ヒューマンカインド読んだよ
作者はルトガー・ブレグマン
オランダの歴史学者
前から気になっていた本で、
なんか、でかいし、上下巻だし、高そうだし。文庫本が「いつか」出たら読もうかな?ぐらいに思ってた。
でも本屋で発見したんで「いっちょ読んでみっか」と。
この本は結局のとこ、
「人間の本質って善なの悪なの?」というテーマ。
まあよく聞く、性善説vs性悪説。
これは大昔から人間を悩ませてきた問題らしく、哲学者や科学者がいろんな研究をしてきたらしい。
そして出た答えが
「人間とは本来、
自己中でめんどくさがりで残酷な生き物」だよね。だった
つまり管理者がいないとだれも働かない。なにをしでかすかわからない。
国、学校、会社はこのシステムで回る
でも、
ちょ待てよ。
って言ったのが光の戦士こと著者ルトガー・ブレグマンさん。
もうだれもがそれで納得してるあらゆる実験を調べて直してるうちに(分析の分析つまりメタ研究をして)
なにかに気づく。
例えば
・子供たちが無人島に漂着した小説「蠅の王」
秩序もなにもなくなり、みんなすきかってやって、死者もでるって話
作者は絶賛されノーベル賞ももらい、「今日の世界の状況を顕にした」といわれた。
→実際に起きた似た事件
子供たちは協力して、1年半生き抜いた。
(俺の記憶では、吉村昭の「漂流」もしっかり生き抜いていたような)
・スタンフォード監獄実験
ごく普通の若者が看守と囚人の役になるとどうなるかの実験
実験は暴走し、権力を握った看守役が凶悪な行動をとった
→全部やらせ。だがなぜかみんな上記を信じた。
・ミルグラムの電気ショック実験
人は人の指示で残酷なことをする
→ほんとうは
・殺人を目撃した37人は警察を呼ばなかった事件。助けてと外で声がしてるのに、すでにだれか警察を呼んでいると思いだれも呼ばなかった。(傍観者効果と呼ばれた)
→ほんとうは
・窓われ理論、イースター島の最後の本当は?などなど
「あれ?なんか認識と違う?」
じゃあそもそも戦争は?いじめわい。
ホロコーストわい、アパルトヘイトわい。。
と話は進んでいく。
この本は、いままで自分の中にあった考えを証明してくれてるようで、スッとした。
もちろん中立的に読むことは心がけてるが
大好きな本になった。
作者は人間の多くはいい人なのでは?と確信し、そのテーマで本を書こうと人に伝えたらかなりバカにされたらしい。
「ばかっぽいからやめとけ。」と
人間は、楽観を馬鹿にする傾向にある。
まわりにいると思う。楽観的なやつ。たぶん馬鹿だとおもってると思う。
逆に、悲観的。冷笑的、皮肉屋
この人達のことは、妙に冷静に物事を分析して、達観していて頭がいい人のように思える。
漫画でも大体、知的なやつはクールで非情なイメージだ。
そして、人はこれを好む
ではなぜ、人はこれが好きなのかと言うと権力者にとって、そのほうが都合がいいからだ。
「人間とは本来、自己中でめんどくさがりで残酷な生き物」と思わしといた方が反乱を抑えられるし、誘導しやすい。だから性悪説にのっとって社会を構築してきた。
まさにこれが、戦争やいじめ、ホロコースト、アパルトヘイトなどの悲劇を作ってきたという。
だからニュースを見て怒ってる人は心のそこから「お気の毒に・・」としかおもえない。
ニュースの時点で、もうほぼ嘘(取捨選択しないと放送できないからだ。そこには必ず意図が生まれる)。物語と同じで共感というテクニックを多用する。
そしてなぜか「一番怒るやつは、一番遠くにいるやつ」だ。案外、最前線は落ち着いてる。
権力者や胴元は、俺たちをグループに分け、戦わせて利益を得ることもあるってことを知らなきゃいけない。
ちなみにSNSはすべてコレだ。
炎上すると、最高に儲かる。
ちなみに人は権力を持つと、脳に欠損が出来るらしい。
いい車に乗るとオラつくやつがいるのもこれだ。
「後天的社会病質者」と言うらしい。
この人たちや、人をいじめる奴も、社会に洗脳された犠牲者かもしれない
あ、ながくなっちった。てへぺろ
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〜せっかくなんで私的に刺さったおすすめの本〜