子供が持つケータイ | ドクター鈴木・あめぶろ研究室

子供が持つケータイ

子供用ケータイ

 

昨日うちのチビが通っている小学校のPTA理事会があった。当方、今年からPTAの役員なので参加してきた。昨日はちょうど『奈良の事件』の裁判の日だったこともあり、学校におけるセキュリティ管理の問題も話し合われた。いろいろなことが協議されたが、結果、「緊急用として子供に電話を持たせても良い」ということになった。

 

ただし条件がある。
・授業中は着信ベルが鳴らないようにすること
・通話先が数箇所に限定されるものであること
・「位置情報機能」または「防犯ベル機能」が付いている機種が望ましい
・学校側にも児童の持つケータイの番号を知らせること

 

こんなことのできる国内のケータイ端末というのには限りがある。
今度の週末あたりは近くの販売店にうちのチビの通う小学校の親が行列を作るかもしれない。

 

こういう特殊用途のケータイは日本だけのものと思われる節もあるが実は、アメリカにもある。シカゴのファイアフライモバイル社のGSM方式プリペイドケータイ(通常契約にも出来る)「FireFlyPhone for Kids」 だ(写真参照)。同社によるとこの端末のターゲットは8歳から12歳。いわゆる「キッズ」の世代が対象だ。

 

小型の筐体には「父さん」「母さん」等5種類のボタンしかない。メール機能は持たず音声だけ。通話先は保護者のみが知るパスワードによって22箇所の設定が可能、これとデフォルトで組み込まれている「911(日本でいう110/119番)」との23箇所に通話ができる。

 

電波の形が日本とは違うのでこれを日本で使用することは無理である。こんな端末が市場に導入されているということはアメリカも日本も、子供を取り巻く環境は余り変わらないのかなあ、と思ったりもする。

 

関係筋には怒られるかもしれないが、「緊急機能の付いたケータイ」は不要な、子供たちが安全に暮せるような社会の実現を望んでいる。

 

ではそういうことで。