このブログは2019年に乳がんが発覚してからの話を書いているので時系列にズレが生じます
抗がん剤を始める前に不安だったこと。
それはやっぱり、脱毛と子供達の事。
脱毛が~と言うよりは、周りにばれたくなかったのかもしれない。
いや、禿げるのもいやだけどね![]()
でもそれが周りにばれるのはもっと嫌だ。
いくら昔よりも癌は治る病気だと言っても、『癌』というパワーワードは相手にも衝撃を与えてしまう。
相手からどう見られるかが怖い。
◯◯ちゃんのママ可哀想ね。
娘に言われたくない。
幼稚園のママという、噂が広がる環境でやっていけるのかが不安だった。
いつも娘を朝から自転車で幼稚園に送って、そのまま職場へ。
預かり保育を使って夕方に自転車でお迎え。
早く迎えに行く日は、お友達と公園へ。
この生活は一変するんだろうな。
自転車に乗って毎日幼稚園に送り迎えが出来るのか?起き上がれるのか?
公園遊びには付き合えないのかな?
子供の習い事はどうしよう。
漠然と不安だった。
幼稚園の先生に相談して翌月からバスに変更してもらった。
仕事先には理由を話して退職した。
免疫力が下がるなか接客業は出来ない。
行けないかもしれないシフトは入れられない。
楽しく働けていた職場だったので淋しかったけど、打ち明けると先輩も泣いてくれた。
仕事の問題は解決した。
そういえば、がんセンターの若いケアマネージャーさんに電話で
『抗がん剤で脱毛してしまいます』
と言われて
『仕方ないですよね』
と言ったら
『そんな事が言えるなんてお強いんですね!』
と言われたことがあった。
強くなんてない。泣いたら治るの?毛が抜けて嫌じゃない女はいないよ。死にたくないから抗がん剤やるだけ。
胸だってとりたくなんてない。女なんだから。
ここで辛いですって泣いたらいいのか?
ひねくれた考えに自己嫌悪。
『そんなことないですよ…仕方ないですから』
その時のメンタルはとにかく不安定でした。
前向きに考えてるのに、ふっとした瞬間不安になる。
泣いてばかりいられない。
まずは絶対にばれないウィッグを探そうと思った。