私がこの記事
で取り上げた出来事の後追い記事が出ています。
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「母は国に殺されたようなもの。早く救急医療体制を整えるべきだ」。清瀬市の無職、岩下茂子さん (95)が1月、救急搬送中に11病院から「処置困難」「満床」などの理由で受け入れられず、結果的に死亡した。長男の洋三さん(50)は一刻も早い救急 医療体制の立て直しを訴える。【酒井祥宏】
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重ね重ね、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。
今回のケースでは、
特別養護老人ホームに入所していたけれど、
3年前からは自宅で家族と介護ヘルパーによって介護されていた、
認知症であったが、介護者に「ありがとう」と言っていた、
95歳で心臓病を患っていたご老人が、心臓発作を起こして亡くなった。
といういきさつが、今回の記事でハッキリしました。
多くの患者、ご老人の最後を看取ってきた経験からしますと、
この方は、非常に幸せな終末期を迎えられれたんじゃないかと思いました。
病院で見る多くの高齢患者は、家族と離れて病院のベッドで、
酷い痴呆で全く意思表示もできない、あるいは大声で叫んだりし、
自分の力で食事を取ることも出来ずにチューブで栄養を流し込まれ、
全身の筋肉が萎縮して固まり、自分で寝返りを打つことも出来ず床ずれなどできたりし、
長い期間の間に肺炎や膀胱炎、腸炎などを繰り返しつつ徐々に弱ってゆき、
状態が悪化した暁には、昇圧剤で無理やり心臓を動かし、人工呼吸器に繋がれ、
家族が来るまで心臓を持たせる為に挙句の果てに心臓マッサージさえ行われる。
なかなかのんびりと最後を迎えることが出来ないのが現実です。
ですから、95歳もの高齢まで生きる事ができ、
自宅で家族と一緒に暮らせて、
「ありがとう」と言える程度に知性を保たれていて、
急変して僅かな時間で苦しみから解放され、旅立たれた最後は、
医療とか、治療の範囲を超えた、人間の寿命であった可能性が高いと感じます。
なのに、このケースをもって、
>一刻も早い救急 医療体制の立て直しを訴える。
と言うのも全く場違いな見解だと思います。
そして、
>国に殺された
などとうい剣呑な表現は、
穏やかに亡くなられたこのご老人も決して望んではいないのではと、惜しまれます。
前回の記事に引き続き今回の記事も、毎日新聞で
>【酒井祥宏】
という記者が記名で書いていますが、
救急医療の不備を問題視する記事作り
という、マスコミの現在のトレンドに無理やりこの出来事をくっつけただけの記事ですし、
そもそも
救急医療が崩壊したのも、マスコミの医療バッシングが重大な責任を負っている訳ですから、
これは本当に酷いマッチポンプなプロパガンダ記事だと言えます。
まあ、またぞろジャーナリスト大賞でも狙ってるんでしょうか。
そんなものの為に自分達が弄んでいる出来事が、
一体どういう影響を社会に生んでいるのかという事
を、一回ゆっくりと考えてみてもらいたいものです・・・、
・・・というか、そんな事は100も承知で書いている確信犯というのが正解なんでしょうねorz
「11病院で受け入れ断り95歳死亡」 ~胸痛患者は受け入れ困難~
で取り上げた出来事の後追い記事が出ています。
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清瀬の女性死亡:11病院受け入れず 長男が心境吐露「国に殺されたような」 /東京
「母は国に殺されたようなもの。早く救急医療体制を整えるべきだ」。清瀬市の無職、岩下茂子さん (95)が1月、救急搬送中に11病院から「処置困難」「満床」などの理由で受け入れられず、結果的に死亡した。長男の洋三さん(50)は一刻も早い救急 医療体制の立て直しを訴える。【酒井祥宏】
◇救急医療の整備訴える
茂子さんは8日午後9時半ごろ、「胸が痛い」と訴え、洋三さんが119番通報。救急車は3分後に到着し東京消防庁本部と協力して約30分間搬送先 を探した。茂子さんは心臓に持病があり、救急隊は循環器科のある病院を中心に近隣、23区内、埼玉県内の11病院に受け入れを要請。しかし、どの病院も受 け入れられず、茂子さんは12番目の清瀬市内の病院で午後11時55分ごろ、徐脈性不整脈で死亡した。
茂子さんは約8年前、田無市(現西東京市)の特別養護老人ホームに入居。04年7月から、洋三さんが田無市内の自宅で在宅介護を始めた。茂子さん は下半身が不自由なため、05年9月にバリアフリーの清瀬市内の都営アパートに引っ越した。茂子さんは軽度の認知症だったが、訪れた介護ヘルパーには「あ りがとう」と何度も感謝する穏やかな性格だったという。
洋三さんは1月中旬、病院に受け入れられなかった理由を聞いた。病院側は当時の状況を説明し「予算などの関係で救急体制を拡充したくてもできない」と実情を明かした。
洋三さんは「政治家も国民も危機意識がない。これだけ医療機関のある東京でも問題が起きた」と話し、「救急医療現場はマンパワーが足りない。もっと予算をつぎ込むべきだ」と語気を強めた。
〔都内版〕
毎日新聞 2008年2月5日
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重ね重ね、亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。
今回のケースでは、
特別養護老人ホームに入所していたけれど、
3年前からは自宅で家族と介護ヘルパーによって介護されていた、
認知症であったが、介護者に「ありがとう」と言っていた、
95歳で心臓病を患っていたご老人が、心臓発作を起こして亡くなった。
といういきさつが、今回の記事でハッキリしました。
多くの患者、ご老人の最後を看取ってきた経験からしますと、
この方は、非常に幸せな終末期を迎えられれたんじゃないかと思いました。
病院で見る多くの高齢患者は、家族と離れて病院のベッドで、
酷い痴呆で全く意思表示もできない、あるいは大声で叫んだりし、
自分の力で食事を取ることも出来ずにチューブで栄養を流し込まれ、
全身の筋肉が萎縮して固まり、自分で寝返りを打つことも出来ず床ずれなどできたりし、
長い期間の間に肺炎や膀胱炎、腸炎などを繰り返しつつ徐々に弱ってゆき、
状態が悪化した暁には、昇圧剤で無理やり心臓を動かし、人工呼吸器に繋がれ、
家族が来るまで心臓を持たせる為に挙句の果てに心臓マッサージさえ行われる。
なかなかのんびりと最後を迎えることが出来ないのが現実です。
ですから、95歳もの高齢まで生きる事ができ、
自宅で家族と一緒に暮らせて、
「ありがとう」と言える程度に知性を保たれていて、
急変して僅かな時間で苦しみから解放され、旅立たれた最後は、
医療とか、治療の範囲を超えた、人間の寿命であった可能性が高いと感じます。
なのに、このケースをもって、
>一刻も早い救急 医療体制の立て直しを訴える。
と言うのも全く場違いな見解だと思います。
そして、
>国に殺された
などとうい剣呑な表現は、
穏やかに亡くなられたこのご老人も決して望んではいないのではと、惜しまれます。
前回の記事に引き続き今回の記事も、毎日新聞で
>【酒井祥宏】
という記者が記名で書いていますが、
救急医療の不備を問題視する記事作り
という、マスコミの現在のトレンドに無理やりこの出来事をくっつけただけの記事ですし、
そもそも
救急医療が崩壊したのも、マスコミの医療バッシングが重大な責任を負っている訳ですから、
これは本当に酷いマッチポンプなプロパガンダ記事だと言えます。
まあ、またぞろジャーナリスト大賞でも狙ってるんでしょうか。
そんなものの為に自分達が弄んでいる出来事が、
一体どういう影響を社会に生んでいるのかという事
を、一回ゆっくりと考えてみてもらいたいものです・・・、
・・・というか、そんな事は100も承知で書いている確信犯というのが正解なんでしょうねorz