投稿から半年以上経っているし、このブログを見ている人はいないかもと思いますが、自分がまた見返してあの日々を思い出せる様書き残して行こうと思います。
アリは低空飛行ながら、元気にしていましたが、8月13日に誤嚥性肺炎でなくなりました。
喉の筋肉がやられていたので、3回目の誤嚥性肺炎でしたが、今回は前の時の様に薬は効きませんでした。そりゃそうですね、いろんな病気して抗生剤も色々使っていて耐性もできていたろうし、闘病も3年半も越えていましたから。
少し前の7月25日には元気に11歳の誕生日を迎えていました。
まだ食べんの早いわっ!ろうそく乗ったままやん!
こんな感じで元気にしていました。
亡くなる前々日の夜中、液体を吐いて鼻に詰まった感じでくしゃみしたり、ンガンカしたりで、これはまずい、また肺炎なるかもと思い、朝イチで動物病院行って対策をうってもらいました。
しかし、想像通り段々熱が上がってきたので、また夕方も行って注射と静脈点滴セットもらって、自宅で夜通し点滴しました。
1回目の肺炎の時は凄くきいたので、これでなんとかなるかと思いましたが、なかなか熱が思ったように下がらず、朝には、あ、もう厳しい状況だなと思いました。
家で静かに看とることも考えましたが、この3年半通い続けた三田に最後のドライブになってもいいやと思い、朝イチ動物病院へ向かいました。
朝階段なんとか降りれたのに、着いたらもう自力では車から降りれず、診察しているうちに急変して、院長からスタッフ総動員で蘇生措置して頂きましたが、お空へと旅立ちました。
お盆で見たこと無い位めっずらしく患者さんが少ない日だったので、今までお世話になったたくさんのスタッフにいろんな処置してもらい、見守られて、にぎやかに亡くなって私としては最期に来てよかったと思いました。(スタッフの方々には申し訳ないけど。。。)
排泄で汚れたので、その後病院でとてもきれいにして下さいました。本当は最後に一緒にシャンプーしてあげたかったけど、こんな時飼い主いたら、先生たち気を遣うなやろうなと思いお任せしました。亡くなった後の長毛の大型犬のシャンプーってめっっちゃ大変なのは仕事していた身としては十分想像がつく。。。ましてや飼い主が横にいたら。。。
きれいにしてもらって、いつも帰りに散歩していた郷の音ホールの駐車場にいったら、その日に限って貸し切り?満車?で入れず…そんなん初めて あきらめて帰り道にある友人宅によって帰りました。
でも本当に不思議にも私がお盆で6日休みって分かって亡くなったのか?と思えるほどでした。
休みの1日目の夜に悪化して、宝塚の動物霊園にいくまで、どんなに寝ずに様子みたり、何度も三田往復しても、心置きなく明日のことを気にせずなんでもやってやれました。
不思議に前の子達も亡くなる時は、店が年に一回あるかどうか位暇な日とか、定休日だったりするんですよね。なぜだか。犬は不思議です。
しかも悪くなる前日の夜。いつもの様に低空飛行元気で変わらない様子だったのに、私の寝室に階段あがって入って来たんです。(調子悪い時は一緒に寝てたけど、今はいつも通り別の部屋で寝てる)普段絶対3階には上がってこないのに。
私はあまり普段あまりベタベタせえへんタイプやからな!
私の寝室はみょーに落ち着かない癖に階段登ってきたので、アリンコも年齢と共に寂しくなってきたのかな?
よし、そしたら明日から私も下の部屋で一緒に寝たるわーと思って一緒に寝たその夜に吐いたのです。
自分の終わりが分かっていたのか、それとも私がずっと気付いてやれなかったのか、それは分かりません。いや考えない事にします。。。
3年と7ヶ月闘病して、肺も腎臓もやられ、膵炎も繰り返し、甲状腺機能低下症から顔面神経麻痺になったり、筋肉もやられ、皮下にも薬の後遺症で石灰化した所も色々ありました。
何度も歩けなくなったり、良くなったりを繰り返し、歩行器も3台、カート2台も用意したのに、結局歩行器は使わないまま。ま、それが一番心配したので良かったです。リウマチみたいなもんだから、歩けなくなることを一番心配していました。
どんだけ心配性な飼い主やねん!
調子悪い時は、本当にあかんねんけど、1週間位安静してると良くなるんだよな。不思議な位。前脚だったり後脚だったり。
階段上がれなくなった時の為に、倉庫みたいになってた一階を、一緒に住めるようリフォームもしたりして、色んな心配したけど、最後の日まで階段を降りて、親孝行にアリは天国にいきました。
病気になってからは、以前の元気印ウヒョ~ンアリって言うのはなくなり、ゆったり優しい顔のアリになり、散歩中に良く声を掛けられるようになりました。闘病前は犬連れでない人にはあまりそういう事はありませんでした。
お年寄りも小さな子供も触りたがり、子供もモフモフやーんと触りたくり、終わったら「母ちゃん、私賢く出来たでしょ?」っていう顔するアリが可愛いかったです。
↑もともとはこんなシャキーンとした犬だったのに。
こんなふわふわなまったり犬に。
暑くなってくると、家の階段は降りれても、玄関出るとしんどいのか舗装した道路をを全然歩こうとしません。家でもトイレは出来るので排泄の心配はありませんが、足腰のために歩いてほしいので、調子の良い日はカートにのせてよく公園まで行きました。
お空にいく2週間程前。
土の上だとクンクンしながらまだちょっと歩くんですよね~。
で、ちょっとしんどくなると、喜んでカートに乗っていきます😆
ただ、朝などは家の回りほんの一周位歩こかという時に、数歩ずつ歩いては褒め、私がバックして呼び込みしたりして褒め、そうやってなんとか歩かせたりしていました。
呼んだらどんな状況でもすぐ来ていたアリが、こんなに頭下げて嫌々なんとか歩く状態だったんですが、不思議と「あとへ」だけは違っていたのです。
ちょっとしんどい時でも首が反応し、顔があげれる時は目がキラッとするのです。ニコッまでは出来ないけど、体が喜んで反応しているというかなんか「あとへ」だけは絶対な上に反応が違うんです。
訓練で紆余曲折あり、4歳から訓練方法を変更し、変更したもんだからアリンコイライラしてリードを噛んで振り回すなど、マイナスからやり直して3年かかりました。そしてやっと納得できる作業が出来る様になり、初めて出たオプデスの競技会でベストオビディエンスを頂きました。
頑張ったね!
その後病気になったので、最初で最後の競技会になりましたが、アリは私にきっちり答えを出してくれました。二人して頑張ったのは無駄でなかったと。
特に一時期嫌気さして不調だった脚側、方法変更して何度も挫折しかけた脚側。それがこんなにしんどい時でも、使命感とちょっとした喜び?をもって体が反応することに、やり方は間違ってなかったんだという思いと、律儀さにやるせない思いがしました。
もちろん号令し続けるのは可哀想なので、それはしないでわがままアリアリで呼んだり止まったり、たまには10mで終わったりの散歩をする毎日だったのですが。
念願の北海道にも一緒に行ったし、アリは私にやりたいと思ったことを一杯叶えてくれました。どんなに調子悪い時も病院でも何でもさせてくれました。
毎日でっかい薬を喉に突っ込むんですが、(前後2時間空腹なので、突っ込むしかない)それが3つもあって苦しい思いするのに、それでも薬の用意をしたら、律儀にやってくる。そんなアリンコです。
念願の北海道。
病院で凄くきれいにしてもらったアリは、フワッフワの手触りで家に来てくれた友人たちに一杯触ってもらいました。
大好きだったお里のお父さんとお母さんもすぐに来てくれました。いつも会ったらうっひゃーどっひゃー♪になってもうテンションMAXになってたからきっと喜んでたやろうなあ。
訓練をやっていくなかで、「達成感を一番の報酬にする」ことを模索して悩み続けていましたが、アリは私にたくさんの達成感を与えてくれました。いろんなことを叶えさせてくれました。結局私が一番の報酬もらってたね。
こんな犬には2度と出会えないだろうな。
アリがとう、アリ!