よしもと有楽町シアターで
ボブ・ディランの
「ドント・ルック・バック」
をオーディオコメンタリーしながら
観る会ってのをしました






立川直樹さんの尋常じゃない知識、博識
リットン調査団の水野さんのディラン豆知識
堪能しながら観ました





本当面白かったですね





ハッとしたのは
ディランがとても
プロデュース能力に長けていたことです




まるでプロレスラーのように自身の発言や撮られ方を計算しているところがいちいち面白かった





途中
すごく間抜けなインタビュアーが出てきて
揶揄うように応えるディランがとてもカッコいいんです
こういうなあるよなぁ
ロックのドキュメンタリーで
よく見る風景

若い時は
こんなインタビュアーみたいになりたくないなぁなんて思ってましたが
ハッと気づくのです

ものすごいディランのブランドあげてるやんと
下手したらこれだってある種の演出をもとにやっているのかもしれんなぁと



そういうことを考えることで
更に更にボブ・ディラン(芸名なのです、リングネームなのです)という人が魅力的に見えるのです



イギリスのディランと呼ばれた
ドノバンと楽屋で話したり
歌いあったりするシーンも
ドノバンはめちゃくちゃ大学生みたいな
格好でまぁ素朴なんです
ディランは
ハイネックのインナーに黒いジャケット
サングラス
いや
決め決めやないか!
タバコの吸い方も
いちいちかっこいい
咥え方も画になるが
それが機能的なタバコの吸い方かと
いうとそうではないでしょう


咥えタバコ
画になるけど
味わってねぇだろーなぁって

ファッションなのよね
いちいちカッコいいのよ




つまりカッコいいよなを
わざとやっとるわけ




全てがポートレイトになりそうな
カットでね
計算されてるの


そこがすごいじゃない

そうすると
その詩の意味も変わってくる

俺一番好きなやつ
太宰治とかと一緒ね

劇場型で
自己演出に長けてる人




ドキュメンタリーって
すごい言葉よね
ドキュメントって
相当作為的やとやっぱり思う



それがプロパガンダや戦争に加担するのは
本当に嫌なんだけどね

俺は



でもなんやろ
アートや芸事でみると
そのいかがわしさが
本当好きなのね




観た日が
8月15日
日本では一般的には
終戦記念日ってやつでね



その日にディランを観るとよくない?
ってことだったんだけど


ピッタリだった
やっぱり軍とかさ
子どもらはカッコいいと思ってたよね
ドイツ軍とか典型的に
セックス利用してるよね

モテるからって感じのをさ
とことん利用してる
子どもらが軍人を支持するのは
至極真っ当な感じがするのね
そういうことを利用して
人殺ししてるのが
やっぱりさ
俺嫌なのね





カッコいいものや
面白いもの
楽しいことや
狂ってるもの
枠からはみ出てるもの
非常識
前代未聞
嘘話ほら話
怪談話や超常現象
スケベで肉肉しくて
少し恥ずかしくて
心がふわっと軽くなるもの
優しい気持ちになるもの



やっぱりそういうのはさ
人を楽しませる道具としてがさ

やっぱり最高じゃない??



おい
ディラン
小難しいそうに見えて
あんた実はとてもポップスターやないか
ポップって言われるの嫌らしいけどね笑







田原総一朗さんの
ドキュメンタリー
藤圭子さんのインタビュー






この女性インタビュアーが
失礼で嫌だって声があるが
藤さんの魅力が半端なく
伝わるインタビューなんだよね
むしろ


すごく藤さんって濃い人間っぽくて
本当素敵やなと



田原さんでなく女性にしたってのが
大ファインプレーじゃないのかなと



綺麗事やなくて
その人の多面的な魅力を
引き出すって意味では
これ相当有効やろと



そう考えたら
これだって
ドキュメンタリーという名の
作品なんやろなと



本当か嘘かわからんけど
そもそも
そんなものに囚われてしまっては
味わうことができないんやないかなと
思ったりしてね




いい夜でした
終戦に相応しいよ
とっても