2024.6.30

今年も半分が終わる日。ワシはとっくに終わってる。でも、この日の夕方に田辺さんのイベント。それを楽しみにいくか。


尼崎での夜勤を終えてからそのまま新大阪に行き『高圧ガス』の試験を受けにいく。


夜勤とは、、夜の勤務ということなので、もちろん寝れない。そのアドレナリンをフル活用した反動で試験場に着くときに、一気に波が引いて眠くなってしまう。。


試験の時刻になり、電卓を叩いたり、子供から借りた鉛筆で計算したりと、またアドレナリンが復活した。まだ若いってことかな。勉強嫌い。


試験が終わり、雨上がりでジメジメする道。行き慣れない路線で帰る。ただ、またアドレナリンも帰ったようで、、めちゃくちゃ眠いし、変に半永久的に腹がすぐに減る。


帰宅し、腹が減り、なんとなくシーチキンが入ってる棚に手を伸ばし、缶を開け、冷蔵庫のマヨを詰め込み、醤油を和えて、頂く。


分かってる。

分かっているけど

分かってほしい。


そう思いながら、ウトウトしてると電話が一本。

かみさんからだった。旅行の帰りで駅から歩いてるから、来て欲しいとのこと。かわいいやつだ。


子供とかみさんと、かみさん側の親戚で箕面に行ってたのだ。それを迎えにチャリで行く。


ぼくは行ってない。夜勤だから。



歩いている3人と遭遇し、鼻くそをほじるポーズでお出迎えした。そのまま、近くのショッピングセンターへ。こどもがアイスを食べたいそうで、向かった。


エスカレーターで4階にあがり、アイスの自販機の前。子供は200円のアイスを選ぶ。ぼくも食べたかったが、何となくムカついてたので、やめた。


帰宅し、なにか話したそうなかみさんだったが、僕も限界だったので、アラームをかけてリビングの床で寝る。


やく1時間後に起きて、見渡すと、かみさんもしんどそう。そして、夕飯を作って欲しいと言われる。


いやいや、こっちは夜勤終わりで試験行ってたんですけど!とイライラしたが、どうも様子がおかしい。なので、イライラしながら料理をすることにした。田辺さんのイベント開演まで残り1時間15分。


イライラしながら鶏肉を解凍し、照り焼く。

ご飯がないので冷凍うどんを解凍し、麺つゆと卵黄を乗せる。イライラするので、チューハイ飲みながら準備する。それらを机に並べて『いただきます!』


なんとか、子供らに食べて貰える味でよかった。田辺さんのイベント開演まで残り30分。


歯磨きをし、なにかイライラしてそうなかみさんと子供を置いて家を出る。田辺さんのイベント開演まで残り15分。


中崎町のお店で、初めて行く場所。細かい場所は分からないが、近くにあるセブイレは分かるので、急いでチャリを漕ぐ。12名限定席で、遅刻したらすごく目立つので嫌だ。


急に不安にかられることになる。


こんなにイライラして、寝不足で、急いで漕いで余裕がない状態で会場を楽しめるのか。開演したら、何か分からずに腕を組み、しかめっ面で演奏の良くないところばかり気にしてたらどうしよう。眠くなって居眠りしていびきかいたら、一生の恥だ、と。


そして、なんとか会場前に着くと1組目のスナソコソングブックさんがスタンバってらしゃる。軽く会釈して急いで店内に入る。


めちゃくちゃ静か。気まずい。


田辺さんが声をかけてくれて、少し楽になったが。静かな大人12.3人に見られて、初めての店内で受付を探す。全く分からなくて、うろちょろする。


店主らしき人が来てくれて、『すいません、うち狭くて』と声をかけてくれ、また少し楽になった。


『ご予約名は?』

『え、、なんだっけ。たぶん、おふねです。』

『はい。では、3000円とワンドリンク500円頂きます。』


自分の頭のなかで『フライヤーでの表記は¥3000(1drink+お菓子付き)でしたよ。』と言ってやろうかと思ったが、これ以上イライラしたくなかったので。


『すいません、3000円しか持ってないです。あとで払うので何とかなりませんか?』

『誰かに借りてください。』

『分かりました。』

『ドリンクなにされますか。(メニューを見せる)』


気持ちはビール一択だったが、お金を誰かに借りないといけないので。


『……ウーロン茶でお願いします』


『席はピアノの前か、あちらのスペースになります』

『わかりました、ありがとうございます。』


一連のやり取りを静かな狭い店内で12人くらいの大人に見られながら、あちらのスペースに行く。


やばい。情けないし、めちゃくちゃイライラした。全部、夜勤が悪い。最悪だ。


そして、すぐ演奏が始まった。


イライラ、不安、恥、35歳になってもこんな気持ちになるのか。情けない。


こんな気持ちを忘れさせる。素晴らしい演奏だった。sunasokosongbook


ベースのお方が、田辺さんと大学からのお付き合いらしい。田辺さんは、ほんまに交友関係広いお方やな。と、関心しながら演奏を聴く。


綺麗な歌声で、とても心地良かった。


ちっちゃい手作りの箱のような椅子にすわり、椅子なのにほぼ体育座りで、演奏を見たり、目を瞑って聞いたりする。徐々に自分が猫になったような気分になる。


そして、2組目のjocojo not solo

ヨヲコヲヨさんに田辺さんが居るユニット。一方的に少し、ライブを追いかけてた時期があった思い出があるひと。


久々に雰囲気を感じる。そして今回はピアノで黒川さん。そう、ぼくにとっては片足ズボンさん。


絶対良いに決まってて、始まった。


素晴らしかった。

己が司られてるような、あの感じの歌。20歳そこらの頃を思い出した。なんで、あんな女の子のままで居られるのかな。年上の筈なのに。


後半からトランペットの方が入られて、一曲目に知らないジャズのカバーをされる。


その曲はピアノの黒川さんが歌われてて、興奮する。


演奏中に勝手に田辺さんの学生時代から、初めて対バンした時に話しかけてくれた時のこと。社会人としてのこと。入院されたこと。一緒にスタジオに入ってくれたこと。そして、イベントを主催して今はバンドでベースを弾いている姿。


そして、それを彩るトランペットのお方とヨヲコヲヨさんのスキャット。


自然と涙が出て。

これを書いてるときも、泣きそうな精神になる。

最高だったな。


そして、最後の曲。ヨヲコヲヨさんがエンドロールみたいな歌。ありがとうございました。

そんな気持ちで拍手とため息が出た。


なんだろう、感情の規制が効かなくて。

おじさんになってるだろな。

あまり、良くないことだな。


そして、終わってから片足ズボンさんとお話させてもらう。めちゃくちゃ嬉しい再会で、さっき対バンしたかのようなテンションで、僕と対バンした8年ほど前のことをリアルタイムのような興奮でお話しされた。それが嬉しくもあり、なんだか申し訳ない気持ちになり、また泣きそうになる。そして、ビールも奢ってもらう。ありがとうございました。最近髪を切られたそうで、めちゃくちゃ似合ってると思います。


そうこうしていると、かみさんからのLINEが。4件。長文。箕面でフクロウカフェで体験した不条理な店員の対応の話。読んで僕も、めちゃくちゃムカつく話だった。子供が居るからと言いたくても言えずに居たそうだ。


そうか、なんかしんどそうだったのもそう言うことだったのか。ありがとう、ライブに行かせてくれて。ごめんね。


そう思いながら、気持ちはリセットされ家路についた。明日から7月だというのも、この時、思った。