エネルギーの話

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エネルギーの話


日本の電力は原子力村と呼ばれる原発勢力があったり、エネルギー政策や経済政策を全く理解せずひたすら原発を反対する野党がいたりグチャグチャです。

週刊誌の記事を見ても、エネルギー関係ど素人の記者が偏った記事を書いています。

多くの国民に正しい情報が伝わっていない状態です。

日本のエネルギー事情を客観的な視点で簡単に説明しましょう!


日本にはエネルギー基本計画というものがあり、20144月に第二次安倍改造内閣によって閣議決定されました。

その中でエネルギーミックスという2030年の電力エネルギーの比率を明確にし、これに向かって国も経済界も突き進んでいる状態です。

添付のグラフがそれです。

大震災による福島原発事故前の2010年と、原発が停止した2013年、最終目標の2030年の3つの比較になっています。

石油は主に重油を利用した火力発電、LNGは天然ガスです。


電気はどうやって作られているかというと、太陽光以外は全て交流発電機で電気を作っています。

その交流発電機を回すためにタービンというものを利用して流体を羽根車に当て、流体のエネルギーを回転運動に変換するのです。

タービンには、水力タービン・蒸気タービン・ガスタービンなどがあります。

水力発電所は水の力でタービンを回し、LNG発電はガスと圧縮空気を燃焼させてガスタービンを回します。

石油と石炭と原子力発電所は、お湯を沸かして蒸気を作り蒸気タービンを回しています。

お湯を沸かす燃料に、重油を燃やすか、石油を燃やすか、核分裂の熱を使うかの違いがあるだけです。

風力はタービンを用いずにそのまま風の力で発電機を回します。


ひとつだけ違うのは太陽光です。

太陽光は物質の化学反応により太陽の光を電気に変えます。

他の発電所が直接交流電源を取り出すのに対して、太陽光は原理が電池ですから直流です。

ところが公共の電力は交流なのでそのまま使えず、パワーコンディショナという装置を使って交流に変換しているのです。

この変換が実は曲者で、連系させる電力系統の周波数に合わせて変換することしか出来ません。

よくBCP(事業継続計画)として太陽光を設置したいという話も聞きますが、連系させる商用電源が無いとうまく変換出来ません。

現在太陽光で可能なのは携帯電話の充電程度の僅かな自立運転だけ。つまり太陽光は災害時にはほとんど役に立たない発電なのです。


以上が発電の仕組みで、水力や風力や太陽光といった自然エネルギーの力で発電するものを再生可能エネルギーと呼んでいます。

再生可能エネルギーは枯渇する石油の使用量を減らし、二酸化炭素を排出しないので理想の発電設備なのですが、発電コストがまだまだ高く賦課金で国民負担を増やしたり、設置場所によっては自然破壊もあり多くの課題を抱えています。


さらに太陽光と風力においては、天候による出力変動が激しく、それを補う発電設備が必要です。

水力だとそれが可能なのですが、水力発電所にはダムがセットであり、今の日本でダムは簡単に増やせません。よって出力調整の容易なLNG火力発電が必要なのです。

立憲民主党案のように極端に再生可能エネルギーを増やそうとすれば、それ以上のLNG火力発電所を建設しないといけないのです。


電力政策には3つの大きな課題があります。

まず枯渇する石油の使用量を減らすこと。

二酸化炭素排出量を減らすこと。

電気代を安くすること。

電気代の高騰は日本の産業の火を消すことになるからです。

関わる全てを考慮して作成されたのが2030年のエネルギーミックス目標です。

今は原発が動いていない異常な状態で、古い石油や石炭火力をフル稼働したギリギリ凌いでいる状態です。今冬には東京電力で需要に供給が追いつかず大停電の可能性が有りました。

電気が止まれば命を落とす人もいます。

企業の生産ラインも途中で止まり、莫大な損失を出す企業も発生します。

電気を止めるのは、日本の血流を止めることになるのです。


原発には1日も早く最低限のベースロードになってもらわないといけません。

2030年エネルギーミックスは、全ての国民のことを考えた最良の計画なのです。

2030年以降の計画が無いのは、その間に新エネルギーが開発される可能性があるからです。

その時点で新たなエネルギーミックスが策定されるでしょう!


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