突然ですが、録音した自分の声を聞いたことはありますか?

 

日本語もそうですが、英語を話しているのを録音して聞いてみると、自分が理想・目標としている話し方とどのくらいギャップがあるかが分かって上達が早くなります。録音するのは、スピーチでも音読でもシャドーイングでも会話でも…なんでもかまいません。目的に合わせて客観的に自分の発話を聞いてみましょう。

 

私は久しぶりに自分のシャドーイングを録音して聞いてみたのですが、ずいぶん自分で思っていたのと違うことに驚愕しました。チェックポイントは、発音、イントネーション、リズム、印象、文法などいろいろあると思いますが、ここでは、かつて私が集中して取り組んだ時に総合的な効果を感じた方法かつ自分でもできるやり方をお伝えします。

 

私が使った教材は『究極の英語学習法K/H System』(国井信一・橋本敬子著、アルク)ですが、音声があってスクリプトがついていればなんでもけっこうです。

 

 

1.通しで聞き、大体の意味を確認する

2.シャドーイングを録音する

3.スクリプトと突き合わせて、間違えたところをチェックする

4.2と3を繰り返し、間違えがなくなるまで続ける

 

これだけなのですが、実際にやってみるとかなり大変です。K/Hシステムでは、完璧に音を取り完璧にシャドーイングできることを最初のステップとして重要視し、次の段階で意味を取る練習をします。私はこのやり方がとても合っていました。同じコンセプトで『英語は5分を完璧にしろ! 〜世界一簡単なシャドウイング学習法〜』(三宅裕之著、フォレスト出版)というのもありますので、何を素材に選んだらよいかわからないという方は、このように既存のテキストを使うのがお勧めです。

 

 

 

 

 

 

アルクから出ている『CHAT DIARY 英語で3行日記』というのが良さそうです。文字通り、英語で日記をつけるための日記帳ですが、さまざまな工夫がなされています。

 

1.毎日の「お題」がある

 

単に英語で日記をつけようと思っても、どうしたらよいかわからないという方もいらっしゃるでしょうし、何を書いたら良いかわからないという方もいらっしゃるでしょう。この『CHAT DIARY~』では、毎日ひとつの質問があるので、それにこたえる形で書くことで「ネタ」がつきることがなく、続けやすいです。

 

2.3行のスペースなのでハードルが低い

 

タイトルにもあるように「3行日記」なので、「スペースを埋めなければ」とか、「たくさん書かなければ」というプレッシャーを感じることがなく、気軽に書くことができます。

 

 

3.スピーキングにつながる

 

毎日の質問が、"What will you do tomorrow if it's sunny?"や"What made you laugh today?"など身近な話題なので、日常会話の力も身につきます。一度ゆっくり考えて書いたものは、いざ話すときに自分の口から出てきやすくなりますので、会話のストックを増やすのにも役立ちます。

 

4.サンプル文や語句の紹介がある

 

自分の日記を書くスペースの下には"Sample Diary Entry"や"Words & Phrases"の欄があるため、表現の幅・視野が広がります。

 

余談ながら、表紙がかわいいのも嬉しいところです。勉強には直接関係ないかもしれませんが、かわいい日記帳だったらモチベーションもあがるのではないかと何となく思います。

 

この秋から何か新しいことを始めたいと考えている方、日常英会話の力をつけたい方は、この「英語で3行日記」をとり入れてみてはいかがでしょう。毎日でなくてもいいので、楽しくやるのが一番です。

 

 

 

 

 

 

 

 

「話せるようになりたい」という方は、とにかく英文の「型」をたくさん練習することが必要です。

 

『音読パッケージトレーニング』という本は、それを無理なく練習できるように構成されていて有用です。「音読」と銘打っていますが、実際には一つの素材を使いつくすようになっていて、しっかりと英語を身につけられるようにできているのです。

 

基本的な流れは、

1.リスニング

2.リピーティング(リプロダクション)

3.音読

4.リピーティング(リプロダクション)

5.シャドーイング

となっています。

 

ひとつの素材にじっくり向き合うため、真面目にやればしっかりとした英語が口から出てくるようになります。このやり方に慣れてきたら、自分の好きな素材を使ってもできますね。その場合、音声があってスクリプト(テキスト)があるものを選びましょう。

 

 

 

「英語の勉強を始めたいけれど、何をしたらよいかわからない」というのは、受講生からよく聞かれる声です。

 

当人の現時点での実力と目標にするところにもよりますが、原則として次のような教材を使用し、リスニングを中心に学習することを勧めています。

 

1.英語のみの音声であること

2.スクリプトがついていること

 

この2つがそろっているものから興味のあるトピックを選び、ひたすら聞くのです。なんとなくでもいいので話の流れや意味を追ってみてください。気になったらスクリプトで確認し、単語を拾ったりだいたいの意味をつかんだりというのが第一歩です。

 

ポッドキャストを使うと無料で学習できますので、いくつかご紹介しておきます。

 

6 Minute English

BBC Learning Englishのプログラムのひとつです。冒頭でミニクイズが提示されるので、その答えを探すようにして聞くとよいですね。

 

VOA Learning English

ゆっくりのスピードで話されているニュースプログラムや、英語レッスンのプログラムなど様々です。

 

 

 

 

CNN 10

以前はCNN Student Newsと呼ばれていました。語彙数を制限してわかりやすいダイジェスト版のニュース番組なので、スピードは速いですが良い練習になります。また、画像が理解の助けになるというのも良いところです。

 

スピードラーニングポッドキャスト

こちらはスクリプトはないのですが、身近な話題が取り扱われていて概要も掲載されていますので、内容を想像しながら聞いていくのに良い素材です。

 

何かを始めたいけれどどうしたらよいかわからず困っているという方は、参考にしてみてください。

 

 

 

NHK語学講座「高校生から始める『現代英語』」をご存知でしょうか。

 

今年度から始まった講座なのですが、この番組の勉強法が非常に有効です。番組は、次のような流れで構成されています。

 

1.英文の構造をつかみ、内容を確認する

2.英文のポイントを学ぶ

3.使える表現が含まれている箇所の日本語を英語に訳してみる(「反訳トレーニング」と呼んでいます)

4.ポイント表現のバリエーションを練習する

5.トピックについて会話してみる

 

ニュース英語や日常の話題を英語で話せるようになりたい方はこの番組を視聴していただくのが良いでしょう。

 

 

特定のジャンルについて話せる英語を身につけたい方は、雑誌やウェブサイトなどから記事を見つけてこの方法を参考にした勉強方法を試すことをお勧めします。その場合は日本語版がないことが多いため、次のようなメニューにしてはいかがでしょう。

 

1.英文を和訳する

2.和訳したものを英訳する

3.使えそうな構文をピックアップして音読、語句を入れ替えて応用してみる

 

時間がある時にまとめてやるよりは、1センテンスずつでもいいので毎日行うことが望ましいと思います。

 

 

「いざ外国人を目の前にしたら、思ったように話せなかった」「せっかく勉強しているのに・・・」と落ち込んだ経験はありませんか?

 

そんな時は、以前の自分と比べて変化したこと、出来るようになったことを思い起こしてみましょう。

 

・以前だったら目の前に外国人がいても逃げてしまっていたけど、今は何か話そうという姿勢がある。

・以前だったら海外出張の際に日本人スタッフを探してしまっていたけど、今は日本人スタッフがいなくてもどうにか伝えようとしている自分がいる。

・以前だったら単語だけで済ませようとしていたけど、今は文章にしてより正確に伝わるようにしている。

・以前だったら「英語出来ないから」で済ませていたけど、今は自宅でも勉強している。

 

など、いろいろあると思います。この変化をまずは自分で褒めてあげてください。一生懸命やればやるほど、実はできなかったことに目を向けてしまうのが人の心理です。「できなかった」ように感じるということは、何か行動を起こしたということです。それは素晴らしいことなので、その行動に自信を持っていただきたいと思います。

 

そのうえで、次に同じ機会があったらどのような自分であるのが好ましいか想像します。そうすれば、これからの勉強をより効果的に進めることができます。がんばっていきましょう。

 

 

NHK語学講座「攻略!英語リスニング」は個人的にイチオシだったのですが、残念ながら2016年度で終了してしまいました。

 

しかし、これまでに書籍化されたものが3冊ありますので、リスニングの向上を目指す方はそのうちのどれかを使って学習することをお勧めします。

 

それぞれ少しずつ変化(進化?)があって、一番好きなのは最後に出た『徹底シャドウイングでマスター!長文リスニング』です。そこで、今回はこの英語本を使用した学習方法をお伝えすることにいたします。リスニング力を向上させたい方は、以下の要領で時間をかけて徹底的に取り組んでみてください。

 

1.予習する(省略可)

 

トピック(例えばトピック1は「マラソン」です)が示されていますので、背景知識・周辺情報をおさえておきましょう。情報収集は日本語・英語どちらでもかまいません。時間がある方は両方、余裕のない方は得意な方の言語(たいていは日本語でしょうか)のみでけっこうです。

 

2.ディクテーションをする

 

1)まずは集中して一回通して聴きましょう。テキストは見ないようにしてください。

2)次に、ディクテーションにより自分の(聞き取りについての)弱点を洗い出します。音声を聞いて一字一句書き取っていくわけですが、聞く際には一字一句とめて聞くのではなく、一文または意味の区切りごとにとめて書き取るようにしましょう。

3)何度か聞いてこれ以上聞き取れないと思うところまで尽くしたら、スクリプトを見ます。その際、間違えたところや聞き取れなかったところはそのまま残して、赤ペン(PCの場合は赤文字)で修正しましょう。

 

3.単語をチェックし、全体の意味を確認する

 

1)テキストの語句解説の項目に目を通し、特に聞き取れなかった単語や意味がパッと思いつかなかった語句を確認します。

2)日本語訳を確認し、全体の意味を把握します。

 

4.シャドーイングに挑戦する

 

1)まずは上記を踏まえて改めて何も見ずに一回通しで集中して聞いてみます。

2)次に、音声変化のページを見ながら音声を聞きます。

3)今度は、音声を聞き、英文を見ながら声に出す練習をします。この際、音声と競争するのではなく、音声を聞きながら声に出すということを意識しましょう。

4)英文を見ないでシャドーイングをします。音声を聞きながら自分でも声に出していきます。ここでついていけないと感じた方は、4-2)の回数を増やしてください。

 

4.スピーキングの練習をする(省略可)

 

聞き取れるようになるだけでなく話せるようになりたいという方は、「応用トレーニング」の項目もしっかりやっておきましょう。テキストの英文をまねて、自分で英文を作る練習です。

 

5.知識・英語表現の定着を図る(省略可)

 

新たな知識・覚えた表現をすぐに使う機会があれば自分のものになるのが早いのですが、実際にはなかなか難しいかもしれません。その代わりというわけではありませんが、上記4まで終了したら、関連トピックの英文を探して読むようにしましょう。そうすることで知識が深まりますし、似たような表現が使われていることから英語表現も身につきやすくなります。

 

 

 

 

オンライン英会話について質問を受けました。どこのサービスが良いのか、どんな講師を選んだらよいのかということです。

実際にはご自分に合ったものを見つけるしかないのですが、一番大切なのは、何を目的にするかを自分で明確にすることだと思います。

例えば、とりあえず話す機会を作りたいということでしたら、気の合う講師とフリートークをすればよいでしょう。同じフリートークでも、特にスポーツについて話したいのであれば、スポーツ好きな講師を探せばより充実します。

格式の高い英語を話せるようになりたいのでしたら、フリートークよりはきちんとした計画に基づき(テキストを使って)話す訓練を提供してくれる講師を探す必要があります。

基本的にはある程度決まった講師につくのが良いと考えていますが、いろいろな国の方と話していろいろな「英語」に触れたいとか、いろいろなお国事情を知りたいという方は、毎回異なる講師と話せるシステムをもつサイトを選ぶのが良いでしょう。

私の場合は、幅広い事柄について話ができるようになりたいという目的から、1)ニュース記事を扱っている、2)記事についてディスカッションができる、3)発音や文法を直してくれる、この3点を満たす講師を選んでレッスンを受けています。テーマ学習(一定期間、同じテーマ・分野に触れる)をやっていますので、例えば「次回は環境関連」とリクエストもしています。自分で記事を選ぶと偏るため、講師に選んでもらいます。ここまでわがままにすると、実はなかなか適切な講師が見つからず、せっかく見つけても時間が合わないなど思うようにとれないのが現実です。それでも、目的に合わないのに頻度を重視して無理にお金と時間を消費するよりは、間があいてしまうことを選んでいます。

受講生から質問されるときに多いのは、「○○(というサイト・サービス)は良いですか?」というものですが、これまでお伝えしたような理由から、サイトありきではなく、「自分がやりたいことを提供してくれるサイトはどこか」「自分の目的にかなったレッスンを提供してくれる講師がいるか」という視点で選んでみてください。

 

というわけで、オンライン英会話を始めたい方は、まずはオンライン英会話から何を得たいか、数か月先、1年先にどうなっていたいかをリストアップし、そのためにかけられる時間と費用を考え、何をもって満足とするかを洗い出してみましょう。たくさんあるサービスの中から、レッスン内容・サービスの質と費用面の折り合いがつけられるところ(納得がいくところ)を自分で選ぶこと、レッスンをうまく「使う」という考え方がカギになります。

 

 

「とにかく英語をどんどん聞きましょう」と、ことあるごとに受講生に伝えています。教材は何でもけっこうです。最適なのは日本語が全く入っていない音声ですが、どうしても日本語を介す必要がある場合は日本語→英語の順で録音されている教材を選ぶようにしてほしいと思います。

 

もちろん、どんどん聞くにもやり方があります。初心者は特に聞き流しの時間がたくさんあっても良いと考えていますが、その中の5分でもいいので集中して聞く時間を作ってみてください。

 

その時に効果的なのは、タスクリスニングです。あらかじめ、何を聞き取るかという目標を定め、そのことだけは聞き取るというリスニング学習方法です。慣れないうちは、そのように構成されている市販の教材を選ぶと無理なく進めることができます。

 

注意していただきたいのは、スクリプトは使わないということです。英語が聞き取れない原因のひとつは、日本語の(特に)カタカナ音に影響を受けたり、間違った発音で覚えていたりする単語があったりして、英語本来の音が聞こえなくなるというものがあります。

 

例えば、"volunteer"という語。「ボランティア」と日本語でも言っていますが、これが日本語と同じようには聞こえてきません。また、良くご存じのはずの"water"という語も、「ウォーター」というカタカナの音では聞こえないことが多いです。

 

そのため、「もうこれ以上聞いてもわからない!」というところまではスクリプトを見ないで聞き、後でスクリプトを見て音と文字を合わせます。その時に、volunteerなりwaterを含む、「知っている(はずだった)けど(英語となると)聞き取れなかった」ものが少しずつ「知っている。だから英語の音も聞き取れる」に変わってきます。

 

 

英語の発音についてはいろいろな考え方があると思います。「発音は気にしなくてもよい」vs「ネイティブの発音を目指すべきだ」ということになりますが、実は「ネイティブ」の発音にもいろいろあります。

 

大切なのは、相手の負担を少なくすることだと思います。私は、英語話者から「聞きやすい」「わかりやすい」などと言われることがありますが、一番印象に残っているのは、「ほとんど負担なく聞ける」というフィードバックです。間違えを恐れてコミュニケーションの一歩を踏み出せないくらいなら「まずは話してみる」という姿勢が大切ですが、その次のステップとしては、「通じれば(相手に負担をかけても)よい」を抜け出して相手の負担を減らす英語を話せるようにしたいところです。相手の負担を減らすには、発音の他、文法や構成も含めてきちんとした英語を話すことが必要ですが、その要素のひとつである発音は、その意味では良いに越したことがないと言えます。

 

ただ、先ほども触れたように「ネイティブ」といってもいろいろです。少しでも「良い」発音を身につけたいという方は、まずはどれでも良いので英語教材の吹き込み音声をお手本にして、それに近い音を出せるように練習するのが良いでしょう。その際、忘れてはいけないのは、英語は発音だけではなくリズムとイントネーションが大切だということです。発音だけ正しくても、リズムとイントネーションが違うと全く通じないことがあります。むしろ、発音そのものよりもリズムとイントネーションの方が大事といってもいいくらいかもしれません。

 

 

タモリさんの外国語がそれらしく聞こえるのは、各国語の発音をマスターしたからではないと思います。「雰囲気」「特徴」をとらえているわけですが、リズムとイントネーションもその中のひとつだと思います。もっとも、この場合は「芸」ということで意味はなさない「音」なのですが。

 

英語の発音を上達させたい皆さんとしては、まずは英語の「音」と映画でも洋楽でもニュースでもなんでもいいのでどんどん耳に入れるようにしましょう。そのうえで、興味のある方は発音のしくみを学び(その方が早い上に応用がきくのでお勧めです)、どんどん声に出して練習するのが良いと思います。