私の最も嫌いな季節がやってきました。

街中が邪悪なハロウィンの装飾一色にされていくこの季節、クリスマスと同じくらい大嫌いです。

大好きな果物がたくさん実る季節なので、秋はそれほど嫌いではなかったのですが、元々スキーが趣味だった私は、この雪が積もるまでの無駄に寒くなっていく季節がどうしても好きになれず、オカルトの真相を知ってからは益々嫌いになりました。

そんなハロウィンのお話です。

紀元前900年頃よりヨーロッパからブリテン諸島に渡ってきた遊牧民である古代ケルト人たちは、約1800年もの間この地で勢力を保持しました。

ローマ帝国の侵略を二度も退けた戦闘力から見ても、ケルト人は野蛮で凶暴な性質を持った民族であり、彼らが信仰していたドルイド教はさらに際立った残虐性を放つ宗教でした。

宗教とは言っても、片手間の信仰生活というよりは、実質的にケルト人を実効支配していたのがドルイド(祭司)たちです。
彼らは宗教的な指導者であると同時に、政治的権力を持った裁判官でもあったのです。

そんなドルイドたちが信奉していたのが「サーウィン」という死神です。
「サーウィン」は角を持った死神で、その姿はサタン(ルシファー)と同一視される「バフォメット」にもよく似ています。

ですので「サーウィン」「バフォメット」であることを考えれば、結果的に他の地域では「バアル」と同様の存在だということが分かってきます。

バアル崇拝はこの世で最初の権力者となり、聖書にも登場するバベルの塔を建設した「ニムロデ」とも繋がってきますので、ドルイド教は立派なサタニズムの流れをくむ悪魔崇拝だと導き出すことができるのです。

少々乱暴な分類をすれば、自然崇拝や多神教は必ずどこかで悪魔崇拝との因果関係を見つけ出すことができます。
これは単なる文化の違いだけでは片付けられない問題なのです。

そして、世界中の悪魔崇拝者たちにとって一年で最も大切な日があります。

それが10月31日と11月1日です。

ドルイドにとっても10月31日は「サムハイン」といって、先祖の霊を迎えてお祀りする特別な日でした。

この日は夏である光の季節から、冬である闇の季節へと切り替わる境界(境目)です。

オカルトにとってこの「境界」というのはとても重要な意味を持っています。

大きな季節の変わり目や水と陸地の境界線などは、あちら側とこちら側が繋がるポータルが開く場所だと信じられています。

3次元と4次元、此岸と彼岸、霊界と人界、呼び方は様々です。

日本でも平安時代の陰陽師(魔術師)であった安倍清明が、自分の式神(鬼=悪魔・悪霊)を一条戻橋の下に住まわせていたのは、それなりの理由があったからです。
何といっても現世と異界を結ぶ象徴には橋が一番適しているからでしょう。
魔術を行う者たちは、しばしばこのようなオブジェクトをシンボルとして使用するのです。

さて、この10月31日にドルイドたちは、ケルト人の家々を回って「サーウィン」へ捧げる生贄(人身御供)を求めます。
この生贄には諸説あって、同じブリテン諸島内でも地方によっては召使いや奴隷、犯罪者でもよかったり、その家の子供でなければならないという厳しいものまで様々あったようです。

ここであの有名な、「トリック・オア・トリート」が登場するのですね。

生贄を拒めば、家族みんなが悲惨な目に遭うと分かっていたので、ほとんどの家がドルイドの要求に応えて生贄を差し出し、ドルイドが受け取った証としてカブをくり抜いて作った不気味な人面に、引きまわして来た死体の人肉を詰めて火を灯して家の前に置いたのが、可愛い可愛い「ジャック・オー・ランタン」です。

カブからかぼちゃに変わったのはアメリカに伝播してからですね。

大勢集められてきた生贄は、ドルイドの儀式を行ったり天体の運行を観察するために作られた神殿「ストーン・サークル」へ連れていき、木材や編み細工で作られた全長10メートル近い人型の檻「ウィッカー・マン」の中に縛り付けてぎゅうぎゅうにした後、火をつけて生きたまま燃やしてしまいます。

ストーン・サークルで有名なのは、あの「ストーン・ヘンジ」ですが、このストーン・ヘンジの周辺では4000人以上の人骨が見つかっているそうです。

どうですか?ハロウィン楽しくなってきましたか?

「ダック・アップル」(アップル・ボビング)については、あまり日本人がやっているのを見かけたことがないので詳しくは割愛しますが、本来はグラグラと煮立った熱湯の中のリンゴを生贄にくわえさせる拷問のようなゲームだったようです。

その代わり、コスプレについてお話ししたいと思います。

ドルイドやケルト人たちは、10月31日には自分たちの先祖の霊と共に、悪霊もこの世にやって来ると信じていました。

この悪霊から身を守るために自分たちも悪霊や妖精の姿を真似して変装したのが、ハロウィンでコスプレをすることになった始まりです。

結論から申し上げると、先祖の霊なんて陰府から動くことはできませんので、あちら側の世界からポータルを通ってやってくるのは悪霊だけです。

そしてどんなに上手に恐ろしいコスプレをしたとしても、ハッキリ言って悪霊たちにはバレバレです(笑)

むしろそのようなおぞましいコスプレは、自分のオカルトの扉を開くことになるので、悪霊にいいように憑りつかれます。

現代でも実際のハロウィンがアルコールやドラッグ、血と恐怖にまみれているのを見れば一目瞭然でしょう。

「最近の子供たちのコスプレはヒーローやお姫様、ディズニーキャラクターだから問題ないね」

と、思われますか?

寝言は寝てから言ってください。

大人も子供も関係なく、コスプレがしたいという変身願望は、今現在の自分の姿や存在に満足していない、足りない何かがあるという欲求の表れです。

大人であれば、足るを知り、そんな幼稚なメンタリティはドブに捨て、早く自分は神から愛されているのだから大丈夫なのだと知ってください。

そして、子供であれば、足りていないのは親からの愛情と注目です。

日本では少ないかもしれませんが、アメリカではハロウィンの日に自分の子供を放っておいて、大人たちだけのパーティーにいそいそと出掛ける親が多いようです。

親であれば、先ず子供に「あなたは今のままで十分素晴らしい!自慢の息子(娘)だ!生まれてきてくれてありがとう!」と言って抱きしめてあげることです。

そんな簡単なこともできないで、子供にはスナック菓子と炭酸ジュース、ワクチンとディズニー映画のDVDを与えておいて、自分はスマホから目が離せないから忙しいだなんて正気の沙汰ではありません。

子供たちにコスプレをさせる一番の霊的な弊害は、親である自分が持っているはずの子供の所有権が、親から悪魔・悪霊へ移ってしまうということです。

大袈裟に言えば、コスプレをすることは、神から与えられた純粋な今現在の人間という存在が消え、一時的にでも人間であることを捨てさせる行為であり、別の何者かになることを象徴しているのです。

確かに時には親と子供で特撮ヒーロー戦隊とかの所謂「ごっこ遊び」や、おままごとをして別の存在になりきることもあるでしょうが、わざわざハロウィンの日にコスプレ衣装を買い与えてさせることが問題だと言っているのです。

それに、子供と「ごっこ遊び」をしたことがあれば判るように、子供たちは大人が感心してしまうほど純粋に「役になりきる」ことが得意です。

これが魔術的に危険なことでもあるのです。

ハロウィンにはこのような邪悪な歴史と意図が隠されているのに、67代ローマ教皇ボニファティウス4世は、ケルト人をキリスト教(正確にはカトリック教)へ取り込むために、11月1日を万聖節(諸聖人の日)に定め、ハロウィンである10月31日をその前夜祭に定めたのです。

ですので10月31日は「ハロウ・イヴ」、11月1日は「ハロウマス」と表記され、現在では収穫祭という呼び方も使われて巧妙にカモフラージュされていますが、これはれっきとした世界中の悪魔崇拝者たちの大晦日と新年に当たる日なのです。

そのような日に、いい若者たちが渋谷でバカ騒ぎをしているのが報道されているのを見るにつけ、無知ほど恐ろしいものはないと痛感します。
どうせ今年は悪魔やゾンビの口元がデザインされたマスクでも着けて乱痴気騒ぎをするのでしょう。
おぞましくて虫唾が走ります。

こうして彼らはオカルトへの扉を自ら開け放ち、神に背を向けたまま世の煩いの中に没頭し、洗脳されたまま何が罪であるのかを悟ることもなく、真理への道を踏み外していくのです。

本来は何が邪悪なものなのか、親が教えるべきことです。
家庭では、先ず親という存在が霊的先達であるべきなのです。

私は子供たちがお菓子をもらいに家へ来ても「働かざる者食うべからず!ハロウィンお断り!!」と言って、塩をまいて追い返します。
本当です。
当たり前です!子供にはそんなに世の中甘くないことを教えなくてはいけません!

それでは最後に具体的な対策をお伝えして終わりにしたいと思います。

前夜祭は10月29日から始まりますので、11月1日が終わるまでは、子供たちから目を離したり、一人にしてはいけません。

子供たちには門限を確実に守らせ、ハロウィンに参加させてはいけません。

被害に遭うことが確定される訳ではありませんが、事件や事故に巻き込まれたり、誘拐される確率が格段に跳ね上がる季節なのだと理解しておきましょう。

大人にも言えることですが、日没後は家にいるようにして、この四日間は夜間の外出を控えましょう。

夜遅くまで仕事があったとしても、寄り道せずに真っ直ぐ明るい道を通って家に帰り、早めに寝てしまいましょう。

お酒の席に呼ばれても、この日程だけは何かしらの理由をつけて断るべきです。

寒くなってきていますので、火の元にも十分注意しましょう。

ちなみに私は毎年31日は有休を取って休んでいます。

それに今年は最悪なのです。

なぜなら10月31日と11月1日が土日だからです。

朝から憂鬱で本当に最悪です。

コロナの自粛だけはもうお断りですが、お伝えした四日間こそ自粛してステイホームするべきです。

去年の10月31日は沖縄の首里城で火災が発生しましたが、ハロウィンの日だけではなく、10月中の油断は禁物です。
クライマックスに向けて悪魔崇拝者たちの狂った行動が活発になり、生贄の被害が増えていくからです。

大人は特に周囲の子供たちに気を配り、不審者等に気を付けて見守ってあげてください。

知恵に富む神と、イエス・キリストの霊的な守りがみなさんと共にありますように。

 

アーメン