香港で去年、警察本部が包囲された抗議デモでデモ隊を扇動した罪などに問われていた民主活動家の周庭氏らの裁判が5日に行われ、周庭氏の量刑は12月に宣告されるとの情報が入りました。

 「私は罪を認める選択をしたので、平常心で臨みたいと思います」(民主活動家 周庭氏)

 裁判所に詰めかけた報道陣にこう述べた後、法廷に向かった香港の民主活動家、周庭氏。去年6月の抗議デモで警察本部を包囲するようデモ隊を扇動した罪と違法な集会に参加した罪に問われています。

 周氏は先月6日の公判で起訴内容を認めていて、香港メディアは、裁判で周氏に実刑判決が下され、収監される可能性もあると報じていました。

 「私たちは諦めない。香港の自由と民主主義のため戦い続ける」(民主活動家 周庭氏)

 周氏は2014年の民主化デモ「雨傘運動」を主導し、「民主の女神」と呼ばれたほか、日本のメディアにたびたび香港の自由や民主主義の現状を訴えていました。

 「香港民主化運動もこれで終わるのではないかという考え方もありますが、最後の最後まで反抗することが大事」(民主活動家 周庭氏)

 公判の内容はまだ明らかになっていませんが、量刑は12月に宣告されるということです。

 「収監されるかどうかはまだ分かりません。これからどういう結果が出るかわからないが、香港人の民主主義を守るため頑張っていきたい」(民主活動家 周庭氏)