およそ一年ぶりくらいの投稿になりますが・・・
去年の話になるが姉の結婚式が都内某所で行われた。
私はポールスミスのシャツとネクタイを身にまとい、カフスボタンなんかもして、
おしゃれな格好をしておしゃれな式場へと向かった。
姉とはずっと仲がよく、一緒にDVDを観たりとか、音楽の話で盛り上がったりとか、
なによりお互い恋愛の話で盛り上がれるのが楽しかった。
姉の事を私は姉貴!とかねえちゃん!とかそんな風に呼んだことはなく、
下の名前のいわばあだ名で呼んでいたのだ。
ちなみに姉も私のことを小学校のあだ名みたく可愛らしいあだ名でお互い呼び合っていた。
しかし姉はずっとそれを嫌っていて、いつか私の結婚式があるときは絶対絶対
タツヤ(仮名)って呼ぶからねと言い張っていた。
なぜこんなことを言うのか?私は姉の結婚式を何故か他人行儀に考えていた。
そして絶対に泣くことなんかありえない。と思っていたのだ。
姉が親父に
パパへ「いつも暖かく見守ってくれててありがとう。うるさい娘がいなくなってほっとしています
か?それとも少しは寂しかったりしますか?いつも私はパパに向かって反抗的な態度を
とって、それでもしっかり怒ってくれて・・・いつもいつも迷惑ばかりかけてすみませんでした
今まで本当にありがとう。」
ママへ「ママはいつも笑っていましたね。なんだかママの笑顔を見ているとこっちまで笑い、
笑顔が絶えない家庭に育って本当にうれしかったです。とっても寂しいけれど、
私はママみたいな人に笑顔をあげられるような人になりたいです。
今までどうもありがとう。」
私の番になったとき、私はタツヤへと来るだろうなと思っていたが・・・
姉が絶対に呼ばないからねと断言していたいつものあだ名で私の名前を呼んだ。
タッチャンへ「タッチャンとはいつも夜遅くまで映画を観たり恋愛話をしたりして盛り上がったね。」
もう姉も泣きながら話している。私も気づいたときには口元に涙が垂れていた。
「あんなふうに遊べなくなっちゃうけどタッチャンは私にとって最高の弟でした。
いままでどうもありがとう。たまには遊びに行くからまた遊ぼうね。」
かつてこんなにも号泣したことがあっただろうか。。。
姉の結婚式は私にとっておめでたい話しでもあり、一番身近にいた姉が旦那さんに
取られてしまうような、、、そんな気がしたりもした結婚式だった。
でも、やっぱり最高の結婚式だった。
いつか私もあんなふうに家族にお別れを言うときが来るのだろうか?
そんな風に思うとなんだか心苦しいというか、切ない気持ちでいっぱいになる。
だから、みんなと仲良くしたい。たくさん笑いたい。
結婚式で笑ってたい。
親父、母ちゃん、姉貴、俺の結婚式も宜しくね。