美容外科と形成外科で40年~盛岡タウン形成外科クリニック院長~

美容外科と形成外科で40年~盛岡タウン形成外科クリニック院長~

美容外科、形成外科の手術を手掛けて40年、日本形成外科学会専門医で医学博士Dr.中村潔のブログです。美容外科の治療について、専門医の立場から症例をお見せしながら詳しく解説しています。タウン形成外科クリニックの盛岡院と各院で診療を行っています。

よく見られる皮膚の黒色~褐色の平坦又は隆起性の皮膚のでき物です。

母斑と呼ばれる細胞自体の変化(奇形)です。

年齢と共に数が増え、大きくなり腫瘍性の傾向が見られものもあります。

 

 

 

いわゆるシミは色素細胞により過剰に生産されたメラニン色素が、局所的に周囲の基底細胞に沈着する色素異常症でほくろとは別の範疇に属するものです。
母斑細胞が表皮内から真皮境界に限局して存在するもの(境界母斑)は、小さければ炭酸ガスレーザーや電気メスにて蒸散させます(くり抜き法)。

 

 

 

周囲に熱エネルギーが伝導し難い炭酸ガスレーザーが優れています。

表皮内なので表皮細胞が順次表面に向かい再生され、欠損部は修復されますが浅いクレーターを残します。

小さなものではほとんど目立ちません。

 

 

 

大きなものにくり抜き法を行うと大きなクレーターになりやすいので縫縮術が適していることが多い様に思います。
ほくろの中に隆起性で膨らみ肥大化するタイプがあります。

真皮内母斑と呼ばれ母斑細胞が真皮深くまで見られるものです。

 

 

 

次第に大きくなり長い毛が生えることがあります。時間が経過すると周辺から色は薄くなりますが、大きな腫瘤として残りますので整容的な問題が生じます。

 

 

 

取り残すと再発し、かえって大きくなる傾向がありますので、くり抜き法は適していません。

多くは切除して縫合する方法(縫縮術)になります。

 

 

 

切除方向を皺の方向(wrinkle line)に一致させる様にデザインをし、真皮縫合を行うなど目立たない傷跡になるようにします。

 

ほくろ除去の治療は、手術、レーザー、電気メスともに日帰りで行えます。

リスクや合併症は、瘢痕、感染などです。
手術の場合は部位、内容により異なりますが5万円から、レーザーや電気メスの場合は小さいものだと1万円からになります。

 

 

タウン形成外科クリニック

医師 中村 潔
 

はじめに

 

ほくろ(色素細胞性母斑)に代表される母斑(アザ)に関する形成外科的な対処方法について述べます。

明らかな悪性腫瘍でない限り、ほくろや他の母斑、皮膚腫瘍の治療における基本的な考え方、問題点、対処方法は共通しています。

完全除去を目的とするため、通常は縫縮術を行いますが、大きなもので切除縫縮が出来ない症例や、特に顔面などで縫縮すると元の形態が大きく損なわれる場合は皮膚移植、皮弁形成術が行われます。

 

 

 

ほくろにおいては平坦で小さなものは、レーザー、電気メスなどを使用して表皮内でくり抜くこともあります。

良性、悪性が診察で識別できない場合は病理組織検査を行います。

 

 

ほくろ除去の治療は、手術、レーザー、電気メスともに日帰りで行えます。

リスクや合併症は、瘢痕、感染などです。
手術の場合は部位、内容により異なりますが5万円から、レーザーや電気メスの場合は小さいものだと1万円からになります。

 

 

タウン形成外科クリニック

医師 中村 潔
 

皮膚表面形成術 

 

縫縮ができない広範囲の刺青に対しては、皮膚表面を加工して刺青を除去するか目立たなくさせる事を考えます。

代表的なものはレーザー治療、削皮術、皮膚同色の刺青などです。

同色刺青は経験が無いので触れません。
 

 

レーザー治療

 

レーザー光は単一波長で出力均等な光です。

色素粒子に特異的に吸収される波長の光エネルギーを当てることにより、粒子は細かく破壊され貪食細胞に貪食されます。

色素と正常皮膚では吸収する光の波長が異なる為、皮膚に対する影響を少なくできます。

とは言え、吸収された光エネルギーは熱エネルギーに変換され、その熱により粒子が破壊される際、熱は周囲に伝導します。

周囲の皮膚に全く影響がないとは言えず熱傷を生じます。

レーザーは直径3-4mmの丸い光の束のようなもので、この集合体がレーザー痕となり刺青の図柄が残る理由です。

照射回数を重ねる度に薄くはなっていきますが、反比例して費用が増していきます。

かなりの割合で経済的理由から、治療を中断し諦めざるを得ない症例が見られます。

これらがレーザーの欠点ですが非常に広範囲で他の方法が考えられない場合はレーザーを使用します。

 

 

 

 

 

 

 

削皮術(アブレージョン)

 

削皮術は色素が存在する深さまで皮膚を物理的に削り取る方法です。

多くは真皮層までで熱傷と同じ治癒の過程をたどります。

 

 

 

 

本人が自分で入れた刺青などは深さが均一でなく、真皮より深い脂肪層まで達していることもあり、削皮部分に色素が残ることがあります。

熱傷と同じ瘢痕を残すので整容的に劣り、治癒するまでの疼痛や、掻痒感、ガーゼ交換の手間などもある上、治癒まで長期の日数を要します。

 

 

 

 

乾いた後の肥厚性瘢痕、ケロイドなども問題になりますので積極的には勧めていません。

 

 

 

レーザによる手術によるタトゥー(刺青)除去の治療は、日帰りで行えます。

リスクや合併症は、完全に取り切れないことがある、色素沈着などです。
レーザーの場合は部位、大きさにより異なりますが5万円からになります。

タトゥー(刺青)除去の治療は、手術法にもよりますが、日帰りで行えます。

リスクや合併症は、瘢痕、内出血、感染などです。
手術の場合は部位、内容により異なりますが30万円からになります。手術手技や大きさにより別途加算されます。
 

 

 

タウン形成外科クリニック

医師 中村 潔

 

 

植皮術 皮弁形成術

 

刺青部分を切除または削皮した後の表皮欠損部に、本人の他の部分の皮膚を移植する手術です。

 

 

 

縫縮が不可能な広範囲の刺青や、縫縮による醜状変形が予想される症例に対して施行されますが、採皮部にも傷をつけることになり適応の決定は慎重に行います。

 

 

 

また非常に広範囲な症例では植皮片が足らなくなりmesh graftという方法を用います。

これは移植片に網目状の切れ目を入れて引き延ばす方法で、専用器具により3倍、6倍などに拡張することが可能です。

網目の隙間は周囲より上皮化して全体に皮膚として被われますが、当初はうろこ状になります。

 

 

 

 

整容的には一枚皮のsheet graftが優れています。

植皮片の厚さにより分層皮膚移植、全層皮膚移植に分けられます。

分層植皮は器械を用いて表皮と真皮の一部を15-20/1000inch程度の厚さに剥ぎ取ります。広範囲に採皮できますが、術後の移植皮膚に色素沈着を起こしやすく、また収縮も生じます。

 

 

 

採皮部に擦り剥き傷のような痕跡を広く残すことになり、上皮化に時間がかかります。全層植皮は真皮まで厚く採皮する方法で、採皮部は縫縮して線状痕になります。

収縮は少なく色素沈着も分層植皮より軽く済みます。

症例に応じて使い分けますが、採皮部の犠牲を少なくする事が好ましく、なるべく鼠径部から厚めの分層植皮片を採取し、採皮部を縫縮するようにしています。
遊離皮膚移植は局所から離れた部分の皮膚を移植する為、質感が移植部周囲と異なり、色素沈着を来すなどの欠点があります。

症例によっては皮弁法と呼ばれる有茎皮膚移植術を応用することがあります。

 

 

 

これは切除部に近接する皮膚を皮下の血管により栄養させたまま皮膚欠損部に移植する方法です。

移植片の収縮、色素沈着はなく、近隣の皮膚なのでマッチングも優れています。

 

 

 

 

 



手術によるタトゥー(刺青)除去の治療は、手術法にもよりますが、日帰りで行えます。

リスクや合併症は、瘢痕、内出血、感染などです。
手術の場合は部位、内容により異なりますが、単純な体幹部刺青の縫縮術ではで5cmまで30万円からになります。さらに1cm毎に5万円ずつ増額します。皮膚移植、皮弁法など手術手技により別途加算されます。
 

 

 

タウン形成外科クリニック

医師 中村 潔

 

縫縮術

 

刺青の完全除去の目的に最も叶っている方法は切除することです。

縫縮と言いますが完全に刺青を切除して縫合することです。

 

 

 

他の方法に比して治療期間が短く、手術した時点で刺青は消失し1週間ほどで抜糸ができます。

 

 

 

 

 

 

傷跡にはなりますが完全に消失し、疾病、怪我における手術痕と見分けがつかず、そこに刺青があったことは他人には分かりません。

 

 

 

縫縮術が可能な症例は、刺青周囲の皮膚に面積的に余裕があることが条件になります。

 

 

 

 

 

 

たとえ面積の絶対値が小さくても手指などでは縫縮できないこともあります。

 

 

 

逆に広範囲刺青であっても皮膚に余裕があれば縫縮が可能となります。

 

 

 

範囲が広く1回の手術で縫縮できない症例では、一度切除してから皮膚が伸展し余裕が生じるまで待機し、複数回に分けて縫縮する連続縫縮を行うことがあります。

 

 

 

 

また組織拡張器により皮膚を伸展してから縫縮することもできますが、治療期間が長くなることが欠点です。


手術によるタトゥー(刺青)除去の治療は、手術法にもよりますが、日帰りで行えます。

リスクや合併症は、瘢痕、内出血、感染などです。
手術の場合は部位、内容により異なりますが、単純な体幹部刺青で5cmまで30万円からになります。さらに1cm毎に5万円ずつ増額します。切縫、皮膚移植など手術手技により別途加算されます。
レーザー治療の場合は別途ご相談ください。

 

 

タウン形成外科クリニック

医師 中村 潔