ボクチンの前にスィッチがある
TVのクイズ番組でよく見るタイプだ
そうか、これが「天使を呼ぶ機械」のスィッチか
手を振りかぶり狙いを定めて・・・
「ジャンピングチャーーンス!!天国ORじごーーーーく!!」
「選んで選んで押しましょねーーーーーー!!」
たらこ唇の司会者が叫ぶ
「さあ、ドクロさん!ジャンピングチャンスです!」
「右のスイッチか左のスィッチかどちらかを選んでいただきますが」
「どちらかが天国、どちらかが地獄です」
「どちらを選びますか!!」
「シンキングターーーーイム!!」
「フッフッフッフフ~~~ン♪」
たらこ唇の司会者は、クネクネと踊りだす
よくみるとスィッチは二つに増えてる
どっちのスィッチだ・・・・・ウウウウウウウ
「ドクロさん!まよってらっしゃる!」
「押すのーーーーー!?押さないのーーーーーーー!?」
「どっちぃ!?」
・・・
・・・・・
・・・・・・・
こっちだ!!
「おらーーーーーー!!押すぞコラーーーーー!!」
ドラムロール!!
ダラララララララララララララ!
ララララララララララ
ダカダン!!
「バン!!」 ボクチンは黒いスィッチをたたきつる
アナウンスが流れる
「ドクローーーーー!タイキックーーーーー!」
目の前に地獄の門があらわれて、そこから屈強そうな悪魔がでてくる
「ちなみに天国はこちらの白いスィッチでしたーー!」
司会者がスィッチを押すと
雲間から神々しい光がすーーーーっっとさしこみ
ふわりふわりと真っ白な羽毛が舞い降りる
戦争をしていた兵士たちは空を見あげ、銃をおろした
これが・・・・天国・・・・・
っと、不意に両腕をがっちりとつかまれる
筋肉モリモリな悪魔にはがいじめされるボクチン
「それでは、タイキック スターーートーーー!!」
軽快なタイ音楽が流れ
ムエタイ選手のかっこをした悪魔が踊るようにすりより
そして
「タイキックーーーー!」 ズバーーーーーーーン!!
「あああああああああああああああああっーーーーーーーー!!」
最悪の夢見に身もだえしながら
「機械」 起の巻きは終わり
次回より 愛憎渦巻く、承の巻きが始まります
乞う!!ご期待!