昨年のたしか7月、国内で唯一ビデオデッキを生産していた船井電機さんがついにその生産を終了させました。こうなるとビデオデッキの値は上がることでしょうし、台数にも限りもある以上手に入れられないだけではなく、修理の対応も難しくなってきます。みなさんに自宅の押し入れや倉庫の中にもテープの山が保管されてはいませんか。貴重な思い出が詰まったテープなのでもちろん捨てるわけにはいきません、そうかといって再生したくてもデッキがありません。

だいたいどのテープに何が保存されているのかも、わからなくなってはいませんか。ただデッキにも限りがあることと同じように、テープも消耗品につき劣化が始まります。永久には保存はできません。このテープの劣化についてその症状を見てみると、代表的な例が「カビ」ですね。古いテープをよくみると、うっすらと白い粉が吹いたようになっていませんか、これがカビさんなのです。

このカビ取りについては症状がまだ軽ければ自宅でもできるのですが、手間も時間もかかります。そうかといってさらに放置すれば最悪テープが破損、ようするに切れてしまうリスクもあるわけです。また歪みや磁気転写などで劣化してしまいますので、いざ再生できたとしても映像や音声にノイズがはいったり、最悪の場合、再生不可能などといった困った結果となることも考えられるのです。

こうなると機材を用意してテープ1本1本をDVDにダビングしていくことしか保存の術はないようです、今ではレンタルでも機材は揃います。しかし途方もない時間が必要になりますね。そこでビデオのダビング業者の登場となるわけです、ネットで簡単に申し込みが可能、作業はすべて丸なげ。おまけにDVDにはキャプチャーまでつけてくれるのだとか。大切な想い出のテープを長く残すためにはこの方法がベストなようです。

また業者の広告を見ると「今後値上がりが予想されます、ご依頼はお早めに」などと煽っているわけです。どうでしょう、このさきもっと画期的な方法が方法が現れるような気もするのですが、僕はしばらく待ってみます、ようするに先送りですね。