冬の段階から考えていたのですが、なかなか実行に移す時間が無くて放置していた穴開きリムをチューブレス化する作業をやってみました。

ご覧の通りリムフラップは生かしたままです。
通常のダブルウォールのリムならば、スポークの穴を塞げばとりあえず密閉状態を作り出せるわけですが、シングルウォール穴開きだとリムに穴が沢山開いているといっていいので、塞ぐにしてもどうやって塞ぐのかと言う問題が出てしまいます。
さらにニップルが直接リムの裏側に突き出していますので、その部分の処理も難しいです。
通常のチューブレス化作業と違い、もうプラモデルを作るくらいの気持ちでリムを下ごしらえしていくことになります。
テープの類だけでなく、接着剤まで使っています。
一日がかりで何とか完成しましたが、安定度については今後様子を見ていかなければなりません。

さて、肝心の乗車感ですが、まずは分厚いチューブがなくなったためにタイヤがとても柔らかくなりました。
つまり乗り心地は大幅にアップしています。アップしすぎて調子悪かったので空気圧を結構高めています。0.5でも足りなく感じました。
漕ぎは確実に軽くなりました。特にコーナーからの加速に違いを感じます。今まではここで脚を消費することになっていたのですが、29インチのバイクにかなり近い感覚まで持って来れました。このバイクは4.8インチタイヤなので4インチクラスならばもっと軽いはずですよ。

タイヤが柔らかくなったのでコーナーは腰砕けが起きて調子悪いです。この部分ももっと空気圧を高めて処理しないといけないようです。新たなるバランスポイントを捜索します。

とても重いチューブを前後ともなくしたことによる重量的なアドバンテージは大きいです。
1キロ近く軽くなり、クラスが一つ変わりました。

今まではダブルウォールカーボンリムを使用して到達していた領域に完成車付属リムのままで近づけることになります。

作業には1日かかりますし、使用する材料も多岐にわたるため、作業料金は1台で1万いくと思われます。

もうちょっと技術を確立した後に作業を受け付けますので、少々お待ちください。