「心の診療所に、そっと通ってみた夜。アン・サリー『森の診療所 Chapter 2』」 | kei.

kei.

肌と心がふっとほどける、日々の美容と暮らしのこと。



先日、夫がアン・サリーさんのライブに行ってきました。私は仕事で行けなかったのですが、帰ってきた夫が一言、

「すごくよかったよ…」と、手渡してくれたのが、このアルバム──『森の診療所 Chapter 2』でした。

CDを再生した瞬間、部屋の空気がふわっと和らぎ、まるで誰かにそっと毛布をかけられたような、そんな感覚に包まれました。

音楽が静かに流れ始めると、いつのまにか呼吸が深くなっていく。心の奥で固まっていた何かがほどけていくような、そんな不思議な感覚。
そのまま、私はしばらく動けなくなってしまいました。


ライブ会場では、ずっと涙を流しながら聴いている方もたくさんいたそうです。
それを聞いたとき、ふと思いました。

「あぁ、音楽って本当に“心の診療所”なんだな」と。



実は、アン・サリーさんはシンガーでありながら現役の医師でもあります。
その彼女が紡ぐ音と言葉は、まさに“診療”そのものなのかもしれません。
心の奥に静かに触れ、見過ごしていた傷を優しく見つめ、癒し、そしてまた前を向かせてくれる―

きっと、多くの人が彼女の音楽に“診てもらっている”と感じる理由は、そこにあるのだと思います。


私はこのアルバムで、改めてアン・サリーさんの音楽の世界にどっぷり浸かってしまいました。
静かなのに力強くて、あたたかいのにどこか凛としていて。こういう音楽が、今の私には必要だったんだなと、聴きながら何度も思いました。

次こそは、私も彼女の歌声を生で聴いてみたい。
同じ空気の中で、その“診療”を受けてみたい――
そんな気持ちが、じわじわと胸に広がっています。


もし、最近ちょっと疲れているなと思う方がいたら、ぜひこのアルバムを手に取ってみてください。耳から、ではなく心から聴く音楽がここにあります。


📀 『森の診療所 Chapter 2』はアン・サリー公式サイトやタワーレコード、iTunesなどで購入可能です。

音源情報・詳細はこちら:アン・サリー公式サイト



ジュワルクールkei