美容外科と形成外科で40年~盛岡タウン形成外科クリニック院長~

美容外科と形成外科で40年~盛岡タウン形成外科クリニック院長~

美容外科、形成外科の手術を手掛けて40年、日本形成外科学会専門医で医学博士Dr.中村潔のブログです。美容外科の治療について、専門医の立場から症例をお見せしながら詳しく解説しています。タウン形成外科クリニックの盛岡院と各院で診療を行っています。

 

分裂乳頭(乳輪内多乳頭症)は非常に珍しい先天異常です。

乳輪内に複数の乳頭が存在する症例です。

 

 

個々の乳頭が小さいため、全てを統合して1つの乳頭を作成するようにします。

Z形成術を組み合わせて乳輪中央に乳頭を集めてから、相接する部分の皮膚を切除して縫合するようにします。

 

 

分裂した乳頭が小さな症例では小さい方を切除することで形が整います。

 

 

 

分裂乳頭の形成手術は、外来局麻下に行う日帰りです。

治療費用は片側20万円からです。大きさ、重症度、難易度により異なります。
リスクや合併症は、血腫、感染、瘢痕が生じる事がある、などです。

 

タウン形成外科クリニック

医師 中村 潔

https://www.keisei.ne.jp/

 

 

発生4週頃に腋窩から鼠径部に至るミルクラインと呼ばれる乳房の元になる上皮の高まりが生じます。

ここから乳房原基が生じますが、人では胸部の一対を残し残りは退化、消退します。

 

 

多胎哺乳類では一時に多くの子供に授乳するため、更に多くの乳房が発達します。

このミルクライン上の乳房原基が消退せずに遺残したものを副乳と呼んでいます。

多くは乳管のみですが、乳腺を含むもの、乳頭乳輪を伴うものなどが見られ、月経周期や妊娠により肥大、縮小を繰り返すこともあります。腋窩部によく見られますが、乳頭を含めて膨瘤組織を摘出します。

 

 

 

副乳の形成手術は、外来局麻下に行う日帰りです。

治療費用は片側20万円からです。大きさ、重症度、難易度により異なります。
リスクや合併症は、血腫、感染、瘢痕が生じる事がある、などです。

 

タウン形成外科クリニック

医師 中村 潔

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乳輪肥大

 

乳輪(乳暈)の面積が大きい場合です。

乳房自体が大きな症例が多いようですが、風船に絵を描いて膨らませると絵が大きくなるのと同じです。

皮膚は弾力性があるため引き延ばされるので、その修正は非常に難しいのです。

乳輪内で乳頭周囲の乳輪を切除縮小しても、乳房自体の大きさが変わらない限り、小さくした乳輪も引き延ばされて縮小効果は減弱します。

 

 

 

 

 

 

縮小した分、乳房の皮膚も合わせて切除縮小しない限り手術の効果は得られ難いと考えます。

乳輪外縁を円周に沿って切除し、乳輪の半径を縮小します。新しい乳輪円周に合わせて乳房皮膚を楔状に切除します。

こうすると乳輪を引き延ばそうとする力は減弱されます。

同時に乳頭乳輪は上方に押し上げられます。乳房下の皮膚に傷跡を残すことになりますが、注意深く縫合することにより傷跡は目立たなくなります。

 

 

乳房縮小術における乳輪の縮小と同じような効果を得ることができるのです。

 

乳輪肥大の形成手術は、外来局麻下に行う日帰りです。

治療費用は片側20万円からです。下垂の有無、重症度、難易度により異なります。
リスクや合併症は、血腫、感染、乳頭壊死が生じる事がある、などです。

 

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陥没乳頭

何らかの原因で乳頭が乳児期の陥凹したままの状態で成人に達したものと思われます。

 

 

マッサージにより乳頭が露出する軽症のものから、全く露出しないものまで見られます。

乳管の発育が乳腺に対して絶対的に足りなく、乳管が短いことが考えられます。

妊産婦に於いては授乳に影響しますが、それ以外に外観上の問題もありますので形成手術が行われます。
 歴史的に多くの方法が紹介されていますが、多いと言うことは決定的な良い方法がないと言うことでもあります。

すなわち再発が多いと言うことになります。

著者は古典的なT Skoog法(1952)に、改良を加えた乳管を可能な限り温存する手術手技を行っています。

 

 

まず陥没した乳頭の中央に糸をかけて乳頭を引き出します。

この状態で数カ所乳頭部を楔状に切除し(原法では4ヶ所で切除していますが、実際には1−2ヶ所にしないと縫合により乳頭内圧が上がりすぎます)、乳管周囲を乳腺に向かい深く剝離します。

 

 

乳管と血管を損傷すると血行不全による乳頭壊死を来す危険性があり注意を要します。

この後に乳頭組織切除後の各断端を引き寄せ縫合します。

乳頭基部の円周は小さくなりますので、これに合わせて乳輪を楔状に切除して円周を合わせます。

 

 

乳輪切除は1ヶ所が好ましいのですが切除組織が大きいと縫合線が長くなり、乳輪半径の延長に伴い歪な円型になります。

このため切除部を増やす必要があります。
再発の危険性がありますので、術後はドーナツ状のガーゼで保護し、乳頭部の押し込み圧迫を防ぎます。
 

陥没乳頭は、外来局麻下に行う日帰りです。

治療費用は片側25万円からです。
リスクや合併症は、血腫、感染、乳頭壊死、肥厚性瘢痕になる事がある、などです。

 

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医師 中村 潔

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はじめに 

 

乳輪、乳頭(乳首)は乳房の中央に存在する授乳に大切な組織器官です。

発生第4週頃、皮膚付属器として、腋窩から鼠径部にいたるミルクラインと呼ばれる上皮の高まりが発生し、第6週には胸部を残して消失します。

 

 

12週頃に表皮の陥凹と同時に乳管が形成されます。

乳腺、乳頭は乳児期まで未発達のままで、乳頭は陥凹したままでいます。

 

 

成長と共に乳頭が突出し、思春期に向かい乳腺、乳頭が発育します。

 

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