40歳過ぎての体調不良、何でもかんでも女性ホルモンのせいにする方もいます。
病院に行くと自立神経のせいに、、これはドクターあるあるですね。
実際には、採血をすれば卵巣機能がわかります。
この検査項目からは通常の生化学的な検査に加えて、ビタミン、ミネラル、ホルモンの欠乏・機能不全をチェックすることが出来ます。
その上で追加検査が必要そうな場合は患者様とご相談の上で追加の検査もできます。
例えば、ミネラル不足があった場合は、有害金属汚染を疑ってオリゴスキャン有害金属ミネラル検査をしたり、白血球の分画異常があった場合は遅発性アレルギー検査なども視野に入れます。
女性は一般に40代になると卵巣機能が低下し始め、女性ホルモンの分泌が急に減少しだします。
その後50代の「閉経期」に向かいます。(この時期のホルモンバランス異常が様々な症状を生み出します)
一般にエストロゲンの補充は更年期治療の特効薬だと考えられていますが、精神的な症状、特にプチ鬱に関しては有効ではない可能性があります。
なぜなら、エストロゲンが低下しているのと同時にプロゲステロン、甲状腺、DHEA、メラトニンなどのほかのホルモンも低下するからです。
これらのホルモンに加えて神経伝達物質であるアドレナリン、セロトニンの分泌が下がることも知られています。
ホルモンバランスを整えると同時にこのアドレナリン、セロトニンの脳内濃度も考えて内服治療します。
精神科のお薬を飲みたくない方や、減薬したい方はこれが重要なポイントになります。
本来人間の体には、肝臓の解毒機能、腎臓や腸からの排泄機能があり、体に有害な物質を外に排出する能力があります。
現代人は食品、環境などから様々な有害物質に暴露されており、解毒能力を上回る量の有害物質を摂取しています。
また解毒する力も必要な栄養素・ビタミン・ミネラルのアンバランスや運動不足で低下していること多く、結果として有害物質が蓄積して、それらが病気の一因になっています。
こうした現状を踏まえて、ライフスタイルのご提案に加えて分子整合栄養医学療法、ナチュラルホルモン補充療法、エクササイズ、キレーション治療などの総合的治療が重要ですね。
更年期だからホルモンだけ足せば良いという時代では無くなりつつあります。
何事もコンビネーション治療が重要ですね!