Marantz PM8006は今や非常にお買い得感が高いです。新品で8万円台です。

少なくとも、我が家で聴くPM8006は音からしたら完全にバーゲンプライスだと思います。


というわけで、私のスピーカーに予算の8割をという主張からするとこのアンプは極めてありがたいアンプです。


今日はFounder40Bを思い切って購入したが予算があまりなく、アンプをPM8006にした場合に将来、幸せになれるだろうかという趣旨で色々実験してみます。


再生系はSforzato Lacerta +VMV D2Rとかなりの値段ですがまあそれは置いておいて、アンプとスピーカーだけを考えます。


まずはアクセサリーも何も使わない素の音です。

曲はまずはこちら



今日、生を聴いてきたばかりなのでちょっと厳し目になるかも。


おー、でもね、十分楽しいです。立体感もあるし音の広がりも十分です。弦はもう少し解像感があっても悪くはないですし、フルートなどの木管が鈍って聞こえます。でも、これだけ聞けば良いんじゃないのという感じです。ちょっと後ろ目の席で聴いている感じでしょうか?


では、このアンプに値段的に普通使うであろう、NCF ClearLine-RCAから使ってみます。

出力端子の方が効果が高いという情報もあるのでPre outに使ってみます。



うーーーん、どうでしょう?あんまり変わらないかも。よく聴くと多少音場が広い気もしますし粒立ちも良くなってる気がします。が、良く聴かないとわからないような違いはほぼ効果がないと思った方が無難です。


次に奮発してPNA-RCA01を導入してみます。


おー、これは結構はっきりと弦のつぶ立ちと広がりが良くなります。なんと言っても、本体の50%以上の値段のアクセサリーですから当たり前です。やっぱりアナログ出力の機器にはNCF ClearLine-RCAよりもPNA-RCA01の方が効果があるのかもしれません。


ではと、値段が同じということで、NCF ClearLine-RCAの2本挿しを試します。


おおおおー!これは結構良いです。これならPNA-RCA01を一本使うより効果は高いです。特に低域弦の粒立ちが良く気持ちいいです。冒頭から全然違います。弦がフワーッと空中に音を漂わせる感じが気持ちいいです。


これは音のグレードが1段階上がった感じがします。


ではさらにアナログアウトにPNA-RCA01をつないでみます。


おー、さらに音はくっきりします。なんとなくオーケストラピットのすぐそばの2-3列目で聴いている感じでしょうか。


これならさっきのNCF ClearLine-RCAの方が響きがある感じで良いかもしれません。ただ音の解像感は確実に上がっていますから好き好きでしょう。私はこっちの方が好きです。この音は何も使わない音とは別物に近い音です。


でもね、これだとアクセサリーだけでなんと本体価格と同じです。それなら初めから倍の値段のアンプを買えば幸せになれそうですが、実はPM8006、定価は15万円なので、売価15万円のアンプを買ってもダメかもです。だとすれば、ちょっとずつ買い足してこの音にするのはありかもしれません。


ではNCF ClearLine-RCA2本の代わりにPNA-RCA01を使ってみます。



おおおおー!これが1番良いかも。音に厚みがあるし、解像感も高いです。ただ2個で9.5万円です。これならChord GroundArayが買えちゃいます。


じゃあとGroundArayを試してみます。


うーーーん、どうでしょうか。多少くっきりする?って感じです。これならPNA-RCA01やNCF ClearLine-RCAの2本挿しのほうがいいです。


というわけで、コスパを考えるとNCF ClearLine-RCAの2本挿しが最も効果的だと思います。

コスパを考えないなら、PNA-RCA01の二本差しもありかもです。


最後にメインシステムで同じ曲を聞いてみます。



おおおおー!

全くの別物です。弦は繊細に空間に漂い、木管は綺麗に響きます。そうそう、こんな感じの音なんですよ、生のオーケストラ。

やっぱり、散財は無駄じゃなかったと再認識します。あーよかった。