名古屋に点在するとんでもない数のどんぐりひろば | どんぐりひろばプロジェクト・リサーチ編

名古屋に点在するとんでもない数のどんぐりひろば

■どんぐりひろばとは


どんぐりひろばとは、幼児などの遊び場を確保するために、
地域住民の要求により、名古屋市が設置し住民が管理・運営している
ひろばである。


1967年に市が独自に施行した制度で、興味深いことに、
市では公園課や緑地課などの土木系ではなく、
児童課という福祉系が管轄しており
都市公園法の公園とは異なったものである。

もとは私有地や公有地であったものが、
所有者に事情がある場合に限り、期限を定めて開放されており、
その間固定資産税・都市計画税などは免除されるしくみになっている。


時代とともに場所や数は変化し続け、
現在その総数は497ヶ所、
総面積は146350㎡にもなる。


現状は都心部と市周縁部にはほとんど存在せず、
ドーナツ状に分布しているのが特徴である。
使われ方の実態は、少子高齢化に伴い子供たちが遊ぶ事はほとんどなく、
老人が日向ぼっこをしているか、
放置され寂れたものになっている場所が多い。