【ただの独り言】
(今日は友達の友達が体験した非常に不思議な体験について書いてみようかな…)
これも信じるか信じないかは、お任せします。
【?】
(いつか、友達(T)から聞いた不思議な話を書いてみようと思います…)
これは友達(T)の話ではなく、彼の友達(仮にA君とする)が中学生の頃に体験した話。
ある日のこと。
その日もいつものように朝の時間に学校に登校して、教室で3時限目の授業を受けていた。
すると…
この時、A君は丁度教室の窓側に近い方の席に座っていて…
授業を受けていると、窓から差してくる太陽の光に照らされて、茶褐色の机に座っている彼の上半身の影が映し出された。
その時にA君は何となく自分自身の影を見たという。
すると、その瞬間(あれ??何かこの影おかしくないか??)と思った。
それは何かというと…
今、影として机の上に浮かび上がっている自身の上半身から何か黒い湯気?のようなものが湧き出ていたというのだ…
A君(何だ、これは?!)
初めて見る現象にこの時、A君は戸惑った…
A君(自分の身体から黒い湯気??💦…何これ?!💦)
戸惑いながら、彼は視線を影から自分自身の身体の方に向けると、実際にそこから何かが湧き出てきているといった様子はなかった。
A君(あっ、何だ、何もないじゃないか!…今、見たものは全部気のせいだったのかな?)
しかし、ホッとしたのも束の間で…
すぐに視線を机の方に戻すと、やっぱり黒いシルエットとして浮かび上がっている上半身から黒い湯気?のようなものを発していたという…
A君(嘘だろ💦…やっぱり気のせいじゃない💦…あっ、そうだ、他の人にもこんな現象が起きているのかな?)
ふとそう思った彼は、さりげなく太陽の光に当たっている他の人の影も見てみたという。
しかし…
自分以外の人の影からは何か分からないものが湧き出てきているといった現象は起こっていなかった。
この時、A君は初めてちょっと怖いという気持ちになった…
A君(自分だけかよ💦…え、何これ💦…ちょっと気持ちが悪いんだけど💦)
それから授業に集中することが出来ず、しばらくそこから目が離せなくなってしまい、自身の影から発せられている黒い湯気?のようなものの動きをじっと見ていると…
一つ変なことに気付いた。
A君(あれ??…この何だかよく分からないものが自分の顔の方に集中していってないか??)
よく見ると…彼の上半身から発せられている黒い湯気?のようなものがどんどん顔(影)の方に集中していっているようだった…
A君(目の前に何かあるのか?!)
すぐに視線を机からずらして目の前を見た。
しかし…
先程と同様、目の前に黒い何か?は無かった。(見えなかったと表現するのが正しいのかもしれないですが…)
A君(肉眼では見えないらしい…)
再び視線を机の方に戻す…
A君(相変わらず、黒い湯気?のようなものが顔のシルエットの方に集中していってるな💦)
そう思った後、彼は急に何を思ったのか?
肉眼では見えない、目の前の何かを食べてみようと思ったらしい…(この時、何でそう思ったのか?A君自身もよく分からないという風に言っていたらしい…とにかく、急に目の前にあるであろうものを口の中に入れてみようと思ったらしい…)
A君(これを食べたら、どうなるんだろう??)
この時、目の前に集まっているであろう何かを食べる為、開いている教科書を読むふりをして顔を隠してから口を開けてパクッとする動作をしてみた…(おかしな人と思われたくなかったのだろう…)
その瞬間、彼の中で(あぁ、やっぱり目の前に何かがあるんだ)とはっきりと実感したという。
A君(味がする…)
口を開けてパクッとさせると、何だかよく分からない味がしたという…
それは、不味くも美味しくもないような、ちょっと説明しづらいような、何だかよく分からない味だったという…(塩辛いとか甘いなどといった、単純な味ではなかったらしい…)
A君(何だ、この味は?!…ちょっと不思議な味がするな…もうちょっと食べてみるか!)
それから、彼は5分に一回ぐらいのペースで口をパクッとさせる動作をしていた。
それをしばらく続けている中で彼は、ある変化に気付いた。
A君(あれ??…目の前の見えない何か?を食べてたら、いつの間にか、上半身の影から湧き出ているものが大分収まっているな…)
この時、まだ上半身の影から若干黒い何かを発していたんだけど…
最初の時に比べて湧き出てくるものの量が明らかに減っていた。
A君(この調子で食べ続ければ、この何だかよく分からないものが消えて無くなるんじゃないだろうか??)
そう思った彼は、ちょっとペースを上げて2分に一回のペースで教科書で顔を隠しては口をパクッとさせる動作をしていた。(その間もずっと何だかよく分からない味がしていたという…)
…後
それから、しばらくそうした後、再び机の方を見ると…
A君(やった!!…もう身体から黒い何かが出てないぞ!!…はぁ、良かったぁ…最初から食べれば良かったんだな!)
この時、彼の上半身の影から発せられていたものが完全に無くなっていて、机の上には普通のシルエットとして浮かび上がっているだけという状態になっていた。
A君(そんなことより…黒板に書かれているものを早くノートに写さなければ💦)
しかし、そう思ったタイミングで丁度3時限目の授業が終わり、終了のチャイムが鳴ってしまった。
A君(流石に間に合わなかったか💧)
その時だった…
A君(?!💦💦💦…何だ、この異様な胃の痛みは💦💦💦)
チャイムが丁度鳴り終わったタイミングで突然胃に激痛が走った…
別の生徒「起立!」
クラスの生徒達がどんどん席を立っていく中、A君だけが激痛に耐えて、その場から立てなかった。
すると…
先生「おい、A!…お前、どうした?!」
異変に気付いた先生が彼の元に急いで寄ってきて「大丈夫か?!」と声を掛けてきた。
A君「せ、先生…胃が……胃が凄く痛いです…」
激痛に耐えている中、何とか声を出すA君…
先生「分かった、すぐに保健室に行こう!…お前、歩けるか?」
A君「大丈夫です…何とか…はぁ、はぁ…歩け…そうです…」
体力がなくなって、徐々に弱々しい声になっていく…
先生「お前、本当に大丈夫なのか?!…とにかく先生が肩を貸すから、一緒に保健室まで行こう!」
それからA君は先生と一緒に保健室に行き、ベッドの上で横になった。
ベッドの上で横になり始めると、今まで激痛だった胃の痛みが少しだけ緩和された。
A君(ちょっとだけ痛みが引いたか…そんなことより、何で急に胃が………さっき食べたもののせいなのかな?)
この時、彼は何だかよく分からないものを食べてしまったことを凄く後悔した。
…後
ベッドの上に横になってから10分ぐらいすると、どういう訳か?
先程の激痛が完全に治って、すぐに動ける状態になった。
A君(あれ??…あっさりと胃の痛みが消えたな…)
その日、あまりにも酷い状態が続くようなら、病院に行くか早退するかのどちらかになるということになっていたのだが…
元気になれば、病院に行く必要も早退する必要もないので、すぐに彼は保健室の先生に胃の痛みが治ったことを伝えた。
…ここまで…
(それ以来、二度とA君の影から何かが発せられるということはなかったという…)
未だにA君は、あれが何だったのかは分からないと言っていたという。
以上です。