試算表の作成
この記事には改訂版がございます。改訂版は試算表の作成をご覧下さい。
総勘定元帳を元に作られる試算表についてお伝えします。
試算表で、総勘定元帳にミスがないことを確かめる
ミスなく総勘定元帳を作成することは極めて重要です。
簿記の最大の目的は『企業の財政状態および経営成績を明らかにすること』でした。
そして、企業の財政状態を明らかにするものが貸借対照表で、経営成績を明らかにするものが損益計算書でした。
貸借対照表と損益計算書は総勘定元帳を元に作られます。
このように考えると、総勘定元帳にミスがないことがどれだけ重要か分かると思います。
そこで総勘定元帳の正確さを確認するために試算表を作成します。
仕訳の借方と貸方それぞれの合計金額は必ず一致します。
ということはそれを元に作成した総勘定元帳の借方と貸方それぞれの合計金額も必ず一致します。
また、総勘定元帳を元に作成した試算表の借方と貸方それぞれの合計金額も一致します。
この一致を確認することで総勘定元帳の記入が正確かどうかを確認するというわけです(一致しているから絶対正確だとは言い切れませんが…)。
試算表は期末には必ず作成しなければいけませんが、それ以外にも随時作成して構いません。
細かく試算表を作成すればするほどミスを早く発見することができますが、その分手間がかかります。
長所と短所を考えながら適度な間隔で試算表を作成します。
試算表は3種類ある
試算表には、合計試算表、残高試算表、合計残高試算表の3種類があります。
- 合計試算表:総勘定元帳の各勘定の貸借それぞれの合計額を集計して作成
- 残高試算表:合計試算表の各勘定の貸借差額を集計して作成
- 合計残高試算表:合計試算表と残高試算表をまとめて作成
検定試験のとき、合計試算表と残高試算表を読み間違えると大変なことになるので、「合計」か「残高」か丁寧に見極めるようにしましょう。
具体例
総勘定元帳
合計試算表

総勘定元帳の各勘定の借方合計を借方に貸方合計を貸方に記入します。
残高試算表
合計残高試算表

合計試算表と残高試算表を組み合わせます。
このような感じで試算表は作成されます。
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簿記革命メルマガ「簿記革命通信~簿記1級にラクラク合格する方法~」に興味がある方はリンクをクリックしてください。総勘定元帳への転記
この記事には改訂版がございます。改訂版は総勘定元帳への転記をご覧下さい。
仕訳を切った直後に行う「総勘定元帳への転記」についてお伝えします。
1.仕訳を仕訳帳に記入する
仕訳帳には全ての取引を日付順に仕訳します。
2.仕訳を切ったあと、総勘定元帳へ転記する。
仕訳はただ取引を日付順に記録しているだけのものです。
そのため、仕訳だけでは「現金がいくら増えたのか」や「借金がいくら増えたのか」などの取引自体の金額は分かっても、「その取引の結果、現金がいくらになったのか」「借入金がいくらになったのか」などの現在の金額が分かりません。
その金額を分かりやすくするために総勘定元帳へ転記します。
総勘定元帳には全ての取引が勘定別に記録されます。
現金は現金だけを記入する場所に、借入金は借入金だけを記入する場所に…といった感じで全ての勘定を記録します。
この総勘定元帳を見ると、現金なら現金の、借入金なら借入金の日付順の出入りを知ることができます。
また、貸借対照表と損益計算書も、総勘定元帳の記入を元に作成します。
具体例
商品10,000円を売上げ、代金は現金で受け取った。
仕訳帳
4/1(借)現金 10,000/(貸)売上 10,000
総勘定元帳
- 「借方・現金・10,000」→現金勘定の借方に10,000転記、相手勘定科目である「売上」と日付も記入
- 「貸方・売上・10,000」→売上勘定の貸方に10,000転記、相手勘定科目である「現金」と日付も記入
このようになります。
もちろん仕訳の数だけ転記を行うため、勘定はもっと縦に長くなることが多いです。
ちなみに、これは正式な仕訳帳と総勘定元帳への記入ではありません。
しかし、現時点ではこの記入の仕方が分かっていれば十分です。
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簿記革命メルマガ「簿記革命通信~簿記1級にラクラク合格する方法~」に興味がある方はリンクをクリックしてください。勘定科目を覚えるときに気をつけるべき2つのこと
簿記(TOP)>簿記3級>勘定科目を覚えるときに気をつけるべき2つのこと
この記事には改訂版がございます。改訂版は勘定科目を覚えていくときに気をつけるべき2つのことをご覧下さい。
勘定科目を覚える際には必ず気をつけなければならないポイントがあります。
簿記3級レベルでは丸暗記でも対応可能ですが、簿記2級、簿記1級を狙っている方は丸暗記では必ず伸び悩んでしまいます。
注意しなければならないポイントについてご説明します。
勘定科目を覚えるときには「資産・負債・資本・費用・収益」のどれかも一緒に覚える
勘定科目を覚えるときには、、必ずその勘定科目が「資産・負債・資本・収益・費用」のどのグループに属するのかも覚えるようにしてください。
こうすることで、その仕訳をなぜ切るのか理解しやすくなります。
その仕訳が簿記一巡の手続きの中のどこになっているのかも理解しやすくなります。
仕訳は必ず理解してから暗記するようにしないとすぐに忘れます。
仕訳を理解するため、忘れないために、勘定科目を覚えるときには「資産・負債・資本・収益・費用」のどれかも一緒に覚えるようにしてください。
「資産・負債・資本・費用・収益」の代表的な勘定科目はすぐに思い出せるようにしておく
資産の勘定科目は何か聞かれたときに、代表的なものはすぐに思い出せるようにしておくことが重要です。
もちろん負債や資本、収益、費用についても同様です。
これをできるようにしておくことで、スピーディーに仕訳を切ることができるようになります。
これらをきちんと身につけておくことが、簿記の理解と成長につながります。
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この記事には改訂版がございます。改訂版は仕訳の代表例をご覧下さい。
商品の仕入
企業は何らかの営利活動を行っています。
その際、企業が何らかの商品を仕入れるのはごく自然なことといえます。
この際、必ず費用が発生します。
費用とは収益を得るために費やした額のことです。
費用の代表例が、この仕入になります。
仕入を行うことで費用が発生します。
それと同時に現金などの資産を相手に支払うことで、資産が減少します。
(例)商品300,000円を仕入れ、代金は現金で支払った。
(借)仕入 300,000/(貸)現金 300,000
給料の支払い
企業が収益を得るために費やした額は仕入れだけではありません。
給料もそのうちの一つです。
普通給料というと受け取るものですが、簿記は企業の立場から見たものなので支払うものになります。
給料という費用が発生し、その給料を支払うことで資産が減少します。
(例)給料200,000円を現金で支払った。
(借)給料 200,000/(貸)現金 200,000
費用の例は他にもいろいろありますが、考え方は同じです。
考え方をまずはしっかりと理解してください。
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借金の返済
企業がお金を借りた場合、いつか返さなければなりません。
その際、持っているお金を相手に返すため、現金などの資産が減少します。
それに伴い、借金を返すことで、借金を返済する義務もなくなります。
当然負債の減少となります。
(例)借入金400,000円を現金で返済した。
(借)借入金 400,000/(貸)現金 400,000
買掛金の支払い
企業が仕入を行った場合、ツケで買うことがあります。
この場合のツケを買掛金と言いますが、これも将来払わなければいけないので、負債の一種になります。
これを支払う際には持っているお金を相手に渡すため、現金などの資産が減少します。
それに伴い、将来支払う義務もなくなるため、負債も減少します。
(例)買掛金500,000円を現金で支払った。
(借)買掛金 500,000/(貸)現金 500,000
『(借)負債の減少/(貸)資産の減少』の例についてはこれだけおさえておけば現時点では十分です。
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商品の売上
企業は何らかの営利活動を行っています。
当然、商品やサービスを提供し、その対価を受け取るという活動を行っているわけです。
この際、必ず売上が発生します。
ちなみに、通常は売上は商品やサービスの引渡しが行われたときに計上します。
売上を計上することで、収益が発生します。
収益が増加すると同時に、現金などの財産や売掛金などの債権を手に入れることになります。
当然これは資産の増加です。
(例)商品を600,000円で売上げ、代金を現金で受け取った。
(借)現金 600,000/(貸)売上 600,000
(例)商品を400,000円で売上げ、代金を掛とした。
(借)売掛金 400,000/(貸)売上 400,000
受取手数料や受取利息などの受取
企業が活動を行っていく上で、本業とは関係ないところで収益を得ることがあります。
銀行に資金を預け入れていた場合に受け取る「受取利息」、他社の販売を代行したりした場合に受け取る「受取手数料」などがあります。
利息や手数料を受け取っている時点で、当然収益が発生します。
収益が増加すると同時に、現金などの財産や売掛金などの債権を手に入れることになります。
当然これは資産の増加です。
(例)受取手数料50,000円を現金で受け取った。
(借)現金 50,000/(貸)受取手数料 50,000
ここで例として上げていない収益の勘定科目に関しても同様の考え方で問題ありません。
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元入れ(出資)
元入れとは出資のことです。
自分で自分の企業に資金を提供し、事業を行います。
株式会社などでは他人から出資してもらうことも多いのですが、簿記3級では個人商店を想定しているので他人からの出資はまずありえません。
出資の場合、負債の場合と違って返済の義務はありません。
返済の義務がない場合、資本と考えます。
元入れを行うことで、現金などの資産が増加します。
それにともなって返済の義務がない資本も増加します。
(例)現金800,000円を元入れし、開業した。
(借)現金 800,000/ (貸)資本金 800,000
『(借)資産の増加/(貸)資本の増加』の例についてはこれだけおさえておけば現時点では十分です。
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借金をする
事業を行っていくために、銀行などからお金を借りることがあります。
この場合、お金を借りることで現金などの資産が増加しますが、将来返さなければならない負債も増加します。
(例)銀行から現金700,000円を借り入れた。
(借)現金 700,000/ (貸)借入金 700,000
『(借)資産の増加/(貸)負債の増加』の例についてはこれだけおさえておけば現時点では十分です。
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資産同士の組み合わせである『(借)資産の増加/(貸)資産の減少』について考えてみます。
『(借)資産の増加/(貸)資産の減少』のパターンの中でもいくつかの例があります。
財産の購入
建物や備品などの財産を購入する場合です。
何かを購入するためには、当然対価を支払わなければなりません。
その対価である資産が減少し、代わりに購入した資産が増加します。
(例)備品300,000円を現金で購入した。
(借)備品 300,000/ (貸)現金 300,000
投資
余ったお金を運用するためにお金を貸し付けたりする場合です。
貸し付けるお金である資産が減少し、お金の返済を請求する権利である資産が増加します。
(例)500,000円を資産運用のため貸し付けた。
(借)貸付金 500,000/ (貸)現金 500,000
債権の回収
お金などを請求できる権利を債権といいます。
これらの権利を行使して、債権を形ある財産で回収します。
債権の例としては、売掛金(売上代金のツケ)などがあります。
債権を行使して形ある財産を受け取ると、その債権は消滅します。
お金を返してもらったら、もう返せという権利はなくなるということです。
債権という資産が減少し、財産という資産が増加します。
(例)売掛金のうち、400,000円を現金で受け取った。
(借)現金 400,000/ (貸)売掛金 400,000
これら3つをしっかりと理解しておきましょう。
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仕訳のルールで、取引の8要素(10要素)についてお伝えしました。
今回は、これを仕訳にして考えてみます。
仕訳のパターンは25パターン!?
仕訳は借方と貸方のセットなので取引の8要素(10要素)から考えると、以下の25パターンがあることになります。
| 借方/貸方 | 資産の減少 | 負債の増加 | 資本の増加 | 費用の減少 | 収益の発生 |
|---|---|---|---|---|---|
| 資産の増加 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
| 負債の減少 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
| 資本の減少 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
| 費用の発生 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
| 収益の減少 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
しかし、これら全ての組み合わせがまんべんなく出てくるわけではありません。
この中で、よく出てくる組み合わせは限られているのです。
よく出てくるのは、
| 借方 | 貸方 |
|---|---|
| 資産の増加 | 資産の減少 |
| 資産の増加 | 負債の増加 |
| 資産の増加 | 資本の増加 |
| 資産の増加 | 収益の発生 |
| 負債の減少 | 資産の減少 |
| 費用の発生 | 資産の減少 |
です。
ここで、注目してほしいところがあります。
6つの組み合わせがありますが、これらのうち全てに資産の増減が関係しているのです。
つまり、資産に注目して仕訳を考えれば、ほとんどの仕訳はおさえることができるということなのです。
もちろん、資産以外のグループもきちんと覚えなければいけませんし、理解しなければいけません。
しかし、仕訳を考えるときは、まず資産に注目することが仕訳を簡単に考えるコツなのです。
これはかなり効率がいい仕訳の考え方なので覚えておいてください。
仕訳は資産から考えてみるのです。
「財産は増減したか」「債権は増減したか」と考えてみるのです。


