ジャコモさんのお墓参り。 | DIVAKIへの日々〜ドイツ在住劇場専属オペラ歌手 辻井亜季穂の日記

DIVAKIへの日々〜ドイツ在住劇場専属オペラ歌手 辻井亜季穂の日記

DIVAを夢見て大修行!!ソプラノ辻井亜季穂の、ときどき日記!
ドイツ在住オペラ歌手の日常生活のあれこれを綴っています。
最近は、 去年の夏に経験した病気についてまとめ中。
多くの方の、ご自身の健康を考え直す機会になりますように。

昨日書いた通り、ヴィアレッジョへ移動。
ホテルに荷物を預け、食事もせずに
吸い寄せられるように向かった、トッレデルラーゴ
photo:04

ヴィアレッジョからバスに揺られること30分弱。
※こちらのバス、次の停留所を言わなければ、バス停に駅名も書かれていません。運転手さんに、カタコトのイタリア語で"プッチーニの家に行きたいの。降りるとき、言ってくれますか。"と言って、無事到着。笑。

Giacomo Puccini通り。
photo:01

この通りを横切る道り通りには
彼のオペラの名前がつけられていました。

大きな湖。
photo:05

その目の前に建つ、白いお家。
photo:02
(柵の中に入ると、撮影禁止なのです。)
photo:03


プッチーニが大好きだったこのお家。
仕事場、自宅、別荘として彼は使っていたそうで、とても素敵。
彼が弾いたピアノはもちろんのこと
彼の多くの写真、趣味だった猟りの、獲物の剥製や銃のコレクション
愛用品、多くの歌手、音楽家仲間の写真と、多くの物が残されています。
日本初のオペラ歌手、三浦環さんの、プッチーニ宛のメッセージ付き写真もありました。
彼女は、プッチーニが認めた蝶々夫人でした。

彼は喉頭がんの手術の5日後、ブリュッセルで亡くなったのですが
デスマスクと、お墓は、このお家の中にありました。

昨日は彼の生まれた部屋、
今日は彼のお墓の前。

彼がそこに眠っているということを全く知らなかったので
目にした瞬間、息が止まりそうになりました。
もっと長く、あそこにいたかった。

このお家、博物館として公開されていますが、
入場時間が決められていて、尚かつ、最長40分しか見学できません。
せわしなく、追い出された感じ。
満足いくまで見るには、まだ何度も行かなきゃ。

トッレデルラーゴからまたバスでヴィアレッジョへ。
(同じ運転手さんでした。"もう見たのか?"と言われてしまった。)
ホテルに戻ってから浜辺へ出かけました。
その記事は、別で書きます。

浜辺から戻って、シャワーを浴び、
お散歩をしてから夕食でも食べようかな、と、ブラブラしていたときのこと。

私の泊まっているホテルの道沿いを何気なく北へ歩いていると、、、

ん??
photo:01


んん?
photo:02


んんんんん?
photo:03


日本風(アジア風?)の古い建物。
立派なお家で、今は誰も住んでいない様子。

ここは何と
photo:04


プッチーニの最後のお家でした。
先ほどのトッレデルラーゴを去ったあとに住んだお家。

またまた吸い寄せられるように来たのです。
不思議。

"心して、愛を持って、勉強しなさい"

と、言われた気がする。

Akiho