新年度が始まった

 

 

新学期から学校に行くのかどうか

そんなソワソワは我が家にはない

 

 

新学期開始日から当面の欠席連絡を

前日に済ませておいたら

息子の新担任の先生から連絡が来た

 

 

 

新しいクラスのこと

教材や諸々費用の支払いのことなどを

電話で確認する

 

 

ヘビーな教科書の束を

受け取りに行く時期がまた来たな〜

 

 

2年前から

教科書はピカピカのまま

名前すら書いてなくて

 

プリントやらテストやらは

紙の塊と化していた

 

 

この春はそれらを整理して

不要なものは手放したが

 

また新しい奴らがやってくる

 

 

 

息子は

電話での会話を別室で聞いていたようで

電話を切った後に

こちらへやってきて

か細い声でつぶやいた

 

 

 

ショボーン「………ママ、ごめんね……。

僕がクソ(学校)に行ってなくても

色々とお金を払ってるんだね…ごめんね…。」

 

 

ニコニコ「気にする程、払ってないよ!大丈夫!」

 

 

息子は「うん」とだけ言って

リビングに戻って行った

 

 

 

支払いに関する話が長くなったから

(先生もしっかりと確認したい事だろうし)

耳に入ってしまったようだ

 

 

確かに年間で数万円は支払う

 

 

無償の教科書以外の教材費は

個別対応はないので

一律引き落としされる

 

 

こちらに渡されている教材は

授業で使用される全ての物ではないだろうし

PTAの会費も必須で毎月支払う

 

 

不登校だから免除、とはならない

 

 

だからと言って

お金の支払いのことは

息子に責任は一切ない

 

 

むしろ罪悪感を持たせてしまって

「ごめんなさい」は

こっちの方だ

 

 

 

学校に戻るかもしれない

勉強するかもしれない

 

 

そうやって

お金を払い続けていたものは

少しの不安を伴いながらも

ひとつひとつやめてきたし

それでいいと思う

 

 

息子に必要なものに

お金を使いたい

 

それはこの先に

必ずやってくるだろうから

 

 

 

 

この時期は新一年生の

かわいいランドセル姿が見れる

 

まだ学校に通っていた息子を思い出す

 

 

 

いくつもの巾着袋をランドセルにつけて

学童用のバッグもかついで

体操着も

給食当番着なんかも持って

汗をかきながら

帰ってくる息子

 

仕事帰りの帰路でバッタリ会うと

息子は

荷物全部を私の自転車のカゴに入れて

笑って嬉しそうにする

 

幸せな気持ちだったな

 

 

じんわりと涙が出てくるのは

何の涙だろう

 

 

あの幸せを味わえない悲しさ?

 

息子から奪ってしまったものが

計り知れないことの申し訳なさ?

 

 

家にいる息子と

元気に登下校している子ども達を比べて

かわいそうだと思っている?

 

 

 

まだ私の中に

こんな気持ちがあるのかもしれない

 

 

それを感じた

不登校生活三回目の新年度始まり