意識取り戻して間もないもんね。
まあ、このお魚でも食べて元気だしなよ。
採れたてで新鮮よ。


ライチ:
お魚…焼いていますね。
あまりお魚は食べないのですが…
でもおなかは鳴っています。
流された間、何も食べていなかった。


わてり:
遠慮なんかせずに食べなよ。
それにこの島で取れる魚は格別な旨さ。
ブラーノが自慢できる味だよ。


ライチ:
う~ん、塩がすごく利いていますね。
まさに新鮮って感じがするし。
でも案外、美味しくてついつい口に
運んじゃいます。

わてり:
良かったぁ。気に入ってくれたんだね。
うれしい!

さて、元のところへ戻る前に
この島を探検しない?ここが
どこだからにっちもさっちもつかないでしょ?
案内ツアーしてあげるからさ!



ライチ:
あ、ありがとうございます。
命を助けてくれただけなのに。


わてり:
なに言ってるの。
瀕死の人間を見かけたら急いで
助けるよ。さあ、この先の頂きにある
ところはこの島での儀式があるんだ。


ライチ:
儀式?

わてり:
ええ、昔から頂きまで
昇ったら神聖な儀式を行うと
いわれてきたんだ。
なんでもこの島の存続に関わるから
いつ何時天災に見舞われないか
危惧されるんだ。

ライチ:
へぇ。で儀式とは
具体的にどんな感じの儀式を
するんですか?

わてり:
ありきな儀式じゃあないんだけど
ちょっと変わってるんだよね。
でも島民は恐れて儀式に
参列しないと反対する人もいるけど。

そうね。怪物のお婿さんまたはお嫁さんに
なる生贄を儀式捧げるんだ。


ライチ:
ええっ?か、怪物と
結婚するんですか?


わてり:
昔からそういわれているだけであって。
まさか本当に怪物が出てきてそこで
結婚なんてわけないでしょうね。


ライチ:
そ、それだった怖いですよ。
ていうかまさかわたしを生贄の候補なんかに…

わてり:
そんなわけないでしょう。
助けたのに儀式の生贄なんかに
使うなんて…


まあ、今日は儀式は行われていないけど
どんな場所か案内してあげるよ。



ライチ:
でも、急な斜面が多いですね…
頂きに辿り付く前にくたびれてしまいそう…



わてり:
さて…ついたわ。
ここが儀式を執り行う…場所…


ライチ:
どうしたんですか…


わてり:
嘘っ…今日は儀式の日でもないのに
誰かが儀式を行おうとしている!?
し、しかもあれはこの場に相応しくない
ものが…いるじゃないか…


ライチ:
えええ!!か、怪物いるじゃないですか。


わてり:
なんてこと…。
いつもなら静まり返っている祭壇。
しかもあの怪物、まさに儀式で
召喚されてそうな異形の怪物…。
これは案内ツアーどころじゃないよ。
なんとかしなくちゃ。


ライチ:
なんとかしなくちゃって…
あの怪物を追い払うんですか?
ムチャですよ。そんなこと。

わてり:
ムチャなんかじゃないよ。
島の平和を守るため。
あなたも一緒に闘って。ほら!!


ライチ:
あぅゥ…って、なんでショベルと
スコップなんですか。こんなもので
怪物なんて倒せないでしょう。


わてり:
ねぇ、待って。
あの怪物、女の子を祭壇の
ところで寝かしているわ。
女の子は寝ているようだけど。

ライチ:
あれは生贄じゃないでしょうか。
うぅ…あの怪物さんを追い払って
女の子を助けましょう。


わてり:
やい、怪物!
わたし達が相手だ!かかってこい!!


???:
ふぅ…人里離れたところへ
来れたと思ったらまた邪魔者がいるんですか。
いいでしょう。まずは始末してあげましょう!!


VS
怒りを支配した設営者
「チャーマンズプライド」


ライチ:
お、襲ってきましたよっ。
というかあの怪物、話せるんですか!


わてり:
気をつけて。油断したら
すぐに倒されるわ。ここは職人の
ワザとやらをみせつけなくては…


ライチ:
職人のワザ…?!


わてり:
ええ。漁業で会得した術を
渾身に込めて発揮する。
そしたらあの怪物でさえ
一網打尽に出来そうなんだ。

チャーマンズプライド:
なにをごちゃごちゃと。
お前等全員、ハチの巣じゃーー!!
ブライドブラスター!!


ライチ:
わぁぁーー!銃撃じゃないですか!
体が蜂の巣にされちゃいますよ…


わてり:
ショベルが盾になったみたい。
しかし多彩な攻撃パターンを
持っているのかもしれないよ。
油断しないように。

チャーマンズプライド:
そんなショベルごときで
この攻撃が塞がるとでも思い上がるな。
お前等ガキんちょは死んでもらうからな!


ライチ:
こ、攻撃が更にはげしくなってきましたよ。
どうします。なんとか一撃が与えられそうなことを
しないとなりません。

わてり:
ねえ、わたし、一つ気になったことがある。
あの怪物、よくよくみるとアンドロイドだよね。
アンドロイド。機械ならば水に弱いのでは?


ライチ:
たしかに。水がかかると
機械もコントロールが利かなくなるって
言いますしね。

チャーマンズプライド:
ごちゃごちゃうるざいぞ。
お前等全員地獄行きじゃーーっ!!!


ライチ:
迫ってきてますよ。
水をつかって、どうするんですか。

わてり:
まかせて!
さあ、怪物よ。ここで泡をふいてもらうわ。
わたしの体内に溜め込んだ水を
お見舞しちゃうよ!!

チャーマンズプライド
ぐあああっーーー!!
ぐるじえう!!み、水がァァァーーー!!!

うるぐああああーーーーー!!
(盛大に爆発した音)


ライチ:
やった!!やっぱり水が弱点だったのですね。


わてり:
ふぅ、案外弱点をつけると倒せるもんね。
これも漁業で会得した水滴の恐怖!ってやつ。


ライチ:
恐れ入りましたよ…


わてり:
さあ、これで一安心。
あの女の子に声をかけてみようか。
あの~~、大丈夫ですか?

マルゲリータ:
う…うぅん。
はっ!ここは一体…。


ライチ:
よかった。無事だったみたいです。



マルゲリータ:
あなた方は?
わたくしは一体この場所で…なにを?


わてり:
実はね……


マルゲリータ:
そ、そのようなことが。
わたくしは知らぬ間に
怪物に誘拐されていたと。
それで貴女様達が退治してくれたと。

ありがとうございます。


わてり:
えへへ…危うく怪物の生贄に
されるところだったよ。
もう、案内ツアーをしなかったら
気付かないでいるところだった。


ライチ:
本当ですよ。


マルゲリータ:
生贄?わたくしが?

わてり:
ふふ、まあ、気にしないで。
それじゃあ、お二人さんを
元いたところへ戻すよ。
あなたはマルゲリータさんだっけ?
気をつけて帰るんだよ。


マルゲリータ:
はい。ありがとうございます。
またいつかお礼をしに
ここへいらっしゃいますので。


わてり:
もぅ、お礼なんていいからさ。
まあ、遊びにきてよ。



ライチ:
わたし、まだここに居たいです。
わてりさん、あなたの勇敢さに
わたしのいたいけな精神が
混乱しています。どうかいさせてください!

わてり:
ありゃりゃ、気が変わるなんて早いものだ。
いいよ。その代わり厳しくいくからお覚悟を!


マルゲリータ:
ふふ…




シナリオ04 「イタリアに行って!コロシアムの闘い」パート6
「ミラノ・カセドラル」


デイジー:
ふふ、今頃…上手くいったでしょう。
優勝者の優勝など不正でしかないのです。
委員会はすべてを知っている。そして知り合いと
装い、上手く計画を動かせることに成功しました。
これでマルゲリータお譲も一貫の終わりなのです!


警察:
いたぞ。主犯格僧侶デイジー。
コロッセオ運営委員会と手を組み、
あまつさえはマルゲリータ王妃を逆境から
我が物に操ろうとしていた。
デイジーめ、逮捕する1


デイジー:
け、警察ゥ!?
ち、違いますよ。私はなにもしてません。
それに名前はデイジーですけどデイジー違いじゃないですか?
同じ名前の人なんてこの世にいくらいると思ってるんですか。


警察:
しらばっくれるな!
闘技場の地下にある檻の中に収容する!以上!


デイジー:
ちょ、ちょっと待ってくださいよ。
ち、違うんですってば。違う…
嫌ァァァァーーーーっ!!




セバンチャス:
ああ、マルゲリータ様。
心配しましたぞ。手懸りがわからず
わたくし共、途方に暮れていました。

マルゲリータ:
そうでしたか。ご心配をおかけしたことを
深くお詫びいたします。わたくしは
遠い島にいた勇気のある人に助けられましたの。
それもウインディ様達のような方々です。


やみっち:
へぇ。無事だったのならよかったわ。
ウインディちゃんと何週か探したのよ。
それでもみつからなかったわ。



ウインディ:
まあ、無事で本当によかったです。
変なことに巻き込まれるといつも
そうなってしまいますものね。


やみっち:
そういえばウインディちゃん。
ストーンⅠのお父様からもらった
それって結局なんなの?


ウインディ:
えっ?これですか?


セバンチャス:
そ、それは…。
ウインディ様、そちらをお持ちで。
お譲様、彼女達に託しているものとは…


マルゲリータ:
ええ。それは特別なものでして。
それをお持ちでしたらわたくしとの
接触や対面をご自由にしていただける
特別なライセンスなのです。

これからも大切にお持ちくださると幸いです。
ありがとうございます。ウインディ様。


ウインディ:
わァ!ちゅ、チュー!?!?

やみっち:
ゆ、夢の中でのことが本当になっちゃった!!
ちょ、ちょっと待ちなさい。
ウインディちゃんのファーストキッスは
この私なのにぃぃぃいいーーーー!!!


マルゲリータ:
申し訳ありません。
闇市様にもお返しいたします。
さあ、遠慮せずに。


やみっち:
ちょ、そんなのはいいから!
んもうっ!強引な!!!


セバンチャス:
ホホホ…心広きお嬢様は
お二人をとても気に入れております。
いずれウインディ様との婚姻での
相談も…



ウインディ:
婚姻?!ちょ、話が支離滅裂なんですけど…


やみっち:
ウインディちゃん。早いところ
離れるわよ。もう厄介事は済んだことだし。
ほら。

マルゲリータ:
ウインディ様、闇市様。
またどこかでお会い出きることを
楽しみにしていますの。ごきげんよう。


ウインディ:
はい!!

【次回】

ラジエート:
イタリアにやってきたウインディ様ご一行。
そこでは闘技場やらなんやらと
ウインディ様を動かせる大きな事件が
ありましたね。これでは疲労困憊でしょうか?

次なる舞台は眠らない大都会!
大都会の中をウインディ様達が
あらゆる難事に立ち向かっていきます。
くじけてはなりません。立ち上がりましょう!

次回「大都会ニューヨークへ!」です!
乞うご期待くださいませ。

ラジエートでした

 

 

 

【おまけ】

 

No.003 デスター・バッファロー
古代ローマの闘技場にて忽ち存在が
噂されていた伝説上の闘牛士。
しかし、遠縁であるはずの"ある国"から伝わった
とされる歴史と何かしらの誤りによって
コロッセオからその姿を忽然と消したとされる。

普段は制御されている背中のリミッターだが、
切れたが最後、哀れな挑戦者は死を待つしかない…
 

No. 005 チャーマンズプライド
ローマコロッセオの設営運営委員会。
その正体はディープラーニング型で稼動する
アンドロイドだった。自身の感情が
コントロールできず、自慢のAIビジョンを
崩されたことにより、本来機械が持たない
「怒りの感情」を覚え、暴走した。

普段は大会の司会進行を務めている。