スポニチさんが記事にしてくださいました🙇🏻。



「ヒートショックと寒暖差アレルギーの基本の原理は同じ」。

くしゃみや鼻水出てませんか?しれって「寒暖差アレルギー」かも?気温上下幅「7度以上」で注意。


激しい寒暖差が続く列島で、鼻水やくしゃみに悩む人が増えている。


 東京では29日、最高気温が17・6度と日中は過ごしやすい秋晴れだった一方、最低気温は6・6度。最近では、24日の最高気温が24・2度だったのに26日は9・5度と一気に冷え込み、28日には再び22・5度と急上昇した。こうした寒暖差によって悩まされている人が多いのが通称「寒暖差アレルギー」だ。


 正式名称は「血管運動性鼻炎」。鼻水やくしゃみが出る現象で、医療ジャーナリストで医学博士の森田豊氏は「鼻における自律神経失調症」と表現した。鼻の内部には血管の調節を担う自律神経が密集しているといい「血管は暖かい空気が入ると拡張し、冷たい空気が入ると収縮する。寒暖差は自律神経のバランスを乱す。それが症状に表れる」と説明した。寒い時にラーメンなどの温かいものを食べて鼻水が出ることも原理は同じという。


 目にかゆみなどが出る花粉症とは異なり、鼻特有の症状であることが特徴の一つ。頭痛や発熱もなく、鼻水の色も黄ばみが出る風邪の場合と異なり、無色透明という。


 寒暖差アレルギーのトリガーとなる温度差は「7度以上」(森田氏)。「昼夜はもちろん、日をまたいでの温度差にも注意を払うべき。また、室内と屋外を出入りする際にも温度差が激しいことが多いので警戒が必要」と指摘した。


 予防策として「寒暖差のある空気が直接粘膜に触れることを防ぐ」とマスクを真っ先に挙げ「下半身を冷やさないことも大切」とも述べた。下半身の冷えは自律神経の異常を知らせる信号とされている。そして、自律神経全体の働きを整えるためには「筋肉量の増加」が有効とし「本格的に鍛えるのは難しいので、軽いスクワットなどから始めることがオススメ」。また、意外なポイントとして“鼻毛”についても言及。「鼻毛には中の温度を一定に保つ役割があり、流入してくる空気の温度調整にも作用する」と、鼻毛処理のし過ぎにも注意喚起した。 


<ヒートショックと同じ原理>冬場は、浴室でいきなり湯船に漬かるなどした場合に血圧が乱高下し脳梗塞や心筋梗塞を引き起こすヒートショックの事故の報告が増加する。森田氏は「ヒートショックと寒暖差アレルギーの基本の原理は同じ」と説明した。脱衣で一度体が冷えてから湯船で一気に暖かい状態になることで、自律神経が血管の収縮・拡張を突発的に行い、血圧が大きく変動してしまう。森田氏は「今年は暖かい日が多く、これから急に寒さが増していくと、体が寒暖差に対応できず浴室でのヒートショック事故が例年以上に増える可能性がある」と警鐘を鳴らした。



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