自分が思うか、他人が思うかは別にして、今の状況を変えたい、と思う人は多いです。
ここで、「自分が思うか、他人が思うか」という言い方をしたのは、傍から見ると別に変える必要は無いのでは、と思える人と、傍から見ても変えた方が良い、と思える人がいるという事です。
ただ、傍から見て変えた方が良いと思えても、本人はそのままで良い、と思っている場合もあるのですね。
この価値観と言うのは、本当に不思議です。
これは私個人にも言える事で、ビールは体に悪い、というのは医学的にもそれなりに確証はあるし、私自身も理解しているのですが、居酒屋に入った時の最初のビール一杯があまりにも美味しいので、辞められません
まあ、最近は3杯飲むところを一杯半にしたり一杯のみにしてみたり、色々と気は使ってはいますが
こんな軽い話ではなく、例えばDV。
傍から見ると、変えなくてはいけない、変えるべきだと思えるのですが、本人はその状況から逃げられずに、最後には・・・・
というケースもあります。
これは、ビジネスでも同じです。
私から、どうみても変えなくてはいけない、それはこうして、あれはこうした方が良いよ、と話しても、一向にやり方を変えない人がいるのです。
現状が悪いのですから、今のやり方ではダメなのは分かっているし、本人もそう言います。
それでも、数か月しても前と同じことをやっていて、「大変だ~~、大変だ~~」と言っています。
これ、以前にジェームススキナーのセミナーで聞いたことですが、人間と言うのは苦しいとか楽しいとかは関係なく、現状のままの方が楽だと思ってしまう、というのです
毎月赤字が続く状況が数か月間続くと、それが普通になり、その環境に慣れてしまって、そこから出るのが怖くなってしまう、という心理状況があるというのです。
私が思うに、おそらくまだ幾らか余剰資金があるから、そういう事に成ってしまう、または、銀行がのらりくらし融資をしてくれる、という状況がこの様に甘やかしてしまうのだと思います。
事業の再生を行うには、その当事者のプライドはズタズタになります
今までやってきた事がダメだから当たり前なのですが、「俺にはここまでやってきた自負がある」という社長さんが多い訳です。
独りよがりですね。
これは、過去の自分に頼っている、のらりくらり融資をしてくれる銀行に頼っている、その状況を可哀想だ、という社会に頼っているのですね。
単年度の赤字と言うのは、投資をしたり色々と動いた時にはある事ですが、赤字が続くというのは、ビジネスでは悪なんです
赤字が続く会社は、無理に生かしてはいけないのです、本当は。
ただ、テコ入れすれば確実の上向く材料がある、という場合は別ですが。
ビジネスにおける利益と言うのは、社会からの成績表という言い方がされますが、本当なんですよね。
景気を良くするために、全てのビジネスパーソンが社会に頼り過ぎず、しっかりと仕事が出来ると良いですね。
私も人の事が言えた義理ではないので、しっかりとビジネスに取り組んで行きたいと思います