GWが明けたばかりの頃、あるお母さまが、とても辛そうに私のところに話をしてくださいました。
「小学二年の息子は、何をやらせてもうまくできないんです。年子の妹の方が上手に難なくこなしてしまうので、お兄ちゃんとして妹に顔向けできないようで、自信をなくしちゃってます。
夫も、息子の前では言いませんが「あいつはダメだ、何でだろう。不器用だし、落ち着きがない。」と半ば諦めている様子です。
学校では、それほどダメではない、と先生もおっしゃってくださるのですが、とても心配です。」
①上手くできないことに目を向けず、できることへ目を向けるようにしてみましょう。
②妹と比較しないで、もし、比較したいのならば、以前の息子さんと比較して、できるようになったことを見つけてあげましょう。
③「できない」と思うのではなく「今はまだ準備期間」と考えてみましょう。
大丈夫、できないことが多い方が、できるようになったときの達成感が大きいものです。
と、お話しました。
そして、「一抱えあるほどの大木も 産毛のように柔らかな小苗から育ち、九層の塔も人はこの土から建ち上がり、千里の道も一歩から始まる」という老子の言葉をメモにして渡しました。
先日、ばったり会ったそのお母さまは、とても穏やかでニコニコした笑顔で、「息子のできることを毎日一つずつ見つけて褒めていたら、息子が笑顔になって、自信をもったようです。」とおっしゃいました。
やっぱり、そのままを認めるって言うことは、本当に大切なんですね。改めて実感!