インダストリー 4.0 という産業革命の流れがはじまると、冷蔵庫の中をスキャンして、スポーツドリンクが足りないようだと、
自動的にオーダーして、ドローンが必要な分だけ届けに来たり、ほしいものをほしい時に、ほしいだけ届ける、またウェアラブルデバイスが、秘書となって、何時にどこに行くので、何時にどの電車に乗ってくださいといったことをリマインドする、といったことが普通になると、本で読みました。
便利すぎる世の中になることに、怖さを感じました。
アメリカの企業の金儲け戦略に乗せられて、世界中にダメ人間が製造されていっている気がします。
便利すぎると、逆に疲れるし、考えたり、気づいたり、行動するといったことがだんだんできなくなってくるのではないかと思います。
何もしていないのに、Fucking ideot と労働者風のよれよれのイギリス人にすごい勢いで怒鳴られたことがあるのですが、
この人たちは、謝っても、余計にエスカレートして怒鳴ってきて、Fワードをさんざん言ってから、やっと離れて行ってくれました。
この人は、もともとの性格かもしれませんが、便利すぎる世の中は、人が我慢するリミットを、もっと下げてしまい、ちょっと気に入らないことがあったら、他人に怒鳴るといった人を増やすのではないか、とも思います。
サービスに関する要求と同様に、少しでも自分の思い通りにいかないことがあると、すぐに怒り出す、といったような人たちです。
不便でも、人のことを考えて、許せたり、おおらかな気持でいることのほうが、金儲けはできなくても、幸せなのかなとも思います。
作家の辻仁成さんのコラムを読んでいたら、人生で一番気をつけないといけないのは、
あなたのためを思って言っているのよ、的に言ってくるおせっかいなアドバイス、という言葉がありました。
おせっかいって、本当に気をつけないといけない、危険なものだと思います。
新人も、古参のおせっかいで、だめになってしまうことが多いそうです。
あなたのために、で自分のやり方を押し付け、型にはめ
同じステージに引きずり込んでいく。
おせっかいな人は、自分のことをいい人、いいことをしていると信じているところが
厄介です。いい人だと思ってもらいたいアピールがすごく、
頼られたい、という思いがあるようです。
その裏には、自分の思い通りにしたい、という感情があるようです。
また、自分は正しいことをしている、と思っているので、自分がやっていることについて、疑うことがありません。
思い込みが激しく、自分は絶対に正しいと思うようです。
おせっかい度が強いと、人にはそれぞれ違う考え方や、価値観があるという違いを認められないようですが、
おせっかい度によっては、人それぞれの違いをわかってくれそうな余地のある人もいるようです。
わたしの職場にも、すごくおせっかいな人がいます。
残業するので、気にせず早く上がってください、というと、いやいや一人だけ残業させるわけにはいかないので、
私も残業する、と無理に残業をしてきます。
それでやっぱり、あれこれと首を突っ込んできて
おせっかいなことを、何度もしつこく言ってきます。
こうしたほうがいい、と絶対に自分の思うやり方で私がやるまで
引かない感じです。
辻さんが言うように、どこに地雷があるのか
だんだん分かってきたので、地雷を踏まないようにうまく避ける方法を身につけなければ、と思います。

