本当ならば1年に一度決まった時期にサスペンションフォークのオーバーホールを依頼して欲しいところなのですが、それでは金がかかりすぎると言う方や、そんなに乗ってないから大丈夫と言う方のために目安をお伝えいたします。

サスペンションフォークのどこが痛んでくるのでオーバーホールした方がいいのかというと、やはり一番初めに痛んでくるのはダストシール周辺です。
インナーチューブがダストシールと擦れるときにダストシールで完全に埃をシャットアウト出来ないためにフォークの内部に埃が入り込むために問題が出てくるんです。
これはダンパー内部が削れてきたり、シムが痛んできたりするのよりよほど早いタイミングでやってきます。

出来る限りインナーチューブを綺麗に保っていてもサスペンション作動中まではケアできませんので、絶対に内部に入ってきます。埃っぽいところと、ウェットコンディションが良くないですね。
さらに高圧洗車機を使用したら一発アウトです。

ダストシールの内側にはフォームリングと言うスポンジがあり、そこで内部に入り込んだ埃をキャッチしております。
埃で真黒になりますので、それは交換しないといけないです。
交換するには分解するほかなく、分解するならばオーバーホールした方が良いだろうと言う事ですね。

ダストシール内部に埃が入って悪化していくとどうなるかと言うと、ストロークさせるとフォーク内側からインナーチューブに黒いものが上がってきます。
インナーチューブに縦に黒い筋が入るとも言えます。
そうなったら手遅れです。
その前の段階でオーバーホールしなければなりません。

その前の段階の見分け方はストローク時に一様にスムーズに動かず、引っかかるような気がするや、ストロークのフィーリングがザスザスする。といった感じになります。

調子が良い状態ならば、終始ウェットな滑らかなフィーリングを伝えてきます。
ドライで引っかかりを感じるようならすぐにオーバーホールに出してください。
放置していると、数万円クラスの整備費が確実にかかります。
インナーチューブのコーティングが削れるレベルだと新品のフォークの7割くらい修理費がかかります。

決して放置してはいけません。