リングトーン | ドクター鈴木・あめぶろ研究室

リングトーン

いわゆる着メロ。私はこれに凝るほうではない。どちらかというとほぼいつも「マナーモード」になっているので、たまにこれが解除されているときに自分のケータイが鳴動しても自分のかどうか気づかないこともあるぐらいだ。


英国を旅した際、あちこちで、無機質なトーンの断続の「とととつーつーととと」というモールス符号のようなものを聞いた。人ごみにいると、マジで数分刻みでこの符号がどこからともなく聞こえてくる。はじめは何事かと思っていたが、やがてこれがケータイ電話から発信されていることに気づいた。


英国の友人に「でぃでぃでぃ・だぁだぁ・でぃでぃでぃ(海外ではモールスは”とんつー”ではなく”でぃだぁ”と言うのだ)はどういう意味か」と聞いてみた。想像通りケータイから発信されるリングトーンで、特に「メール」が届いたときのデフォルトのもの、ということだ。


日本ではケータイのメールといえば「ショートメール」「Cメール」「ライトメール」「スカイメッセージ」とかと種々呼び方があるようだが、少なくとも英国では「SMS(ショートメッセージサービス)」という言い方に統一されているようだ。電話番号をアドレスにして、最大160文字までのメッセージを扱えるらしいので、イメージ的には日本の「Cメール」なのかな?


なるほど、確かに、「SMS」をモールス符号化すると「ととと・つーつー・ととと」だ。これがケータイのリングトーンのデフォルトになっているのは非常に面白い。


モールス符号と言うと無線通信の世界で既に第一線から退いている感じがあるが、こういうところで生き残っているのか、と感慨を新たにした。


私のケータイのリングトーンもモールス符号にしようか・・・。財布の中がいつも危機的状況だから、「とととつーつーつーととと(SOS)」が似合っているかもしれない。
ではそういうことで。