銃・病原菌・鉄。
読みました。
ジャレド・ダイアモンド氏
1998年
ピュリッツァー賞ノンフィクション部門受賞、など多数
読み応え抜群のシロモノ。上下巻
表紙になってるのは、
スペイン人のピサロとインカの王アタワルパ。
つまり新大陸で、
白人が先住民を制圧する様子の絵。
このとき、スペイン人は168人で、
インカ帝国は8万人。
奇襲を仕掛けて勝利している。
その時の、スペイン側の緊張感が伝わってくる文書も紹介されている。
この時の勝利が世界の覇者人種
(白人)誕生の象徴としている。
「しかしよく勝ったなぁ。。」としか思えない
「そりゃ文明が進んでたんだから、勝てたんでしょ」って思うかもだけど
銃をもった一人の男が、棍棒をもった100人のマッチョに勝てるんだろうか・・?
その謎が、「病原菌」らしい
先住民は白人が持ち込んだ
天然痘にばったばったやられてったらしい。
(つまり細菌兵器でなにもしなくとも勝てた。とも言える)
つまりタイトル「銃・病原菌・鉄」で
ゴリゴリ有利にもってった。
大航海時代以来、このパワーで各地を植民地化したヨーロッパ人
オーストラリアなんて今ほとんど白人らしいし
(アボリジニは追い払われた(優しい言い方すると)
でタイトル回収後、こっから、話が始まる。
・なんでヨーロッパ人が「銃・病原菌・鉄」を持ってて、先住民が持ってなかったのか?
・そして「なんで逆は起きなかったのか?」
インカ帝国やアステカ帝国、ネイティブアメリカンがヨーロッパに来て「新大陸発見!」って言っても良かったはず
日本や中国もしかり
そもそもアフリカで最初に人類が誕生してるんなら、アフリカ人が世界の覇者になるんじゃないのか?
やはりこの優劣は人種的な差か...?
と言ったような謎が丁寧に書かれてある。
まあ
この本、なにを言ってるかというと
「これ人種の差っていうか環境の差なんじゃね?」っていうことである
みんな頑張って生きてきた。
でも、そこにあるもんはあるし、ないもんはない。
5大陸ごとに植物や家畜にできる動物が違うし、季節や地形も違う。
オーストラリアなんてカラッカラだし、
もろベリーハードモードである。
(今、南西あたりに住めてるのはごっそり船で持ってきたから)
だから人種差別やイジメは、ダサ坊のすることだ。
その土地で生まれたことに誇りを持つのは良いが、それが他の人を差別する理由にはならない。
ナイスピュリッツァー賞!
ピュリッツァー賞ってなに
おもしろかった。興味ある方はぜひ
ちなみにこれ文系の人が書いたと思ってしまうが
超理系の医学部の人の本で、びっくり!
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〜せっかくなんで私的に刺さったおすすめの本〜