出世魚 | ドクター鈴木・あめぶろ研究室
2006年10月03日 23時11分33秒

出世魚

テーマ:自然科学教育

 スズキ、などという苗字を持っていると、魚の「鱸(すずき)」 と比較されることがある。子供の頃、大人と呼び名の違う魚の「すずき」である。


 これは私の独断なのだが、同じような宿命を持ったものに、「一次関数の傾き」があると思っている。つまり、y=ax+bの「a」である。


 この「a」には実に多くの呼び名がある。


 中一時代:比例定数
 中二時代:変化の割合・直線の傾き(勾配)
 高一時代:(二次関数の)接線の傾き
 高二時代:二次関数を微分したときの一次変数の係数


 いずれの場合も「x方向の変化に対するのy方向の変化量の割合」を示しているのだが、比例反比例・一次関数・二次関数・微分積分と学習内容が進むにつれて「同じことを示す」のではあるが呼び名が異なってくる。


 もちろん、学年が進んで呼び名が変わったところでその性質が変わることは無いのだが・・・。


 中一で「比例定数」を習うときに、『実はこいつは高校で習う微分に結びつくのだ』と説明したところで子供たちの理解は得られないであろうし、数学嫌いを増やしてしまう嫌いはある。しかし、「同じものを示すのに呼び名がいろいろ」では混乱を助長することもあろう。


 魚の「すずき」だって、呼び名がいろいろではなければもっと親しまれるかもしれない。鈴木姓に生まれたことが果たして幸せだったのだろうか。疑問が解決することは無いだろうな。難しい命題である。ではそういうことで。

 

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