Q)祖父が鼻血と顔が少し腫れていたので
耳鼻科に行ったら上顎洞癌と言われました。
どんな病気で、どんな治療をしますか?
A)上顎洞は顔の骨の中にある副鼻腔という空洞です。
副鼻腔はほかにも目と目の間の篩骨洞、おでこの前頭洞があります。
その空洞のひとつ、頰の内側にある上顎洞の癌を上顎洞癌と言います。
上顎洞癌の患者さんは鼻閉、鼻漏、血性鼻漏あるいは鼻出血で
耳鼻科を受診することが最も多いと言われています。
癌が目の方に進展すれば眼球突出、流涙、眼痛など、
歯の方に進展すれば歯異常感、歯痛が出てきます。
頰の異常感、腫れ、痛みは半数の例に認められます。
検査は内視鏡、造影剤を使った詳しいレントゲン検査や
腫瘤から組織をとって病理組織学的検査をします。
病理組織学検査が確定診断となります。
治療は癌の進展と転移によっても変わってきます。