本日の漢字【罪】
こんにちは。心の書道教室のいぬとびです。
皆さんはお料理はしますか?
やはり料理はセンスですよセンス。
はっきり言って、料理は苦手なのです。壊滅的にセンスがない。
一人暮らしをしてる人は、自炊する人や外食が多い人とか買ってきたりする人など、みんなそれぞれでだと思います。
私が一人暮らしをしていた20代の頃、ゆで卵を茹でることが面倒でレンジでやったのですよ。
そしたら、レンジから爆音とともに破裂して卵がでてきました。
いやぁ、あのときはビックリしたな。壁一面卵だらけ(笑)
そんな感じのいぬとびです。
無意識の「すりこみ」
今日の漢字は「罪」です。
漢字の成り立ちは、魚や鳥を取る網の形と広げた鳥の羽が反対向きの形で「非」。
人の道に背くような悪いことをして、法律の網にかかるということから「罪・悪いしわざ」の意味になりました。
今日は「すりこみ」ついてお話したいと思います。
ある記事の小学3年生の女の子が出してた投稿。
「私はゴキブリが好きなんですけども、なんであんなにかっこいいゴキブリなのに、みんなに嫌われているんでしょうか」
という記事があったんですよね。
私はこの記事にとても興味を持ちました。
これは人間独自の悲しい「すりこみ」の心理を突いている記事です。
ゴキブリって、大概嫌われていますよね。
その言葉を聞くだけでもう嫌っていうか、しかめっ面をしてしまう人は多いです。
たしかに不潔なイメージがあります。
片付けていないお皿の食べ物を食べたりするし、もちろんトイレにもいるし、きっと動物のフンなんかも食べるわけで…。
そんなお食事をされた後のゴキブリさんが台所にフンをしたりするって、想像するだけで…やはりゾッとします。
やっぱりね、ゴキブリが生きていくことと私たち人間の生活が悪い方にリンクしてしまっていることもあって、どんどん嫌われていったわけですね。
さらに悪いことに、時代の進化がゴキブリ嫌いを増やしてしまいました。
と、いうのも、ゴキブリは昔からいたわけですが、気密性が良くなってきた現代の家ではあまり見かけなくなっています。
「見かけなくなった」だけで、当然いなくなったわけではありません。
昔の人たちの家はすき間だらけだったし、不潔であることがほとんどだったから、「見慣れていた」だけ。
だから、まれにみるゴキブリに我々は過剰に反応し「ギャー!!!でたー!!」となるのです。
ゴキブリに対して大人がギャーギャー騒ぐので、それを見た子供たちには「ゴキブリは良くないもの」と認識する。
このように私たち人間がゴキブリに対しての悪いイメージを子孫にすりこんできているのです。
ゴキブリからしたら、たまらんですよね。
普通に生きているだけで、人間に敵視されているのですから。
私たちは「すりこみ」に捕らわれる
ゴキブリのことに限らず、私たち人間の世界でも罪のない人に対する差別的なことが当然のようにやられたりしてます。
その原因って、やっぱり大人からの「すりこみ」なんですよ。
自分の頭で考えることが面倒な人間は「すりこみ」を信じて、害から自分の身を守る方がラクなんです。
正しい情報かどうかきちんと調べたりすることもしないまま。
こうやって、間違った認識をされ、差別を受けている事柄は非常に多い。
だからこの小学3年生の女の子は「私はゴキブリが好きだ」と堂々と言えるってことは本当に素晴らしいと思います。
私たちもこの少女を見習い、周りの影響を簡単に受けるのではなくて、今一度、自分が納得いくまで考え行動しなければなりません。
適当に子供たちに「すりこみ」をする行為こそが「罪」だという認識を持ちたいものです。
それでは、このへんで。