発作性上室性頻拍とは発作的に起こる脈が速くなる不整脈の一つ。


正常な心臓は、洞結節という部分から電気信号が発生し、その信号が心臓全体に一方方向で伝わることで、規則正しく動いている。


しかし、何かの原因で余分な電気経路ができると、そこを伝って心臓がはやく動くことになり、脈が速くなる。WPW症候群といって、余分な電気経路が生まれつき存在することが原因になっていることもある。


無症状のこともあるが、動悸、ふらつき、めまい、気を失ったりすることもある。


発作性上室性頻拍が疑われたら、約1日、携帯用の心電図=ホルター心電図をつけ、その頻拍の出現頻度や出現時間を観察し治療方針を決める。


治療としては、内服薬、あるいは、カテーテルを用いて余分な電気経路を切断するなど。

発作時に、息をこらえてぐっとお腹に力を入れたり、冷たい水を飲んだりすると頻拍がおさまることがあり、医師も指導している。