「けど よくスラッと信じるのね ドクロッチ」
「まあ、そりゃあ・・・日ごろのなんさんを見てたら魔女だとしても驚きませんわな~」
「ねえ?ミコシさん」
「ん?う・・・うん そうだねえ」
なんさんはほっぺをふくらませる
「ひっどーーー」
「にゃはははは」
たまねぎさんが笑う
「に・・・しても・・・結界ですか」
「さすがにちょっとそこまでは・・・」
「信じにくい?」
「まあ、でも結界つっても そんな だいそれたものじゃないし~」
「簡単に言うと・・・」
「この家の中で ある一定以上の速度で物質が移動したとき、その物質を私が作った空間に転送する・・・」
「っていうだけなのよ」
「話すより見たほうが早いよ なんさん」
部長が目をキラキラさせて言う
「あれ?部長みたことあるでしょ?」
「うん、そうだけど あれかっこいいから」
「ドクロさんに見せたげたらいいよ」
「自分が見たいだけじゃなーい?」
なんさんは目を細めて部長をにらむ
「ははっ いいじゃない ここ物語の伏線として大事なとこだし」
「なによそれ~」
「でも いっかぁ」
「見せたげよ ドクロッチ」
ボクチンは会話に入って行けずポカンとしていたので、急にふられてビクッとなった
結界・・・マジか?
なんさんは とっとっととカウンターを出るとアヤさんに言った
「じゃあ、そういうことでアヤさん てっぽーもってるでしょ?」
「ちょっとかして」
「え!?え~~~?だめですよ!そんなの無理です!!」
「いーからいーから ほら だしてだして!」
アヤさんは真っ赤になって手を振る
「だめですーー!」
「だいじょうぶだいじょうぶ」
「ほらっ これでしょ?」
なんさんはいつの間にか アヤさんのスカートの裏から 拳銃をとりだした
「あ!だめですよ!!お願いですから!! かえし」
アヤさんが言いきる前に なんさんは拳銃をすっとドアのほうにむけると
躊躇なく引き金を引いた
つづく
